今回は「Q.E.D. 証明終了」の作者として知られる漫画家「加藤元浩(かとうもとひろ)」先生について解説します。
加藤元浩先生は漫画家としてだけでなく小説家としても活躍中の男性作家。
「Q.E.D. 証明終了」人気に火が付き、ハイクオリティな一話完結型の推理漫画を長期間に渡り連載し続けたバイタリティ溢れる人物です。
現在も「ないない堂」などの連載を続けておられます。
本記事ではそんな加藤元浩先生のプロフィール(経歴)や代表作を中心に解説してまいります。
目次
「加藤元浩」先生のプロフィール
引用元:加藤元浩(X)
基本プロフィール
性別 | 男性 |
生年月日(誕生日) | 1966年 |
年齢 | 不明(2025年時点で58~59歳) |
出身地 | 滋賀県 |
出身大学 | 不明(理系大学建築科卒) |
加藤元浩先生は「Q.E.D. 証明終了」の作者として知られる滋賀県出身、名古屋在住の男性漫画家。
ミステリー作品に定評があり、コンスタントにクオリティの高い作品を世に送り出し続けています。
プライベートなど詳しい経歴は謎が多く、幼少期のエピソードや漫画家を志した経緯などは不明。
理系大学出身というのも、過去のインタビュー記事から語られたものとなっています。
人物描写は簡略化する一方で、パースに対しては並々ならぬ拘りを持っており、「プロの現場で使えるパース講座」という書籍を自費出版で刊行しています。
漫画家としての経歴
加藤元浩先生は1986年に第20回小学館新人コミック大賞で佳作を受賞。
ただし小学館でのデビューは叶わず、1991年にエニックスの「スーパーマリオ4コママンガ劇場」に参加する形で商業誌デビュー。
1992年に「フレッシュガンガン」において「黄河伝」(全3回)で雑誌デビューを果たします。
その後、1993年から「Gファンタジー」でゲーム「アクトレイザー」のコミカライズを担当し、連載デビュー。
ただエニックスでの活動は打ち切りにあうなど成果が上がらず、講談社に移籍。
1997年に「マガジンGREAT」で「Q.E.D. 証明終了」の読切版である「ミネルヴァの梟」が掲載。
これが好評だったため「Q.E.D. 証明終了」の連載が開始され、これが大ヒット。
ミステリー作品を次々世に送り出していきます。
「加藤元浩」先生の作品
「Q.E.D. 証明終了」
この作品はMITの数学科を若干15歳で首席卒業した天才少年、燈馬想を探偵役とした物語。
武闘派女子高生、水原可奈が集めた情報を元に論理的思考で事件を解決していく内容となっています。
ミステリ漫画の古典とも言える作品で、シンプルな構成ながらクオリティが高く、読者を飽きさせない内容となっています。
「C.M.B.森羅博物館の事件目録」
「Q.E.D. 証明終了」と世界観を同一にする姉妹作品で、東京某所にある森羅博物館に住む天才少年・榊森羅が探偵役。
武闘派で正義感いっぱいの女子高生・七瀬立樹が相棒という構成も「Q.E.D. 証明終了」とほぼ同じですが、同作に比べ怪奇現象の解明を取り扱うことが多くなっています。
なお、榊森羅は「Q.E.D. 証明終了」の燈馬想の従弟にあたります。
「ロケットマン」
この作品はある事件に巻き込まれ情報組織「トゥルー・アイズ」のエージェントになってしまった中学生・水無葉を主人公とした冒険ミステリー。
事件に巻き込まれてしまった主人公が、自分の空白の記憶を探っていくという内容で、作者の加藤元浩先生が中学時代に描きたかった内容を詰め込んだ、趣味全開の内容となっています。
「ないない堂 〜タヌキ和尚の禍事帖~」
「Q.E.D. 証明終了」の系譜とは少し作風が変わって、ファンタジー要素を組み込んだミステリーもの。
謎の失せ物探し屋「ないない堂」。
その女店主・銀花が「見通し」の能力を駆使し、寂れた山寺の住職を勤めることになったタヌキ和尚こと古崎多貫と怪奇事件を解き明かす内容となっています。
「加藤元浩」先生の小説「捕まえたもん勝ち!」
加藤元浩先生は漫画家としてだけでなく、小説家としても作品を発表されていらっしゃいます。
主人公は念願の捜査一課に配属されたものの、元アイドルという経歴からお飾り扱いされ邪険に扱われる女刑事・菊乃。
彼女がこれまでに多くの犯罪を解決してきた心理学者・草辻蓮蔵とタッグを組み、何事件の解決に挑むという物語。
大まかな構成は先生のこれまでの漫画作品と同じですが、漫画ではなく小説でしか書けない(「書類」に焦点を当てた)ミステリーに挑戦した意欲作となっています。
「加藤元浩」先生の素顔
加藤元浩先生はプライベート非公開の作家さんですが、ガチガチにシャットアウトしているわけではなく、普通に顔出しもされていらっしゃいます。
インタビューなどではポロッと自分の過去やプライベートについて語られることもあり、プライベートを出したくないというより、積極的に語るつもりがない、というのが正確なところでしょうね。
対談記事などを読むと、見た目以上にアグレッシブで精力的な方、という印象です。
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