今回はSEGA愛あふれる異色の異世界ファンタジー(?)「異世界おじさん」から、ダメかわいいニートヒロイン「メイベル」について解説します。
メイベルは主人公の”おじさん”が異世界グランバハマルで出会った氷の一族の少女。
元々は伝説の竜・魔炎竜を倒せる唯一の武器「凍神剣」の守護者でしたが、おじさんが「凍神剣」無しで魔炎竜を倒してしまいその存在意義を喪失。
諸々あってニートへと変貌してしまった残念な美少女です。
本記事ではそんなメイベルのプロフィールや意外な特技、おじさんとの関係性などを中心に解説してまいります。
「異世界おじさん」メイベルのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
メイベル=レイベールは主人公の”おじさん”が異世界グランバハマルで出会った氷の一族の美少女。
初登場時の彼女は凍り付いた部屋の中で過ごし、他者に対して心を閉ざすクールな少女でした。
彼女は伝説の竜・魔炎竜を倒せる唯一の武器「凍神剣」の守護者で、当初はRPG的なストーリー展開を経て彼女の凍った心を溶かした者に「凍神剣」を授ける予定だったそうです。
しかしおじさんはそれをガン無視、「凍神剣」無しで魔炎竜を倒してしまい、メイベルはその存在意義を喪失してしまいました。
その後、おじさんに「今のままを貫け」とアドバイスを受けたメイベルは開き直り、ただの引きこもりニートへと変貌(元々メイベルは「凍神剣」の守護者という肩書を盾にしたニートでした)。
困った村人たちはメイベルの家を叩き壊して薪にし、メイベルに「働く」か「犬扱いで村で共同飼育される」かの二択を迫ります。
キレたメイベルは村人に地味に嫌な報復をした上、村を飛び出して自分の人生を狂わせたおじさんのもとへ押しかけてきました。
声優はアニメ版が悠木碧さん、チェインクロニクルのコラボ版では今井麻美さんが担当しています。
400年前に日本から転移してきた武士の子孫
メイベルの正体は、400年前におじさんと同じように神によって日本(ニホンバママル)から転移してきた武士の子孫です。
400年前に日本の戦で命を落とした武士は異世界グランバハマルに転移。
その際、神に異世界もののお約束とも言える「転移ボーナス」により希望した能力を与えられたのですが、武士が要求したのは「貴様(神)を殺せる刃」。
神は武士に邪な心では扱えない「凍神剣」を与えました。
その後、異世界に転移して巫女から愛を教えられた武士は「凍神剣」の封印を解き、魔炎竜を討伐。
その後、「凍神剣」は一族に守護され、メイベルに引き継がれることになりました。
一般的なグランバハマルの人間はおじさんの顔を「醜いオーク顔」と言って激しい嫌悪感を抱きますが、メイベルは日本人の血を引いているからか、そうした嫌悪感は持っていません。
また、日本からの転移者は他にも結構いて、そこまで希少な存在でもないようです。
「異世界おじさん」メイベルは駄目ニート
メイベルは根っからの駄目ニートです。
長年にわたって「凍神剣」の守護者という肩書を盾に引きこもりニート生活を送ってきた彼女の労働能力は小学生以下。
起床は午後2時という怠惰極まりない生活習慣が染みついており、働くということに対して身体が激しい拒絶反応を示します。
メイベルをこうした駄目ニートに育てたのは彼女の母親で、
「人生糞チョロ……!
「凍神剣、一生絶対食いっぱぐれない」
という言葉を残し、メイベルが9歳の時に若い男と失踪したのだとか。
メイベルに同情すべきなのか微妙に迷う境遇ですね。
ちなみにこんなメイベルでも、一応「凍神剣」を含めた戦闘能力は中々のもので、騎士団への就職に成功したこともあるのですが、
「将来とか考えたら」
「やるだけ時間の浪費だって」
「ウルフくんもさー」
「早くこっち上がってきなよ」
などとウルフくん(おじさんの偽名)に対してイキリ散らしていました。
なお、この後彼女は無断欠勤などを繰り返し、最後は敵性オーク(おじさん)のスパイと疑われて騎士団を首にされています。
「異世界おじさん」メイベルの強さ
メイベルの戦闘能力は、腐っても転移者の子孫、腐りまくっても「凍神剣」の守護者ということか、実は中々のものです。
その戦闘スタイルは氷の魔法剣士。
氷の術や「凍神剣」を使った剣の腕前はニートの癖に高く、王国騎士を軽く返り討ちにできるレベルです。
氷で武器や分身を作ったり、敵を氷漬けにしたりと、その技は実に多才。
調子に乗っている時のメイベルは普通に強くてカッコいいファンタジーキャラに見えますね。
ちなみに(予め用意していたと思しき)決めゼリフは、
「氷の刃に溺れて、お眠りなさい」
「神聖魔炎竜」との戦闘では決め顔でこのセリフを使用していました(その前に一度失敗しています)。
「異世界おじさん」メイベルの特技は歌
メイベルは意外にも歌が得意です。
メイベルが歌ったのはコミックス6巻29話。
野営の際に人避けの氷像を出していたせいで、唄う魔物扱いされ討伐依頼が出されてメイベルですが、おじさんは彼女の歌声を絶賛。
故郷を懐かしむおじさんにメイベルは彼の故郷の歌を歌ってあげたのですが、それを聞いたおじさんは非常に幸せそうな”あれ”な顔で寝入ってしまいました。
ちなみに、この時メイベルが歌ったのは、UFOキャッチャーのBGMで有名な「ソニックザヘッジホッグ」の「Star Light Zone」。
ドリカムの中村正人さんが作曲した曲ですね。
またもう一曲追加で歌ったのは「NIGHTS(ナイツ)」の主題歌「DREAMS DREAMS」。
「NIGHTS(ナイツ)」はSEGAのソニックチームが開発したセガサターン用ゲームです。
……ん? これ結局、おじさんが幸せそうだったのはメイベルの歌がどうこうじゃなく、単にSEGAを懐かしんでただけか?
「異世界おじさん」メイベルとおじさん
おじさんによって人生を狂わされた(というか元々人生設計が腐ってた)メイベルですが、意外にも彼女はおじさんに対して好意的です。
(引きこもり同士のシンパシーか?)
「凍神剣」の守護者という自分の役割をガン無視されたことはそれとして、一応おじさんが村を救ってくれたことは確か。
おじさんからお詫びに希少な指輪を贈られた際には、守護者の心と連動する「凍神剣」の封印が物凄い勢いで溶け、あっという間に絆されています。
ちなみにこの時、メイベルはおじさんから贈られた指輪を求婚と勘違いしたものの、それに関してはお断りを入れていました。
おじさんに対して恋愛感情はなく、彼の思わせぶりな行動に対して大人な態度でさらりと対処しているように見えますが、しかし彼女の本心を表わす「凍神剣」はおじさんに反応して溶けっぱなし。
エルフほどではないにしろ、しっかりおじさんのことを意識しているようです。
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