「エクソシストを堕とせない」神父くん~その本当の名前や能力(強さ)、人間関係など~

 今回は「ジャンプ+」で連載中の恋と希望のダークファンタジー「エクソシストを堕とせない」より、主人公「神父くん」について解説します。

 神父くんは本作の主人公であり、教会によって育てられた最強のエクソシスト。

 作中では何故かその名前が伏せられていて、周囲からは「神父くん」や「少年」などと呼ばれています。

 人の身でありながら魔王すら超える力を持つ謎めいた存在。

 本記事ではそんな神父くんのプロフィールや能力(強さ)、その過去や人間関係を中心に解説してまいります。

「エクソシストを堕とせない」神父くんのプロフィール

 神父くんは本作の主人公であり、教会によって育てられた最強のエクソシスト(ローマ特別司祭)です。

 外見は灰色の髪を持つ華奢で幼げな少年。

 年齢は物語冒頭の2018年時点で12歳、本編開始時(2022年)は16歳、その後97話時点で17歳、99話時点で18歳となっています。

 性格は自罰的かつ穏やかで信仰に対して生真面目。

 教会の最強戦力ではありますが、戦闘自体は全く好きではなく、その素顔は料理やお菓子作りなどを得意とし、ぬいぐるみなど可愛いものを好む見た目通りの普通の少年です。

 信心深いというより、過去に受けた教育という名の虐待の影響で盲目的に神の教えに従っている印象。

 聖書の教えに従い、完璧な聖職者として振る舞って生きてきましたが、ヒロイン・愛月イムリとの出会いを切っ掛けに、その在り方は徐々に変化していきます。

「エクソシストを堕とせない」神父くんの名前は?

 「神父くん」というのは本名ではなく通称。

 作中では他に「少年」「神父様」「希望の少年」などと呼ばれています。

 本人が本名を隠しているわけではなく、作中で名前を口にするシーンもありますが、何故かその部分は読者に対して隠されています。

 17話でイムリが神父くんから本名を聞いた際には、

「ほんと嘘みたいな名前」

 と笑っており、余程特殊なものであることがうかがえます。

 ここから予想される神父くんの本名は、教会関係者が大っぴらに名乗るには差し障りがあるようなもの。

 それがいい意味であれば聖書の救世主や最初の人間(アダム)、悪い意味であれば堕天使や悪魔の名前ではないかと予想されます。


「エクソシストを堕とせない」神父くんの能力(強さ)

 神父くんは魔王サタンでさえ正攻法では倒せないと認める最強のエクソシストです。

 実際に魔王を何度も撃退しており、その潜在能力は未だ底が見えません。

 その能力は「奇跡の拡大解釈」。

 聖書に記された聖人の奇跡や天使の御業などを具現化するというものです。

 単純に聖なる力や武具を具現化して戦うだけでなく、味方を癒したり海を割ったりと、できることは非常に多彩。

 また異常な再生能力を持ち、多少の怪我は勿論、敵に肉体の大部分を食べられても復活することができます。

 聖なる奇跡だけでなく、神と源流を一にする魔王(=堕天使)の魔力さえ自分の力に変えることができ、第八の魔王となる資質さえも持ち合わせています。

「エクソシストを堕とせない」神父くんの過去

 神父くんは元々親の分からない捨て子。

 異常な再生能力をもつ影響か血の繋がらない父親に気味悪がられ、酷い虐待を受けて育ちました。

 そしてその能力に目をつけたニコラスによって修道院に引き取られてからは、サタンを倒す器とすべく、やはり虐待そのものと言える苛烈なやり方で神の教えを叩きこまれることになります。

 表向きは信心深いエクソシストとして育ちますが、そうした虐待の影響で精神に異常をきたし、人間がぶよぶよした肉塊にしか見えなくなっています(作中で徐々に改善)。

 また弱った精神は怠惰の魔王ベルフェゴールの夢と繋がり、密かに破滅願望を育てる結果に(ベルフェゴールとの交流で辛うじて精神の均衡を保てていた側面もある)。

 12歳の時にはアスモデウスに犯されそうになり、その際は自分の右目を抉って耐えていましたが、そのことはしっかりとトラウマになっています。


「エクソシストを堕とせない」神父くんの人間関係

 この作品は神父くんを恋に堕とすために正体を隠してやってきた愛月イムリ(リリン)との関係が一つの軸となっており、神父くんとイムリが互いに恋愛感情を抱き、徐々にそれを自覚していく様子が描かれています。

 神父くんはイムリが悪魔であることを知らずに恋に堕ちますが、正体を知った後も彼女への好意が変わることはありませんでした。

 また神父くんはその力ゆえに教会内で兵器として扱われていますが、ニコラス院長のような例外を除けば、基本的に教会陣営は神父くんに好意的で同情的。

 特にエクソシストのダンテ、レア、バーバラ、ミハエルらは彼のことを気にかけています(マルコは神父くんを盲信)。

 教会上層部も神父くんに対して好意的ではあるのですが、同時に枢機卿派などは彼の精神を危ぶみ、彼一人に頼っている状況を危険視しています。

 神父くんは魔王から良くも悪くも大人気で、様々な感情を向けられていますが、それらをザッとまとめると以下の通り。

サタン → ???
アスモデウス → (性的に)堕としてやる
マモン → 男らしく戦おうぜ
リバイアサン → お友達になりたい
ベルゼブル → 美味しそう
ベルフェゴール → 僕の少年(LOVE)
ルシファー → 重すぎる期待

「エクソシストを堕とせない」神父くんの謎

 この作品最大の謎は神父くんの存在そのものです。

 何故彼はこれほどまでに強力な力を持っているのか、その正体は何なのか。

 神に愛された存在だとしても、流石に神の側近であった魔王(元天使)たちをも凌ぐ力を持っていて、しかもその魔王の力さえ自分のものに還元できるというのは異常でしかありません。

 その正体について、サタンやルシファーは把握している模様。

 サタンは一見、イムリを利用して神父くんを排除しようとしているように見えますが、しかしただ排除するだけならサタンなら他にいくらでもやりようがあるはず(実際、他の魔王も神父くんをギリギリまで追い詰めていますし)。

 サタンは何らかの目的のために神父くんを利用しようとしているものと考えられます。

 神父くんの両親は不明となっていますし、その辺りも含めてサタンが関わっている可能性がありそうですね。



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