「ブルーピリオド」鮎川龍二(ユカちゃん)~可愛すぎる女装男子、好きな人は男or女? 受験編のその後や名言など~

 今回は山口つばさ先生が「アフタヌーン」で連載中の青春アートストーリー「ブルーピリオド」から、可愛すぎると評判の女装男子「鮎川 龍二(あゆかわ りゅうじ)」について解説します。

 鮎川龍二は主人公・矢口八虎の高校の同級生であり、八虎が絵に取り組む切っ掛けを作った人物。

 生物学上の性別は男性ですが、心は乙女(?)で見た目は美少女、周囲からは「ユカちゃん」と呼ばれています。

 一見するとしっかり自分を持っているように見えますが、実はとても脆くて流されやすいユカちゃん。

 本記事ではそんな彼(彼女?)のプロフィールや好きな人、作中での葛藤や名言を中心に解説してまいります。

「ブルーピリオド」鮎川龍二のプロフィール

基本プロフィール(誕生日、年齢、身長、声優など)

誕生日10月18日
年齢16歳(初登場時・八虎と同学年)
身長175cm
所属東京美術学院(予備校、高校名は不明)
→服飾関係の学校を目指し浪人(おかまバーでバイト中)
声優花守ゆみり

 鮎川龍二は主人公の矢口八虎と同じ高校に通う同級生。

 いわゆる女装男子であり、生物学上は男性ですが、見た目は学ランとセーラー服の上下を着こなす完璧な美少女です。

 心は乙女(?)で龍二という本名で呼ばれることを嫌っていて、周囲の人間には名字の「あユカわ」から「ユカちゃん」と呼ばせています(八虎は龍二と呼ぶ)。

 ちなみに「アユ」は神なのでそう呼ばれるのはNG。

 高校では美術部で、八虎が絵を描くことにハマる切っ掛けを作りました。

 作中では仲の良い祖母が日本画を好きだからという理由で、東京藝術大学絵画科日本画専攻を目指して八虎とともに予備校に通うことになります(八虎は油画専攻)。

主人公・矢口八虎の悪友

 鮎川龍二と矢口八虎は悪友です。

 元々決して仲が良いわけではなく、むしろ険悪。

 龍二が八虎に言わなくていいことを言い、図星を突かれた八虎が反発して突っかかるような関係性です。

 自分が本気になれるモノ、確固たる自分を持たなかった八虎は、女装男子の龍二をDQNだと馬鹿にする反面、龍二の自信に溢れた振る舞いに内心嫉妬していました。

 一方龍二は、そんな八虎を不安視。

 何かと気にかけ世話を焼いており(それに八虎が反発するのですが)、絵に興味を持った八虎に気づき、彼を美術部に誘ったのも龍二です。

 八虎が絵を始めて以降はその関係性は大幅に改善。

 世話焼きの姉と情緒不安定だけど頑張り屋の弟のような仲の良いやり取りが多く見られるようになっていきます。


「ブルーピリオド」鮎川龍二が藝大を目指した理由

 鮎川龍二が藝大を目指したのは「仲の良い祖母が日本画が好きだから」というただそれだけの理由です。

 龍二はその女装趣味故に両親との仲は険悪でしたが、家族の中で祖母だけは龍二の味方でした。

 日本画を始めたのも祖母がきっかけ。

 絵を描き始めたころは本当に日本画家になりたいと考えていたようです。

 しかし受験勉強を始めた頃から日本画を描くことが辛くなり、自分の進路に悩むようになります。

 この時、龍二は服飾の方に気持ちが行っていたようですね。

 とは言え祖母の気持ちを裏切って服飾を選ぶこともできず、結局そのまま藝大の日本画専攻を受験することにしたのですが……

 結局、一次試験当日、龍二は画用紙に✖だけ描いて途中退室。

 試験を棄権してしまったのです。

「ブルーピリオド」鮎川龍二のその後(進路)

受験に落ちて服飾の仕事へ

 藝大の受験に落ちた後、オカマBAR「ひげ娘」でバイトをしながら家を出るための資金を貯めていた龍二。

 両親との関係はますます悪くなり、その内面は極めて不安定なものとなっていました。

 そんな龍二を救ったのが八虎。

 八虎は二次試験直前の大切な時期に龍二の前に現れ、一緒に真冬の海に向かいます。

 一泊した旅館で互いにセルフヌードを描きながら本音を吐露する二人。

 そこで龍二は苦しみながらも必死に戦い続ける八虎の姿に、自分がこれまで逃げるべき場所と戦うべき場所を間違えていたことを悟ります。

 迷いを吹っ切り、自分の進む道を決断した龍二。

 高校卒業後の龍二は浪人し、バイトをして家を出るための資金を貯めながら服飾関係の学校を目指します。

藝大編でもちょこちょこ登場

 藝大編1年目の文化祭では、桑名マキの友人で日本画で藝大に入学した神山史に誘われ、藝大を訪れた龍二の元気そうな姿が描かれていました。

 また藝大編2年目の文化祭では桑名マキが実は龍二のインスタのフォロワーであったことが判明。

 ドルオタである桑名がアイドルムーブをかます龍二に真っ赤になっていました。

 また、服飾デザイナーとしても徐々に人気が出てきている模様。

 夜の街で働こうとする八虎に店を紹介するなど、変わらぬ面倒見の良さを見せています。


「ブルーピリオド」鮎川龍二の好きな人は男or女?

 女装男子で心は乙女(?)の鮎川龍二。

 では実際、龍二が好きなのは男と女、どちらなのでしょうか?

 結論から言えば、鮎川龍二はバイセクシャルです。

 基本的には男が好きで、作中では実際に男に告白して(フラれて)いる姿も描かれていましたが、実は龍二には中学時代からずっと好きな女の子がいます。

 その女の子は作中には未登場ですが、中学時代「死にたい」とぼやいた龍二にこう言ったそうです。

「じゃあ裸になって死になよ」
「恥ずかしいと思うなら」
「どう見られてもいいと」
「思えないなら」
「まだ死んじゃダメだよ」

 基本的に龍二が「異性」として見ているのは男ですが、その女の子だけは彼にとって特別な存在なのでしょう。

「ブルーピリオド」鮎川龍二の名言

 それでは最後に、鮎川龍二の印象的なセリフ・名言を紹介してシメとさせていただきます。

「人は神と自分を」
「比べることができないから」

「悔しいと思うなら」
「まだ戦えるね」

 予備校で出会った高橋世田介の圧倒的な才能に嫉妬していた八虎の背を押した言葉。

 この頃の龍二は頼れるお姉さんというイメージでした。

「でも世間が良いって」
「いうものにならなきゃ」
「いけないなら」
「俺は死ぬ」

「俺の”好き”だけが」
「俺を守ってくれるんじゃ」
「ないのかなあ……!」

 しかしその後、男にフラれて、龍二は初めて八虎に弱さを垣間見せます。

 そして藝大受験を棄権し、家族との関係も最悪になってボロボロになった龍二。

 そんな龍二を心配して電話をかけてきた八虎を、龍二はこう突き放します。

「君は溺れてる人がいたら」
「救命道具は持ってきても」
「海に飛び込むことはしない」
「裸で泣いている人がいたら」
「服をかけて話を聞くことはしても」
「自分も脱ぐことは絶対にない」

「正しいよ」

「でもさ……っ」

「正しい場所からしか」
「話せないなら」
「アタシがお前に話すことは」
「何もないね……っ!」

 まさしく剥き出しの本音。

 結果的にこの言葉が八虎に自分自身を見つめ直させ、大きく成長させることになります。

 その後、真冬の海で八虎との対話を経て、家を出て服を作る仕事に就くと決めた龍二。

「裸も」
「裸を飾ろうとする」
「人間の自由さも醜さも」
「全て愛しいじゃない?」

 今後龍二がどんな服を作ることになるのか楽しみですね。

【まとめ】「ブルーピリオド」キャラクター一覧

 



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