今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」から、死滅回遊泳者の一人「甘井 凛(あまい りん)」について解説していきたいと思います。
甘井凛は死滅回遊・東京第1結界で初心者狩りを行っていた覚醒タイプの術師。
呪術師としてはとても弱く、他の術師に取り入って生き延びていただけの男ですが、作中では彼の存在がとても重要な役割を果たすことになります。
本記事では甘井凛のプロフィールと能力(プリンの術式?)、作中での活躍を中心に解説してまいります。
「呪術廻戦」甘井凛のプロフィール
基本プロフィール
甘井凛は死滅回遊編で登場した泳者の一人。
東京第1結界で羽場、羽生というカップル術師の手下となって初心者狩りをしていました。
外見は金髪のチャラそうな少年。
頭頂部に帽子のような模様が浮かんでおり、過去回想にはなかったので恐らく術式関連と推察されます(詳細は後述)。
性格は強い人間に媚びて取り入るのが上手いタイプの小者。
ただし根は決して悪い人間ではなく、心の奥底ではそうした自分を変えたいとも思っていました。
虎杖の過去を知る男
甘井凛は虎杖と同じ地元の人間で、中学時代の虎杖と面識がありました。
虎杖の方は甘井のことを覚えておらず、甘井の方が一方的に虎杖を知っていただけ。
虎杖は「西中の虎」という痛々しい二つ名で呼ばれていたそうです。
当時の甘井は中途半端なヤンキーに取り入って甘い汁を吸う腰巾着。
虎杖は甘井がつるんでいたヤンキーたちが暴力を振るっている現場に突如現れ、瞬く間にヤンキーを叩きのめします。
甘井はその時、見ていただけだったので虎杖に見逃されたようですが、この出来事は甘井にとても鮮烈なインパクトを残すことになりました。
「呪術廻戦」甘井凛の初登場(登場話)
甘井凛の初登場は161話。
東京第1結界突入直後の虎杖の前に現れます。
甘井は羽場と羽生という髪の毛を変化させ飛行する術式を持った男女二人組の手下となって初心者狩りを行っており、虎杖を発見すると誘導灯で羽場と羽生に合図を送りました。
ただ羽場と羽生はそれほど強い術師ではなく、あっという間に虎杖が勝利。
虎杖は100ポイントを獲得した日車を探しており、その居場所を聞こうとしますが、羽場たちは気絶して答えられません。
甘井は困った虎杖の前に、日車の居場所を知ってると声をかけました。
「呪術廻戦」甘井凛が告げた”ごめん”の理由
虎杖を日車がいる池袋の劇場へと案内する甘井凛。
ちょうどその時、別の場所に飛ばされた伏黒も、同じように麗美という女に日車がいる場所へ案内されていました。
しかし麗美が告げた場所は新宿。
この時点でどちらか(あるいは両方)が騙されていることになります。
先に現地に着いたのは甘井と虎杖。
甘井は内心で、
『言え……‼ 言うんだ俺』
『もうこんなこと止めよう……‼』
と何か苦悩しながらも結局、虎杖には何も言わず、
「……ごめん、虎杖‼」
と呟き、虎杖を見送っていました。
このセリフから騙されていたのは虎杖かと思われましたが、騙されて別の場所に連れていかれたのは伏黒の方でした。
果たして甘井は何を「ごめん」と謝っていたのか?
後に220話で甘井の口から語られますが、彼は強い人間に従ってばかりの自分が嫌いで、自分を変えたいと思っていました。
この時、虎杖に一緒に戦うと言いたかったようですが、結局怖くて口にできず、それが「ごめん」という発言につながったそうです。
無茶苦茶紛らわしいですね。
「呪術廻戦」甘井凛の能力(術式はプリン?)
甘井凛は覚醒タイプの術師ですが、彼の戦闘描写はなく、その術式も戦闘向きのものではありません。
あまり強くない羽場と羽生に従っていいように使われていたことを考えると、その戦闘能力はかなり低い模様。
脳を改造されて術式に目覚めただけの術師なんて普通はそんなものですよね。
術式:名称不明
自分の中の糖分を増幅して何らかの形で出力する術式。
基本はプリンを生成していたが、糖分を直接人の身体に出力することもできる。
使い過ぎると自分が低血糖になる。
微妙な能力ですが、治療の補助に使えることから現在は家入硝子の下で治療班に加わっています。
「呪術廻戦」甘井凛のプリンが天使と五条を救った!?
220話では甘井凛が実は物凄いファインプレーをしていたことが判明します。
伏黒の肉体を乗っ取った宿儺により、重傷を負わされ高層ビルから落とされた天使(来栖華)。
死亡説も流れた彼女を、その術式を使って地面で受け止め、救っていたのがこの甘井でした。
高層ビルのあの高さから落とされた衝撃を受け止められるプリン……もはやギャグの領域ですが、近くにいた高羽の術式が良い方向に作用したようです。
天使が死んでいれば獄門彊の封印は解けず、五条悟の復活もありませんでしたから、シレっと語られていましたが、本当に超ファインプレーでした。
「呪術廻戦」甘井凛の最後(その後)
甘井凛は最終的に、家入の下でその術式を活かす方向で修行を積んでいる模様。
更生のためかつてイジメた少年に謝罪していましたが、その少年には逃げられてしまい「まともになりてぇな」と嘆いています。
これから彼はどんなにつらくとも過去の負債を返し続けていくのでしょう。
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