今回は山口つばさ先生が「アフタヌーン」で連載中の青春アートストーリー「ブルーピリオド」から、藝大油画科の教授「盧生(ろせい)」について解説します。
盧生教授は藝大編における八虎たちの担当教授の一人。
見た目はとても強面ですが生徒思いの優しい先生で、実はドジっ子。
1学年時に八虎たちを担当した三人の教授の中では(これでも)一番ノーマルな先生です。
本記事ではそんな盧生教授のプロフィールや作中での活躍を中心に解説してまいります。
「ブルーピリオド」盧生教授のプロフィール
基本プロフィール
誕生日 | 不明 |
年齢 | 不明 |
身長 | 不明(大柄) |
所属 | 東京藝術大学教授(壁画研究室) |
声優 | ー |
盧生(ろせい)教授はコミックス7巻から始まる藝大編で登場したキャラクター。
八虎たちが1年生の時の三人の担当教授の一人です。
外見は癖のある長い黒髪と彫りの深い顔立ちが特徴の大柄な中年男性。
とても厳めしい顔立ちをしていますが、面倒見が良く生徒から親しまれています。
1年生の時の担当教授は、盧生教授以外の二人は槻木教授(=言葉が足りなすぎる)、猫屋敷教授(=口出ししすぎて拗れる)だったので、盧生教授も言葉が足りない部分はありますが、比較的バランスのとれた教授として描かれていました。
ちなみに三人の担当教授の中では唯一、2年生に上がっても八虎たちの担当を続けています。
壁画研究室(フレスコ画、モザイクなど)
盧生教授は藝大で壁画研究室に所属。
壁画研究室ではフレスコ画やモザイクなどの油絵以前から存在する描画技法を取り扱っており、制作だけでなく修復も研究対象。
作中では実際にフレスコ画とモザイクの授業をしており、フレスコ画は生乾きの壁に直接絵を描いて壁の乾燥と一緒に絵を定着させる技法、モザイクは砕いた石や貝殻を埋め込んで絵を描いていく技法です。
盧生教授はモザイクという技法の、素材の影響を大きく受け自分ではコントロールしきれない部分が気に入っているようでした。
「ブルーピリオド」盧生教授と八虎たち
面倒見が良く生徒から人気
盧生教授は八虎たちとの初対面で「受験絵画は作品ではない」と、これまで彼らがやってきたことを否定するような発言をしており、その見た目もあって当初はとても厳しい印象のキャラクターでした。
ただこの発言は受験絵画では選べる表現の選択肢が少なく、作品と呼べるものにはならないという意味合いで、八虎たちがこれまで積み上げてきたことを否定しているわけではありません。
盧生教授自身は生徒たちの質問に親身になって答える熱心で面倒見の良い先生。
八虎との直接の絡みはさほど多くありませんが、番外編では生徒たちに時間を割くあまり自分の時間が取れずぐったりしている盧生教授の姿が描かれていました。
基本的には優しいが時に厳しいご意見も
盧生教授は講評などでもあまり厳しいコメントをするタイプではありません。
言葉が足りなくてコメントに棘のある槻木教授や、時々我慢しきれず毒が漏れ出る猫屋敷教授と比べるとかなり穏当。
講評が始まるとお葬式のようになる犬飼教授とは対照的です。
ただ決して無条件に甘いわけではなく、2年生の時に八虎が「罪悪感」をテーマに提出した作品には、
「自分が暴力や被害にあったことがないから言えることだ」
と厳しいご意見を。
ただこれは八虎の考えそのものに意見を述べているだけで、作品を否定しているわけではありません。
八虎の表現のレベルが上がったからこそ、こうしたコメントが出てきたとも言えるでしょう。
「ブルーピリオド」盧生教授と櫻井さん
盧生教授の助手は櫻井さん。
のっぺりした顔の真面目で几帳面なショートカットの女性です。
助手という薄給で忙しい立場に色々不満はありながらも、夢崎さんと共にソツなく生徒たちの面倒を見ている優秀な方。
櫻井さんは盧生教授の面倒見の良いところを尊敬していますが、同時に無理しすぎるところを心配してもいます。
また盧生教授はとてもドジっ子で……
「ブルーピリオド」盧生教授はドジっ子
盧生教授は厳めしい見た目に似合わず、とてもよく転ぶドジっ子として描かれています。
1年目の後期授業開始の日も、道端で転んで鼻血を流し、八虎たちに面倒をかけることに。
コミックスカバー裏のおまけ四コマでは「盧生先生はよく転ぶ」と解説されており、地面に倒れ伏して鼻血を流す盧生教授の姿が描かれています。
ちなみにそれを見て心配する櫻井さんに「ああ…いつものことだ」と答える盧生教授でしたが、櫻井さんは冷静に「いつもこうだと困ります」ツッコんでいました。
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