今回は「モーニング」で連載中のオカルティックコメディ「出禁のモグラ」から、人魚島を統べる一族の後継者「鮫島 鮋依（さめじま ゆい）」について解説します。
鮫島鮋依は桐原八重子の幼馴染であり、故郷の孤島の大地主の跡取り娘。
清純ヒロインの皮を被った悪女、に見せかけて中身は人間不信のお嬢様という複雑な人間性の持ち主です。
作中では同級生の森くんを追い詰めて引きこもりにしてしまいましたが……
本記事ではそんな鮫島鮋依のプロフィールや人間関係、登場話（その後）を中心に解説してまいります。
目次
「出禁のモグラ」鮫島鮋依（ゆい）のプロフィール
引用元：TVアニメ『出禁のモグラ』
基本プロフィール（声優など）
鮫島鮋依は桐原八重子の同い年の幼馴染であり、故郷の離島の大地主・鮫島一族の跡取り娘です。
外見は黒髪ボブカットで男受けを要素をこれでもかというほどに詰め込んだあざとい系美少女。
しかしその本性は巧みな印象操作で他者を支配することに長けた食わせ者で、モグラからは「ストロング地雷」と評されていました。
所謂、裏表のある悪女で、実際にシャレにならない被害を受けた人間も存在しますが、性根は必ずしも悪い人間ではなく、作中で彼女自身も後述する一族の思想によって価値観が歪められた被害者であったことが判明します。
声優は諸星すみれさん。
人魚島を統べる一族の後継者
八重子ちゃんの故郷の離島は、鮫島鮋依たち鮫島一族が住民を支配するヤベー島です。
鮫島一族は人の心理を巧みに操作して支配するプロ。
彼らは「儀式」や「物語」など様々な手段を使い島民たちを自分に依存させ判断力を奪っています。
そして邪魔になった人間は住民たちを扇動し、精神的に追い詰め、容赦なく排除。
後述する森君一家もその被害者ですね。
鮫島鮋依はそんな一族の後継者として育てられました。
「出禁のモグラ」鮫島鮋依（ゆい）の登場話
鮫島鮋依は原作22～35話の八重子の里帰りを描いた人魚島編で登場するキャラクター。
初登場は原作25話の祭りのシーンですがこの時は姿のみの登場で、本格的な登場は続く26話以降。
非常に魅力的なビジュアルのキャラクターでしたが、幼馴染の八重子が何故か再会時に微妙に引いていたり、モグラの地雷センサーが反応したりと、初対面からヤベー雰囲気がプンプンしていました。
人魚島編では彼女が過去に森君にしでかした悪行が判明するなどすぐに化けの皮が剥がれていくことに。
ただ同時に彼女自身も島や一族の思想に歪められた被害者であったことも判明し、単なる悪女ではない憎めないキャラクターとして描かれています。
「出禁のモグラ」鮫島鮋依（ゆい）と鮫島家（過去）
鮫島鮋依は大地主・鮫島家の跡取り娘です。
鮫島家は単なる地主というだけでなく、水産加工会社を営む経営者一族でもあり、島の産業のほとんどを牛耳っています。
鮫島家は経済的にも精神的にも島民を支配するヤベー一族ではありますが、島の外から島民をカモにしようとやってくる人間を論破したり頼りになる存在であることは間違いなく、実際に島は鮫島家のお陰で大いに潤っています。
鮫島鮋依はそんな一族の現当主の孫娘。
支配欲の強い曾祖母、親離れできていない祖父、離婚して愛情を注いでくれなかった両親、イエスマンの使用人と劣悪な家庭環境におかれ、島の時代の支配者になることを押し付けられて育ちました。
彼女自身、そんな環境を内心では嫌悪していますが、見捨てることもできず役割を果たそうとしている辺りに、根の善良さが見て取れますね。
「出禁のモグラ」鮫島鮋依（ゆい）と森奏芽
根は悪い子ではない、と書いてきましたが、鮫島鮋依は過去に同級生の森奏芽を追い詰め、精神的にボロボロにしています。
切っ掛けは森くんが鮫島鮋依の誘いを断ったこと。
彼女はさりげなく森くんの悪意のある噂を流し、それによって周囲を扇動し、森くんを追い詰めていきました。
何気ない瞬間に後から立証できない些細な言動で他人を動かすやり口は、まさしく鮫島家の悪しき教育の賜物。
爽やか好青年だった森くんは精神的に追い詰められ、引きこもってしまいました。
作中では森くんはモグラたちの活躍で立ち直っており、鮫島鮋依にされたことを忘れたわけではないでしょうが、吹っ切って手打ちのような関係性に落ち着いています。
「出禁のモグラ」鮫島鮋依（ゆい）のその後
鮫島鮋依は人魚島編のその後も島に残り、鮫島家の跡取り娘としての責任を果たしています。
会社の宣伝の為にサメ娘のコスプレをしたり（ただし森くんの女装ほどはバズらない）、方向性はアレですが色々頑張っているようです。
島の上空に異変が見つかった際には祖父と共に再登場しています。
ちなみに猫附杏子の未来視（外れることもある）によれば女王様として働いている姿が見えたらしく、あるいは今後島を出て都会で女王様として一旗揚げることになるのかもしれません。
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