今回は大人気漫画「ゴールデンカムイ」から、アイヌのかわいい女の子「オソマ」について解説します。
オソマは本作のヒロイン・アシリパの従妹。
小樽のコタン(村)でアシリパや家族と共に暮らしており、コタンを訪れた杉元たちにアイヌの遊具などを紹介してくれる幼い少女です。
作中ではセクシーマタギ・谷垣源次郎に心奪われることとなるオソマちゃん。
本記事ではそんな彼女のプロフィールや名前の意味、人間関係や谷垣との交流を中心に解説してまいります。
「ゴールデンカムイ」オソマのプロフィール
基本プロフィール(性別、声優など)
オソマは本作のヒロイン・アシリパら共に小樽のアイヌコタン(=村)で暮らすアシリパの母方の従妹。
海苔のような太い眉が特徴のヤンチャそうな子供で、見た目では少しわかりにくいですが女の子です。
無邪気で好奇心旺盛なアイヌの子供。
アイヌ民族の金塊を求めてコタンを訪れた和人の杉元たちに興味津々で、アイヌ語で「自分たちと違う耳たぶを持つ」という意味の「シンナキサラ」という言葉を連呼する姿が描かれています。
声優は朝井彩加さん。
アイヌ文化の紹介担当?
作中におけるオソマの役割はアイヌ文化の紹介。
しばしばアイヌの遊具で夢中になって遊ぶ姿が描かれています。
作中でオソマが遊んでいる遊具は次の通り。
セイピラッカ(貝下駄)
貝の殻で作った下駄に縄を結んでパカパカ遊ぶ遊具。
キサラリ
窓の底から恐ろしい声と共に突き出して子供を驚かす棒。
アシリパのキサラリが一番怖いらしい。
ムックリ(口琴)
手で紐を引っ張って演奏する吹奏楽器。
ビイヨヨ~ンという音がする。
また後述するアイヌの幼名の紹介においてもオソマは重要な役割を果たしています。
「ゴールデンカムイ」オソマとは味噌の意味?
オソマというのは正式な名前ではなく幼名。
アイヌには子供に悪いカムイ(精霊)が寄り付かぬよう、敢えて酷い意味の言葉を幼名に付ける文化があります。
オソマとはアイヌ語で「糞・うんこ」の意味。
杉元も初めて彼女の名前を聞いた時は嘘つけとツッコんでいました。
ちなみに作中ではアシリパが杉元が持っている味噌をオソマと呼んでいるのですが、これはアイヌに味噌がなく、初めてそれを見たアシリパがそれをオソマだと勘違いしたため。
アシリパは作中で味噌を「食べられるオソマ」と認識しており、その味が密かにお気に入り。
自分はオソマなんて食べたくないけど杉元が食べたがるから仕方なく、というていの変顔をして、ことあるごとに味噌(=オソマ)を要求するのが定番のやり取りとなっています。
「ゴールデンカムイ」オソマと血縁者(アシリパ、父、フチ)
オソマはアシリパと同じコタンで家族と共に暮らしています。
前述したようにオソマはアシリパの母方の従妹。
アシリパから見て伯父にあたるマカナックルを父に持ち、フチはオソマとアシリパ共通の祖母にあたります。
オソマは特にフチに懐き、頻繁にフチの家に出入りしており、フチの山菜取りや子熊の世話などを手伝ったりしています。
「ゴールデンカムイ」オソマと谷垣源次郎
谷垣に懐き、その命を救う
オソマは治療のためにコタンに運ばれてきた谷垣源次郎の治療の手伝いをし、彼にとても懐いていきます。
尾形と二階堂がコタンを訪れた際には、これ以上ここにいれば皆に迷惑がかかるとコタンを去ろうとした谷垣を引き留めていました。
その後、尾形たちに襲撃を受けた際にはオソマの行動により谷垣は銃弾を間一髪回避。
またオソマが二瓶の銃を持ってきてくれたことで、谷垣は窮地を逃れることに成功します。
再会した谷垣に目を輝かせるが……
その後、しばらくコタンに逗留していた谷垣でしたが、インカラマッの占いによりアシリパに危機が迫っていると知らされ、フチはショックで落ち込んでしまいます。
今こそ恩を返すべきだと考えた谷垣はアシリパを無事連れ帰ると約束して旅立つのですが、その際もオソマは大泣き。
オソマは別れ際、谷垣に手製のテクンペ(手甲)を渡しました。
アイヌは好きな男に女がテクンペを渡す風習があり、オソマはフチに手伝ってもらい何とか片方だけテクンペを作っていたのです。
谷垣はオソマに、必ず戻るからもう片方のテクンペを作っていてくれと言って旅立つことに。
そして長い旅を終えて再びコタンに戻ってきた谷垣。
彼の姿を見たオソマは目を潤ませます。
しかし感動の再会かと思いきや、次の瞬間別の少年の名前を呼ばれたオソマは谷垣をほっぽって少年の下に駆けて行きました。
少女は既に新しい恋を見つけていたのです。
恋のお相手はキロランケの息子で、ファンブックでは父親似の男前と紹介されていました。
谷垣はとても寂しそうでしたが、本人もインカラマッと子づくりしてたんですから、何も言えませんよね。
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