「怪物事変」日下夏羽(くさかかばね)~無機質不死身系主人公、そのプロフィールや正体、両親の謎など~

 今回は「ジャンプスクエア」で連載中、アニメ化もされた大人気漫画「怪物事変」より、本作の無機質不死身系主人公「日下 夏羽(くさか かばね)」について解説します。

 夏羽は血を持たぬ鬼「屍鬼(クーラー)」と人間の間に生まれた半妖の少年。

 体質や育ってきた環境の影響もあって感情の起伏がほとんどない無機質な性格の持ち主で、それ故の強さと怖さを持ち合わせています。

 本記事ではそんな夏羽のプロフィールや能力、彼を生んだ両親の謎などを中心に、その正体を深掘りしていこうと思います。

「怪物事変」夏羽(かばね)のプロフィール

基本プロフィール(年齢、誕生日、身長、体重、声優など)

年齢13歳
誕生日不明
身長151cm
体重48kg
得意な仕事薪割り
苦手な仕事接客
声優藤原夏海

 日下夏羽は本作の主人公であり、血を持たぬ鬼「屍鬼(クーラー)」と人間の間に生まれた半妖の少年です。

 外見はくりくりした目を持つ何処にでもいそうな普通の少年ですが、非常に感情の起伏に乏しく無機質な性格をしており、その表情はほとんど動くことがありません。

 屍鬼としての高い再生能力を持ち、痛みを感じることもないため、問題解決のためならば自分の身体を傷つけることも躊躇わない良く言えば冷静、悪く言えば異常な感性の持ち主。

 物心つく前に田舎で旅館を営む母方の叔母(人間)の下に預けられ、そこで虐待同然の生活を送ってきたことも、夏羽のそうした性質に影響を及ぼしています。

 作中では化け狸の隠神鼓八千に連れられ、隠神探偵事務所で生活するようになってからは、といった同年代の仲間と触れ合うことで、少しずつ普通の少年らしい感情を獲得していきます。

両親が自分に残した命結石を巡り、怪物(けもの)との争いに巻き込まれていく

 両親の顔を知らず、周囲からは両親に捨てられたと言われて育った夏羽。

 しかし両親は夏羽に「命結石」という貴重な石を残しており、そのことを隠神に教えられてからは自分が両親に捨てられたわけではないかもしれないという希望を持ち、行方不明の両親に会いたいと願うようになります。

 夏羽にとって「命結石」は顔も知らない両親との唯一の繋がり。

 けれど一方で「命結石」は特別な力を持つ怪物世界のキーアイテムでもあります。

 夏羽は「命結石」を狙う化狐のボス・飯生妖子やその手の者たちに狙われることとなり、怪物世界の争いに巻き込まれていくことになるのでした。


「怪物事変」夏羽(かばね)の能力と強さ

屍鬼(クーラー)として不死身に近い再生能力を持つ

 夏羽は屍鬼(クーラー)という血を持たない鬼と人間との間に生まれた半妖で、最大の特徴はその不死性。

 作中では頭を銃で撃ち抜かれても死なず、首を切り落とされても傷口から炎のようなものが噴出して瞬時に胴体を再生しています。

 血を持たないため血を介して作用する毒が効かず、痛覚を持たないため恐怖を知らない(育った環境もあるのでしょうが)。

 とにかく決して止まらない不死身の怪物、といった印象ですね。

 ただ、再生能力には限界があり、死んだり再生しなくなるようなことは今のところありませんが、体力的に限界がくると再生速度が著しく低下してしまいます。

 また、首だけアタッシュケースに閉じ込められるなど、身体を再生するスペースがない場合にはさすがにどうしようもないようです。

 そう考えると、不死身ではあっても無敵ではなく、意外と攻略法は多そうですね。

命結石により渇きを癒すだけでなく、更にその力を高めることができる

 屍鬼(クーラー)としての夏羽は再生能力以外にも高い身体能力を持つ強力な怪物ですが、夏羽はその力を制御できておらず、一度激情に駆られると異形の姿へ転じて人間や仲間に襲い掛かる危険性を持っています。

 そんな夏羽の力を抑制しているのが、彼が普段から肌身離さず持っている「命結石」。

 この石には怪物特有の「渇き」を癒す力があり、これによって夏羽は自我を失うことなく屍鬼としての力をコントロールできています。

 また「命結石」には渇きを癒し暴走を抑えるだけでなく、持ち主の力を高める能力も備わっており、夏羽は石の力を引き出すことで再生能力などを強化しています。


「怪物事変」夏羽(かばね)、両親の謎

両親が残した命結石は怪物世界の均衡を保つキーアイテム

 両親が夏羽に残した「命結石」は単なる貴重な石ではなく、怪物世界の均衡を保つキーアイテムです。

 「〇結石」という似たような名を持つ石は1000年ほど前から各地に存在し、その多くはその土地土地の強い力を持った怪物に受け継がれ、護られていると言います。

 雪の里の「零結石」、四国屋島の「幻結石」などがその一例ですね。

 「命結石」に限らず、この「〇結石」は屍鬼の骨で作られていることが判明しており、屍鬼の再生しようとする本能故か、石同士を近づけると融合して一つになってしまいます。

 全ての石を集めれば元の屍鬼の姿になると考えられていますが……

 ちなみに屍鬼(クーラー)は怪物事変オリジナルの怪物ですが、語感などから所謂「グール」をモデルにしているのだと思われます(グールの女性名がグーラ)。

 日本ではアンデッドの一種というイメージが強いですが、原型はアラビア世界の悪魔。

 死体を食べる怪物というイメージがある一方で、知性と社会性を持った「生物」として描かれることもあったそうです。

 「グール」は日本では知性のない低級の化物というイメージが強いですから、敢えて独自の名称を使っているのかもしれません(後は「東京喰種トーキョーグール」との被りを避けるためか)。

夏羽の両親は生きている?

 両親の顔を知らず、ずっと捨てられたと思っていた夏羽ですが、隠神から「命結石」の貴重さを教えられ、それを与えられた自分は捨てられたわけではない、と希望を抱くようになります。

 そして両親に会いたいと願うようになるのですが、今のところ夏羽の両親がどうなっているかは全くの不明です。

 母方の叔母が人間だったことから、父親が屍鬼、母親が人間。

 「命結石」はそこらにいる怪物が持てるものではありませんから、その来歴を探れば父親がどこに住んでいた怪物で、どのように「命結石」を手に入れたのかが分かるかもしれません。

 と、両親に繋がる手掛かりがない訳ではありませんが、今のところ具体的な情報は皆無。

 また、仮に両親がどういった存在かが分かったとしても、生きているとは限りません。

 夏羽もそのことはある程度覚悟している様で、それでも両親がどんな人だったかを知ることはできると、今のところ前向きに考えているようですが……

【まとめ】「怪物事変」キャラクター一覧

 



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