「ブルーピリオド」犬飼教授(犬飼先生)~エグイ性格と噂される油画のトップ、フジさんや八雲と因縁有り?~

 今回は山口つばさ先生が「アフタヌーン」で連載中の青春アートストーリー「ブルーピリオド」から、藝大副学長にして油画のトップ「犬飼(いぬかい)」教授について解説します。

 犬飼教授は大学編1年目の後半から登場し、2年次から八虎の担任となった男性教授。

 これぞ権力者と言わんばかりの迫力ある御仁で、作中では生徒のみならず助手や教授までビビらせまくっていました。

 腹の底が読めず、八雲からは「相当えぐい性格」とも評された未だ謎の多い存在。

 本記事ではそんな藝大編のラスボスとも言うべき男のプロフィールや人間関係を中心に解説してまいります。

「ブルーピリオド」犬飼教授(犬飼先生)のプロフィール

基本プロフィール(誕生日、年齢、身長など)

誕生日不明
年齢不明
身長不明(中背)
所属東京藝術大学副学長兼教授(油画のトップ)
声優

 犬飼教授は藝大の副学長にして油画のトップに君臨する初老の男性。

 藝大編1年目は4年生の担任をしており、2年目から猫屋敷先生と槻木先生に代わって八虎たちの担任になっています。

 白髪の眼光鋭い初老の男性で、年齢は不明ですが20年近く教授をやっていることを考えると恐らく60歳前後。

 物腰や口調こそ柔らかですが、迫力や威圧感は凄まじく、誰に対しても厳しく容赦のない人物です。

 作品は主に絵画とインスタレーション。

 過去にはベネチアビエンナーレ(2年に1度開催され「美術のオリンピック」とも称される国際美術展覧会)にも出展したことがあるそうです。

 ちなみに好きな食べ物は生肉で、嫌いな食べ物はナポリタン。

 ケチャップの甘みがどうしても好きになれないのだとか。

ストイックでムキムキ

 犬飼教授はストイックです。

 週6でジムに通っているのでスーツの下はムキムキ。

 毎朝2時間の読書を欠かさず、月に一度は断食もしています。

 研究室にはバーベルセットを設置して筋トレに勤しんでいるのですから、アートとは何ぞやと問いたくなりますね。

 藝大は学長もムキムキでしたから、案外これが現代アートのトレンドなのかもしれません(肉体美?)。

 ちなみに犬飼教授の助手の柴田もムキムキの巨漢。

 柴田は今のところ筋肉以外に取り柄がなく、トイレが詰まったといって教授に泣きついてくるぐらい情けない男なので、犬飼教授の評価基準が「筋肉」に重きを置いていることは間違いないでしょう(適当)。


「ブルーピリオド」犬飼教授(犬飼先生)の指導

 犬飼教授の指導は的確ですが容赦がありません。

 八虎たちが2年に進級した後、課題を設定したのは2回連続で犬飼教授。

 最初の課題は500枚ドローイング。

 ドローイングとは作品未満下書き以上、自由に即興的にイメージを書き出していく手法で、比較的簡単に描けますが、500枚という枚数はかなり膨大です。

 にも関わらず期限は2週間。

 1年次にコンセプトばかりを意識し、基礎画力が衰えていた八虎たちに対するウォームアップのための課題でした。

 続く課題は一転「罪悪感」をテーマに自由に製作するという、頭と心を動かす内容。

 生徒たちが提出した作品に対する犬飼教授の講評は、非常に容赦のないものでした。

「凡作とはこうも見やすく」
「印象に残りにくいものですか」

「クオリティが」
「作品レベルではないですね」

「時間が足りませんでしたか?」

「テーマを深掘りするのが」
「苦手なくせに」
「頑固ですね、相変わらず」

「そのテーマを扱うのが」
「本当にその絵で」
「いいんでしょうか?」

 ただ八虎が提出したインスタレーションに対しては、

「やればできるじゃないですか」

 と高評価。

 成長や努力も含め、きちんと評価すべきところは評価してくださる方のようです。

 ちなみに、犬飼教授から見た藝大生はダイヤモンドの原石。

 しかし宝石になるダイヤモンドはその中の一つで良いと考えています。

「その他の原石は」
「たった1つのダイヤを」
「宝石にするために存在します」

「ブルーピリオド」犬飼教授(犬飼先生)は権力者

 犬飼教授は油画における絶対的な権力者です。

 櫻井さんや夢崎さんなど助手クラスであっても、犬飼教授の前では緊張感が拭えません。

 犬飼教授の研究室の扉をノックする際は、

「ノック2回」

「はいどうぞ」

「ガチャ」

 この流れを間違えるとヤバイと、都市伝説のごとく語られているそうです。

 また教授であっても、犬飼教授の言葉には中々逆らえません。

 例えば猫屋敷教授は犬飼教授に高橋世田介の指導を指示され、1年次の後半は積極的に世田介に絡んでいましたが、世田介との相性は最悪。

 猫屋敷教授はそれでも犬飼教授の指示だからと世田介に絡んでいきましたが、最終的に1年の進級製作の場で2人は決定的に決裂してしまいます。

 その様子を見ていた犬飼教授はシレッと「猫屋敷先生の言うことは高橋さんの思想には合わなかったかもしれませんが」と場をまとめていましたが、猫屋敷教授は『今更言うか?』と言わんばかりに犬飼教授を恨めし気に見つめていました。


「ブルーピリオド」犬飼教授(犬飼先生)とフジさん

 藝大という”権威”の中心にいる犬飼教授と、反権威主義芸術団体「ノーマークス」の代表「不二桐緒(フジキリオ)」は、微妙な対立関係にあります。

 「権威」と「反権威」の代表ですから対立しているのはある意味当然。

 実際に犬飼教授は周囲に「フジキリオが大嫌い」と公言しています。

 しかし反権威主義は権威を証明する存在なのでいてもらわなくては困ると、その必要性自体は認めており、フジキリオが絶賛する作品だけは絶対に見に行っているようです。

 一方のフジキリオは「権威」の象徴である藝大を特に否定はしておらず、藝大の進級製作(公開講評)なども逐一チェックしています。

 犬飼教授は形式的に「反権威主義」という存在を否定しているものの、実際にはその構図を権威付けのために利用し、そうするだけの価値がある存在として互いに認め合っている印象ですね。

「ブルーピリオド」犬飼教授(犬飼先生)と八雲

 犬飼教授と隠れた因縁がありそうなキャラクターが、八虎の同級生・村井八雲です。

 八雲は2年次に犬飼教授が担任になった時から教授に鋭い視線を向けており、何か言いたげなことがある様子でした。

 普段は誰に対しても明るい態度を崩さない八雲だけに、この腹に一物ありそうな態度は目立ちましたね。

「あれぞ権力者」
「相当えぐい性格してる」

 一方で、彼らが事前に面識があった様子はなく、八雲が一方的に犬飼教授を意識しているように見えます。

 ここで思い浮かぶのが、八雲たちの口から語られた彼らの旧友で、八雲より2年早く藝大に合格した「真田まち子」という女性。

 詳しくは語られていませんが、既に故人で、八雲は彼女が「殺された」と発言しています。

 ここから先は推測ですが、「真田まち子」は他殺ではなく自殺。

 藝大に進んだ「真田まち子」が何らかの理由で自殺に追い込まれたことを「殺された」と表現しているのではないでしょうか。

 そしてその原因が犬飼教授にある、と八雲は考えている。

 今後明かされるだろう二人の因縁がどのようなものなのか、要注目です。

【まとめ】「ブルーピリオド」キャラクター一覧



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