今回は「ジャンプ+」の記録を更新し続ける話題作「怪獣8号」から、主人公「日比野カフカ(ひびのかふか)」について解説します。
「怪獣8号」は怪獣発生率が世界屈指となった架空の日本を舞台に描かれるバトル作品。
日比野カフカは防衛隊員を目指しながらその試験に落ち続け、何故か怪獣へと変身する力を手にしてしまったおじさん系主人公です。
本記事ではカフカのプロフィールやその強さ(怪獣8号)、彼にまつわる謎(伏線)などを中心に語っていこうと思います。
なお、本記事は新たに情報が入り次第随時更新してまいります。
「怪獣8号」日比野カフカのプロフィール
基本プロフィール(年齢、身長、誕生日、声優など)
年齢 | 32歳 |
身長 | 181cm |
誕生日 | 8月5日 |
好きなもの | 防衛隊、カレー、ハンバーグ、お酒、タバコ |
声優 | 福西勝也 |
日比野カフカは本作の主人公であり、物語開始当初は防衛隊が倒した怪獣の死体を処理する「怪獣専門清掃業者」モンスタースイーパーの社員として働く青年です。
外見は男臭い雰囲気のごついおじさんで、全身から素朴さを漂わせています。
性格は単純一途で極めて善良。
お人好しで困っている人を見ると放っておけない英雄気質であり、(文字通りの)汚れ仕事も躊躇わない精神的なタフさも持ち合わせています。
幼馴染の亜白ミナとともに、防衛隊員となって怪獣から皆を守りたいと夢見ていましたが、防衛隊員の試験に落ち続け入隊試験の年齢制限に引っかかり、物語開始当初は夢破れ鬱屈と日々を送っていました。
そんな時、市川レノとの出会いを切っ掛けにかつての情熱を思い出し、レノから入隊試験の年齢制限が引き上げられたことを聞いて、再び防衛隊員を目指すことに。
が、そんな矢先に小型の怪獣を食べてしまい「怪獣8号」に変身する力を手にしてしまったカフカ。
怪獣の力を隠したまま何とか防衛隊員にはなれたものの、正体がバレたら間違いなく殺されてしまいます。
しかし仲間の危機に黙っていることができず、怪獣に変身して防衛隊に正体が知られてしまうカフカ。
彼は長官達にその力の有用性を示し、何とか処刑は免れたものの……
名前のモデル(元ネタ)はフランツ・カフカ?
日比野カフカの名前の由来は、チェコの作家「フランツ・カフカ」ではないかと言われています。
名前もそうですが、フランツ・カフカの代表作の一つに「変身」という中編小説があり、この内容が妙に「怪獣8号」にマッチしているんですよね。
「変身」は、ざっくり言うとある朝目覚めると巨大な芋虫に変身してしまっていたサラリーマンを襲う不条理な出来事を描いた物語。
ただ、「変身」の主人公グレゴール・ザムザは最終的に家族に見放されて命を落としており、もし本当にこれがモデルだとすると、カフカの未来はあまり明るいものではないのかもしれません。
「怪獣8号」日比野カフカの強さ(代償)
その脅威度はフォルティチュード9.8「歴史に残る大怪獣」
日比野カフカは戦闘用スーツを用いた一般的な防衛隊員としての戦闘力は皆無に等しく、怪獣8号に変身しなければただガタイがいいだけのおっさん。
しかし一度怪獣8号に変身すれば、文字通り化け物染みた超パワーとタフネス、四肢を切り落とされても即座に再生する不死性に肉体変形機能さえ備えた、作中最強クラスのスペックを備えた存在へと変貌します。
この世界では怪獣は天災の一種と考えられ、地震の規模を表すマグニチュードに似たフォルティチュードという言葉でその脅威度が示されています。
その中で怪獣8号(カフカ)のフォルティチュードはこれまでに判明している中で最大の9.8。
フォルティチュードは6.0以上あれば「本獣」クラス、8.0以上で「大怪獣」、9.0以上ともなると「歴史に残る大怪獣」に該当しますから、怪獣8号(カフカ)の凄まじさがよく分かりますよね。
ただカフカはパワーやタフネスこそ桁外れですが、その戦闘技術は拙く、決して無敵の存在ではありません。
戦い方や相性次第では追い詰められることも珍しくなく、特に高い技量を持つ敵との相性はあまり良くなさそうですね。
現在は保科副隊長から隊式格闘術を学び、その欠点を克服しようとしているところです。
怪獣8号には再生能力を阻害する力がある
怪獣8号の特殊性の一つに、怪獣の再生能力を阻害する力があることが挙げられます。
大抵の怪獣は一撃で倒してしまうので目立ちませんが、怪獣9号がそのことに気づき、改めて怪獣8号を最大の障害と認識していました。
まるで怪獣を殺すために生まれたかのような能力ですが、恐らくこれこそが怪獣8号の正体・誕生の秘密に繋がる鍵なのでしょう。
力の代償に徐々に怪獣化が進行している(カフカの手)
これまで怪獣8号への「変身」と記述してきましたが、実際にはカフカの基本形態は怪獣であり、人間の姿は怪獣の変形能力を使って「擬態」している、というのが正確な表現です。
そのためカフカは当初、少し気を抜くと怪獣の姿に戻ってしまったり、身体から変な触手が飛び出て近くの生物を勝手に捕食してしまったりと、人間の姿をとるのに苦労していました。
次第に人間の姿でいることに慣れていったカフカですが、55話では怪獣8号に変身して戦う度に徐々に怪獣化が進行しており、このまま行けば人間の姿に戻れなくなることが示唆されています。
既にカフカの手の一部は人間のものには戻らなくなっており、このまま戦いを続ければ完全に怪獣化する日もそう遠くなさそうです。
「怪獣8号」日比野カフカにまつわる謎(伏線)
入隊試験に落ち続けていた理由は?
カフカは30歳の年齢制限に引っかかるまで何度も防衛隊の入隊試験に落ち続けてきましたが、その理由は明確には語られていません。
いつも落ちるのは二次試験(体力検査+資質検査)と本人が言っている通り、本編でカフカが市川レノとともに試験を受けた際には、加齢による体力低下に加え、戦闘用のスーツの性能を引き出すことができず、落ちそうになっていました。
防衛隊のスーツは怪獣の筋肉繊維で作られており、装備した者の身体能力などを飛躍的に向上させることができるのですが、カフカはこの適性が皆無。
スーツの性能をどれだけ引き出せているかは「解放戦力」という数値で表され、訓練を積んだ一般隊員で20%程度、優秀な受験生で10%程度と言われていますが、これがカフカはなんと0%(元々適性がなかったのか、怪獣化の影響かは不明)。
しかし。
本編での試験の様子を見るとカフカがスーツを着たのはその時が初めてだったようですし、この適性の有無が過去試験に落ち続けた理由にはなりません。
保科も「過去0%だった人間は見たことがない」「0%でもなければそれを理由に失格になることはない」と発言していましたしね。
となると、本気で年齢制限まで試験を受け続けて頑張っていたのに、純粋な実力不足で落ち続けていた?
そこまで才能皆無にも見えませんが、今後そのあたりの理由が語られることはあるのでしょうか……?
「ミツケタ」何故カフカは怪獣8号に選ばれた? 回想シーンでの違和感
カフカは怪獣災害に遭って入院していた病院で、小型の怪獣に遭遇し、寄生された(?)ことで怪獣8号に変身する力を手に入れました。
その際、小型の怪獣は偶然カフカに寄生したわけではなく、
「ミツケタ」
と発言していることから、明らかにカフカを狙っていたことが分かります。
この小型怪獣の発言は、素直に解釈すれば怪獣8号の素体として適性の高い人間を「ミツケタ」という意味である可能性が高いです。
カフカが防衛隊のスーツと相性が悪いことも、このことと何か関係しているのかもしれません。
しかし、単に適性の高い人間を選んだだけにしては「ミツケタ」という発言は、ややピンポイントな印象を受けます。
ここで気になるのは5巻38話で描かれている少年時代のカフカの回想。
怪獣にネコを殺されて泣きじゃくるミナを見て、カフカ少年はこう思いました。
『だからもし自分が』
『身も心も怪獣になっちまうんだったら』
『人間として死のうと思ったんだ』
カフカはこの時ただの少年で、自分が怪獣になるなんて発想があるはずがないのに、この言葉はおかしいですよね。
まるで既に自分が怪獣になることがわかっているかのようです。
あるいは未だ登場していないカフカの肉親や、彼の出生に何らかの秘密が隠されているという可能性もありそうですね。
コメント