「スパイファミリー」メリンダ・デズモンド~ダミアンへ抱く不可思議な愛憎、「これからもお願いね」の意味とは?~

 今回は「ジャンプ+」で連載中の大人気作品「SPY✖FAMILY(スパイファミリー)」から、息子に不可思議な愛憎を抱く婦人「メリンダ・デズモンド」について解説します。

 メリンダ・デズモンドは東国・国家統一党の総裁、ドノバン・デズモンドの妻であり、アーニャのクラスメイト、ダミアンの母親。

 一見すると穏やかで優しいご婦人ですが、ダミアンに対しては不可思議で歪んだ愛憎を向けています。

 ファンの間でその正体に関し様々な考察がなされたメリンダ。

 本記事ではこれまでに判明している情報や家族関係を精査し、その内面を深掘りしていきたいと思います。

「スパイファミリー」メリンダ・デズモンドのプロフィール

基本プロフィール(年齢、身長、体重、誕生日、声優など)

年齢不明
身長不明
体重不明
誕生日不明
職業国家統一党総裁の妻
所属東国・デズモンド家
声優

 メリンダ・デズモンドは東国の極右政党・国家統一党の総裁、ドノバン・デズモンドの妻。

 イーデン校に通うアーニャのクラスメイト、ダミアンの母親です。

 外見は穏やかで上品なご婦人。

 いかにもな上流階級(セレブ)ですが、気取ったところはまるでなく、少女のような天真爛漫さを兼ね備えた可愛らしい女性でもあります。

 初登場は65話。

 街で偶然ヨルと出会い、彼女のことを気に入って自身が主催する「愛国婦人会」に勧誘しました。

交友関係は狭く、情報部でもほとんどノーマークだった

 ドノバンの妻であるメリンダは、当然ロイドたちWISEの監視対象。

 しかし夫と同様、排他的でコミュニティ領域はかなり狭く、目立った政治活動もなし。

 おまけに家族関係もかなり希薄で、調べてもリスクの割にリターンの低い人物として情報部での価値はかなり低く見積もられていました。

イヤリングや指輪のデザインに注目

 初登場時、ファンの間で注目されたのがメリンダのイヤリングや指輪。

 どちらも正三角形の中に円が描かれた独特のデザインをしています。

 正三角形も円も「統一」のシンボルなので、国家統一党総裁の妻が持つ者としておかしくはありません。

 が、ファンの中には、これが秘密結社として知られる「フリーメイソン」のシンボルマークに似ていると、メリンダ黒幕説やスパイ説などを唱えた者もいました。

 「フリーメイソン」のシンボルは複数存在し、似ているというのは恐らく「プロビデンスの目」と呼ばれる正三角形の中に目が描かれたもののことでしょうね。

 まあ「フリーメイソン」云々はともかくとしても、ただの総裁夫人でない可能性は高そうです。


「スパイファミリー」メリンダ・デズモンドとヨル

ヨルとの出会い・愛国婦人会

 メリンダ・デズモンドは、デパートで買い物中のヨルと出会い、彼女と親しくなりました。

 切っ掛けは、大量の買い物をして前が見えなくなり、階段から落ちそうになってしまったメリンダを、ヨルが持ち前のアクロバティックな動きで助けたこと。

 ヨルの動きに感動したメリンダは、ヨルにバレーボールの試合の助っ人を依頼。

 そこで活躍したヨルを気に入り、自身が主催する「愛国婦人会」に勧誘しました。

 政治事情に詳しくなく、メリンダが何者かもわかっていなかったヨルでしたが、メリンダがアーニャの同級生、ダミアンの母親であることを知り、婦人会へ参加することにします。

プランC・ママ友作戦発動

 ヨルがメリンダと仲良くなったことを知ったロイド。

 これを偶然で片づけて良いのかと「裏」を警戒したものの、それ以上に新たな情報源が得られる可能性を感じ取り、ロイドはヨルが積極的に婦人会に参加するよう後押しします。

 彼本来の目的であるオペレーション・梟(ストリクス)。

 アーニャが皇帝の学徒(インペリアル・スカラー)になって懇親会に参加するという(もはや現実味を失った)プランA。

 そしてアーニャとダミアンの仲良し大作戦ことプランB。

 それに次ぐプランC・ママ友作戦がロイドによって(勝手に)発動されたのです。


「スパイファミリー」メリンダ・デズモンドとダミアン

ダミアンには無関心?

 メリンダ・デズモンドは、一見ダミアンに対して無関心に振舞っています。

 アーニャがダミアンを殴った一件に関しても全く怒った様子がなく、むしろそのことを謝罪するヨルに、

「いいって言ってるでしょ」
「そのことはどうでもいいの」

 と「怖い」表情で謝罪を打ち切らせています。

 その様はまるで、ダミアンの存在を嫌悪しているようにも見えました。

複雑な表情で語られた「これからもお願いね」

 しかしメリンダはダミアンに対し決して無関心なわけではありません。

 出会った日の帰り際、ダミアンがアーニャと仲良くしていることをヨルから聞き、

「……そう、良かったわ」
「これからもお願いね……」

 とヨルに告げています。

 しかしメリンダの表情は、何かを堪えるように強張り、小刻みに震えていました。

アーニャが読み取った不可思議な愛憎

 メリンダがダミアンに抱く感情が分かったのは75話。

 バスジャックから解放されたダミアンをメリンダが迎えに来た時のことでした。

 その心の内を超能力で読み取るアーニャ。

 当初、メリンダはダミアンのことを心から心配し、母として愛おしんでいました。

 しかしダミアンが「父上には言わないでください」と口にした瞬間、態度が一変。

 心の中で突然、ダミアンに対するに愛情と憎悪、二種類の想いが溢れ出したのです。

 ダミアンのことは愛していると思う一方で、この子さえいなければ、いっそ事件で犠牲になってくれればとさえ考えるメリンダ。

 母として確かにダミアンを愛していながらも、ドノバンが関わるとその存在を憎悪せざるを得ない様子でした。

 それは、それほどにドノバンを憎んでいるということなのか、それとも何か他に理由があるのか……

【まとめ】「スパイファミリー」キャラクター一覧



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