今回は「ジャンプ+」で連載中の大人気作品「SPY✖FAMILY(スパイファミリー)」から、この作品のラスボスとされる男「ドノバン・デズモンド」について解説します。
ドノバン・デズモンドは東西平和を脅かす東国の政治家として西国からマークされている人物で、黄昏が取り組むオペレーション<梟>のターゲット。
謎に満ち、その本心を掴ませない作中屈指の難物です。
その分からなさ具合から実は善人説まで飛び出し始めたドノバン・デズモンド。
本記事ではそのプロフィールや家族関係、その目的などを中心に深掘りしていきます。
「スパイファミリー」ドノバン・デズモンドのプロフィール
基本プロフィール(年齢、身長、体重、誕生日、声優など)
年齢 | 不明 |
身長 | 不明 |
体重 | 不明 |
誕生日 | 不明 |
職業 | 政治家/国家統一党総裁 |
所属 | 東国・国家統一党 |
声優 | 土師孝也 |
ドノバン・デズモンドは東国の極右政党・国家統一党の総裁。
西国の諜報機関からは東西平和を脅かす危険人物としてマークされており、主人公の黄昏(ロイド)が取り組むオペレーション<梟>の標的となっています。
また、政治家というだけでなく、大企業デズモンドグループのトップとしての顔も持ち合わせています。
外見はヒトラーを彷彿とさせる風貌とギョロリとした目つきが特徴の壮年男性。
非常に用心深い性格でほとんど表舞台に姿を見せることがありませんが、イーデン校で開かれる父兄の懇親会にだけは定期的に出席しています。
そのためオペレーション<梟>とはアーニャを通じて懇親会に参加し、ドノバンと接触、彼の戦争計画を暴き出すことが最終目標となっています。
ドノバンは目つきからして非常にヤバそうな印象を受けますが、表向きは表情豊かで人当たりの良い普通の人物。
しかしその内面は強固な仮面によって覆われており、本心を他者に悟らせることはありません。
頭部の傷(縫い目)→元軍人?
ドノバン・デズモンドの過去や能力については今のところ何も分かっていません。
ただ頭部には大きな傷跡(縫い目)が存在しているため、ファンの間では元軍人なのでは、という説がまことしやかに囁かれています。
ただそれっぽいのは傷痕だけ。
外見や彼の立場からすると、とても戦えるとは思えません。
しかし、今後ドノバンが黄昏らと対決することになった時、その攻撃を軽やかに捌くドノバン、というのは非常にムネアツな展開ですから、ワンチャンその可能性がないわけではなさそうですね。
「スパイファミリー」ドノバン・デズモンドの家族
次男:ダミアン
ダミアンはドノバン・デズモンドの次男。
現在はイーデン校でアーニャと同じ1年3組に通っており、黄昏はオペレーション<梟>のサブプランとして、ダミアンを通じてドノバンと接触することも計画しています。
ただ実際のところ家族関係は希薄で、ダミアン自身もドノバンには滅多に会えていないようです。
家族仲もあまり良好とは言えず、ダミアンはドノバンが自分に興味がないと感じています。
ダミアンはそれでも何とかドノバンに関心を持ってもらおうと努力を重ねていますが、今のところそれが報われた様子はありません。
長男:デミトリアス
デミトリアスはドノバンの長男で、ダミアンと同じイーデン校に通う生徒。
非常に優秀で、「皇帝の学徒(インペリアル・スカラー)」と呼ばれる特待生に選ばれています。
ダミアンよりもドノバンそっくりの無感情でぎょろめの少年で、ドノバン同様に一体何を考えているのかサッパリ掴ませません。
妻:メリンダ
65話で突如登場したドノバンの妻・メリンダ。
黒髪の品のあるご婦人で、顔立ちはダミアンに似ていますね。
「愛国婦人会」なるママ友組織でバレーボールを始めとして色々と活動をしているようです。
街で出会ったヨルを気に入り、愛国婦人会に誘っていました。
ヨルの馬鹿げた身体能力も気にせず、笑って受け入れる大物。
ドノバンの前では極度に怯えて逃げるようなそぶりを見せ、ダミアンに対しては不可思議な愛憎を向けていたりと謎の多い人物でもあります。
「スパイファミリー」ドノバン・デズモンドの目的は?
ドノバン・デズモンドの目的は一切不明です。
西国の諜報機関「WISE」からは東西平和を脅かす危険人物として警戒されていますが、今のところドノバンが危険人物だという明確な証拠はありません。
極右政党の総裁で、その政治的思想から戦争による東西統一を企んでいる可能性が高い、というのが警戒されている根拠のようです。
作中で明言されているわけではありませんが「国家統一党」というのは「東国」と「西国」の統一という意味でしょうしね(そうでなければそもそも党名に掲げる意味がありませんし)。
ただ、それがドノバン自身の目的かというと、そう言える根拠はどこにもありません。
ロイドがドノバンと接触した際も、ドノバンは掴みどころのない態度で、ロイドに一切その腹の内を悟らせませんでした。
「人と人は結局」
「永遠に分かり合えん」
確かに排他的なその発言は、戦争主義者を思わせるものがありましたが……
「スパイファミリー」ドノバン・デズモンドの過去
99話ではヘンリー・ヘンダーソンの教え子の一人として、若かりし頃のドノバンの姿が描かれています。
優秀ですが冷めた考え方の少年で、
「戦争はなくならない」
「人間は嘘つき」
と語り「人間はみな愚かで期待するに値しないと割り切るべき」とまで言っていました。
ただ、理想家のヘンリーの授業には一定の興味を抱いており、ただ冷めているだけの少年でもなさそうな印象です。
「スパイファミリー」ドノバン・デズモンドは実は善人(味方)?
ドノバン・デズモンドには、その本心が分からな過ぎて「実は善人説」まで飛び出し始めています。
ただその根拠は薄弱で、大別すると概ね次の3つ。
①ダミアンが良い子。
②グルーマン製薬を救済。
③笑顔が良かった。
①はダミアンが正々堂々とした良い子だから、それを育てた父親も実はいい人なのでは、というもの。
親はなくとも子は育つとも言いますし、親が悪人だったから子供が良い子に育たないわけではありません。
②は経営危機に陥っていたグルーマン製薬を、デズモンドグループが好条件で救済した、というもの。
恩を売って手駒を増やそうとしたのかもしれませんし、善意によるものとはかぎりませんね。
③は38話のロイドとの会話で見せたドノバンの笑顔が良かったからというもの。
……いや、あれこそどう考えてもロイドを懐に踏み込ませないための演技でしょう。
ドノバン・デズモンド善人説にはほとんど根拠と呼べるようなものはありませんが、しかし、だからと言って彼が悪人だと決まったわけでもありません。
少なくともドノバンが物語のラスボスだとすれば、最初から周囲に目的を見抜かれているというのもおかしな話ですよね。
周囲に戦争主義者だと思わせておいて過激派を統制し、致命的な衝突が起こらないようコントロールしている、ということも十分に考えられます。
どちらとも考えられるドノバンですが、果たして真相はいかなるものなのでしょうか?
コメント