今回は「モーニング」で連載中のオカルティックコメディ「出禁のモグラ」から、クダギツネ契約を結んだ妖狐(野干)の少女「銭(ぜぜ)」について解説します。
銭は博打に負けた狐の保護責任者に代わって、モグラとクダギツネ契約を結んだちびっ子。
見た目通りの無邪気な子供ですが、幻術と彼女の機転がモグラたちの危機を救ったこともあります。
彼女の保護責任者は作者の前作にも登場したあの人か?
本記事ではそんな銭のプロフィールや登場話、人間関係などを中心に解説してまいります。
目次
「出禁のモグラ」銭のプロフィール
基本プロフィール
銭(ぜぜ)ちゃんは主人公のモグラとクダギツネ契約を結んだ妖狐(野干)の少女です。
銭というのは人間にも分かる仮の名前で、本来の妖狐としての名前は別にあります。
外見は眼鏡とボリュームのある三つ編みが特徴の幼女。
性格は無邪気で人懐っこく、お転婆で機転の利く悪魔のじゃりんこ。
幼い見た目の割に頭は良いものの、所謂「大人しくできないタイプ」であり、そのせいで色々と苦労してきたようです(詳細は後述)。
モグラとクダギツネ契約を結んだ妖狐
銭ちゃんは前述した通り、モグラとクダギツネ契約を結んでいます。
クダギツネ契約とは所謂オバケの登録制バイトで、オバケを呼び出して働かせることができるもの。
本来ならモグラは銭ちゃんの保護責任者とこの契約を結ぶつもりだったのですが、モグラのことを気に言った銭ちゃんが自ら契約に名乗り上げることに。
契約条件は働く対価にモグラの死後にその亡骸を頂戴したい(人間標本にしたい)というもので、モグラもそれに応諾。
ただ、モグラは肉体が死んでもすぐに近くの他人の死体に乗り移って復活し、そもそもの肉体が他人のものであるためこの対価を支払うことは基本的に不可能。
後に騙されたことに気づいた銭ちゃんは激怒します。
「出禁のモグラ」銭の登場話(初登場)
銭ちゃんの初登場は、56~66話で描かれた真木くんが祭りで狐に化かされ、詐欺に遭うエピソード。
その真木くんをカモった狐の小柄なサポート役として登場したのがこの銭ちゃんです。
当初はセリフもなく、顔も仮面をつけていたので分かりませんでしたが、65~66話でその素顔とキャラクターが判明。
モグラのことを気に入り、モグラに賭けで負けた保護責任者殿に代わって、モグラとクダギツネ契約を結び、以降呼んでもないのに抽斗通りに入り浸り、浮雲に懐いて彼女の駄菓子屋で良く映画などを一緒に観ています。
「出禁のモグラ」銭の能力(幻術)
銭ちゃんはまだ幼いとはいえ将来性豊かな妖狐。
作中では幻術を使ってモグラたちをサポートしています。
この世界における幻術は超高度なプロジェクションマッピングのようなもので、視覚に働きかけるタイプのもの。
銭ちゃんは幻術を使う際、シャボン玉を作る玩具を媒介としており、その幻術はモグラたちでも見分けがつかないほど高度なものです。
なお、脳に直接働きかけるタイプのものは幻覚と呼ばれ、幻術とは区別されています。
「出禁のモグラ」銭の過去(両親)
銭ちゃんは親に捨てられた子供です。
銭ちゃんは頭は良いものの、大人しくジッとしていられないタイプの子供で、学校にも行けなくなり、親戚のところに預けられてしまいました。
銭ちゃんの次に生まれた子供がいい子だったらしく、両親とはずっと会っていません。
銭ちゃん本人も親に捨てられたことを自覚していました。
ただ、預けられた先で出会った保護責任者殿が駄目な大人ではあったものの銭ちゃんと非常に気が合い、銭ちゃんは彼のことを慕うようになります。
また保護責任者殿の上司は超有名な大妖狐で、銭ちゃんは彼女に気に入られて色んな遊びを教えてもらいました。
なので銭ちゃんは両親に捨てられた寂しさはあるものの、今の境遇に満足しています。
「出禁のモグラ」銭と保護責任者(檎/ゴンさん?)
銭ちゃんが保護責任者殿と呼ぶ妖狐の男性は、出禁のモグラの作中では仮面をつけたままでその正体は明かされていません。
ただ、その言動や手に持つ杖などからファンの間では正体はバレバレで、作者の前作「鬼灯の冷徹」に登場するゴンさん(野干の檎)であろうと言われています。
ゴンさんは妲己の店で客引きをする怠惰な狐の男性で幻術使い。
怠惰で賭け事が大好きで上司が大妖狐と、もう隠す気がありませんね。
ちなみに野干(やかん)とはジャッカルのような狡猾な小獣を表す言葉で、日本ではそのイメージから悪い狐を表す言葉として使われています。



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