今回は「ジャンプ+」で連載中の大人気作品「SPY✖FAMILY(スパイファミリー)」から、フォージャー家の家長にしてイケメンスパイ「ロイド」について解説します。
スパイファミリーは互いに秘密を抱えた家族が、仮初の家族を維持するために奮闘するアクションコメディ。
ロイドは他国の戦争計画を突き止め阻止するためアーニャやヨルと仮初の家族を築いた、私生活ではちょっと抜けたところのある敏腕スパイです。
本記事ではロイドのプロフィールや過去、その目的やアーニャ・ヨルとの関係を中心に語っていこうと思います。
「スパイファミリー」ロイド(黄昏)のプロフィール
基本プロフィール(年齢、身長、体重、誕生日、声優など)
年齢 | 不明(30歳前後と推定される) |
身長 | 187cm |
体重 | 70~90kg |
誕生日 | 不明 |
職業 | (表)精神科医/(裏)スパイ |
所属 | 西国情報部対東課(通称:WISE) |
好きなもの | 確かな情報、パリッとしたスーツ |
嫌いなもの | 戦争、非合理的ふるまい |
特技 | 変装 |
趣味 | なし |
声優 | 江口拓也 |
ロイドはスパイであり、その個人情報のほとんどが不明。
まずは現在判明している情報を列挙していきましょう。
そもそもロイド・フォージャーというのは偽名であり、彼はスパイとなった時に本名を捨てています。
コードネームは「黄昏」。
西国情報組織・WISE所属のスパイで、現在は東国に潜入してスパイ活動を行っています。
外見はブロンドに青い目の知的な雰囲気の男性で、周囲の反応からかなりのイケメンであることがうかがえますね(ちなみに公式情報でパンツの色は黒)。
百の顔を使い分ける敏腕スパイで、一見すると公私ともに完璧な男性。
しかし「家族」という存在には不慣れで、作中ではフォージャー家の父として悪戦苦闘していくことになります。
フォージャー家(偽装家族)誕生の経緯(理由)
ロイドが組織から受けたミッションは、東国の政治家ドノバン・デズモンドと接触して戦争計画を突き止めるため、彼の息子が通う名門イーデン校に養子を入学させるというものでした。
そのためまずロイドは孤児院で養子となる子供を探し、一番賢いと勧められたアーニャを養子にします。
しかし実際アーニャはエスパーであり、心を読んで賢いふりをしていただけなので、イーデン校に入学させるためにロイドは四苦八苦することに。
更に、アーニャをイーデン校に入学させる上で母親が必要だと知ったロイドは、街で家族を安心させるために恋人を探しているヨル・ブライアという女性と出会います。
ロイドとヨルは互いに利害の一致を見、彼女と形式上の家族になるのですが、実はヨルは凄腕の殺し屋。
こうして、父はスパイ、母は殺し屋、娘はエスパーという、互いに秘密を抱えた仮初の家族が誕生したのです。
「スパイファミリー」ロイド(黄昏)の過去と目的
戦争によって家族を失った過去
ロイドは幼い頃に戦争を経験しています。
作中で描かれているのは、廃墟となった街と、そこで泣きながら立ち尽くす幼い頃のロイド。
「誰も救いの手を差しのべてくれない孤独や絶望と」
「ただ泣くことしかできない無力感」
当時の記憶をロイドはそう述懐していました。
父親は戦争開始直後に命を落とし、そして母親も、
「もう顔も覚えていない母の腕の中が好きだった」
「いつ爆弾が降ってくるかも知れない夜でも」
「母がそばにいるだけで安心して眠れた」
と、戦争開始後しばらくはロイドと共に難を逃れていましたが、62話でその母親も空襲で命を落としたことが判明しています。
スパイとなった経緯
年齢を誤魔化して兵士となって銃を取り、東国と戦うことを選んだロイド。
優秀な兵士として活躍し、若くして軍曹にまで昇進していました。
そんなある日、東国の軍から脱走した若き日のフランキー・フランクリンと出会い、西国も東国も互いに何が真実か分からないまま戦わされていることに疑問を持ち始めます。
そしてその後再会した幼い頃の友人たちも、無謀な作戦に参加させられ戦死してしまいました。
そんな彼の前に現れたのは西国陸軍情報部でした。
身分を偽り入隊していたロイドの能力に目を付けた陸軍情報部は彼をスパイにスカウトします。
「無知とは」
「なんて無力で」
「なんて悪」
戦争を通じてそのことを理解していたロイドは、その誘いを受けてスパイとなる道を選びました。
ちなみに、ロイドをスパイとして鍛え上げたのは後の上司でもあるシルヴィア(管理官)です。
ロイドが目指すのは戦争のない、子供の泣かない世界
スパイになった理由を後にロイドはこう語っています。
「子供が泣かない世界」
「それを作りたくて」
「俺はスパイになったんだ」
当初は戦争を止めることに躍起になって、スパイになった当時の想いを忘れていたロイド。
しかし娘となったアーニャの存在が彼に初心を思い出させてくれます。
スパイというとどうしてもビジネスライクな印象が付きまといますが、ロイドのそれはヒーローを志す少年の様でかっこいいですね。
「スパイファミリー」ロイドとフォージャー家(アーニャ、ヨル)
エスパーの娘、アーニャとの関係
ロイドが養子としてアーニャを選んだのは、彼女が賢く優秀だという触れ込みで、名門イーデン校に入学させる上で都合が良いと考えたからでした。
しかし実際蓋を開けてみれば、アーニャはとても優秀とは言えず、しかも好奇心旺盛でロイドを振り回してばかり。
スパイとして合理性を重んじてきたロイドは、非合理な子供という生き物に困惑しきりでした。
しかし共に過ごしていくうちにアーニャへの情が湧き、偽物の家族ではあっても次第に父親らしさが芽生えていくロイド。
アーニャはアーニャで最初はただロイドの心を読み、彼のスパイという正体に興味を持っただけでしたが、次第にロイドのことを「ちち」と慕うようになります。
二人は父親として娘として、互いに「家族」を教え合い成長し合う関係にあるのです。
殺し屋の妻、ヨルとの関係
ロイドが探していた「妻」とは、アーニャがイーデン校に入学するために必要な「母親」であり、独身で逮捕歴などがない一般女性であれば誰でも良かったと言えます、
そんなロイドがヨルを「妻」としたのは表向きは利害の一致によるものです。
入学面接の為に「妻」が必要だったロイドと、家族を安心させるために「恋人」を必要としていたヨル。
しかしそれ以上に、正体を知らずとも、互いに尊敬に値する人だと感じ合ったというのも大きかったように思います。
今のところ二人の間に恋愛感情はないようですが、家族として大切に思っていることは伝わってきます。
二人の関係の進展はアーニャならずとも「わくわく」ですね。
コメント