「ルリドラゴン」感想&評価~打ち切り? 休載? 連載再開はいつから? 作者の体調は? あらすじやパクリ疑惑など解説~


 今回は「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」で1位を獲得した期待作「ルリドラゴン」について解説します。

 「ルリドラゴン」は週刊少年ジャンプで2022年6月から連載が開始されたものの、僅か2か月で無期限休載に突入してしまったという特異な経歴を持つ作品。

 僅か2か月の連載ながら読者からの人気は高く、早期の連載再開が待ち望まれていました。

 本記事では「ルリドラゴン」のあらすじや登場人物の紹介を踏まえ、休載に至る経緯やファンの間で語られる様々な疑惑を中心に解説してまいります。

「ルリドラゴン」あらすじ

 高校1年生の少女・青木瑠璃(以下、ルリ)は、ある朝起きると自分の頭にツノが生えていることに気が付きます。

 驚き母親に相談すると、そこでさらりと明かされる衝撃の事実。

「まあ、あんた半分人間じゃないしな」

 え?

「あんた人と龍のハーフなのよ」
「父親が龍だから」

 衝撃はあったものの、まあツノ生えただけだしな、とそのまま学校に向かうルリ。

 当然のごとく周囲から驚かれ、注目されて大騒ぎになってしまいます。

 それでも比較的みんなもあっさり受け入れてくれて、一安心、かと思いきや。

 くしゃみをした拍子に火を吹いてしまったルリは、慣れない炎で自分の喉を焼いて倒れてしまいます。

 自分が改めて普通でないことを自覚、人からどんな目で見られるのかを想像し、学校に行くのが怖くなってしまいました。

 しかし実際に行ってみると、友人や理解ある先生、裏で奔走してくれた母親の努力もあり、驚くほどおおらかに自分を受け入れてくれた学校。

 ルリは優しい人々に支えられながら、人とは違う自分と向き合っていくことになります。

「ルリドラゴン」主な登場人物

青木 瑠璃(あおき るり)

 本作の主人公で、地元の高校に通う高校1年生の少女。

 ある朝突然ツノが生え、自分が人間と龍のハーフであったことを知る。

 母子家庭で母と二人暮らし。

 父親についてはそれまで何も聞かされていなかった。

 年齢15歳、誕生日は12月28日、血液型O型、身長151cm(ツノ除く)、悩みは寝相が悪く朝起きると布団の上下と裏表が逆になっていること。

 龍の血を引いていること以外は特に目立ったのない、ごく普通の少女。

 強いて言うならあまり人付き合いが得意な方ではない。

 今のところ判明している龍の特徴は、

①ツノ
②火炎放射
③放電

 最初に火を吐いた時は身体が慣れておらず火傷して血を吐いてしまったが、すぐに慣れてコントロールできるようになっている。

青木 海(あおき うみ)

 女手一つでルリを育てた母親。

 一見すると放任主義で大雑把に見えるが、実は裏で娘のために奔走する心優しい女性。

 ルリにツノが生えた時は慌てて旦那(ルリの父親)に会いに行き、ルリが学校で火を吹いた時は先生や生徒たちに謝って回っていた。

 旦那はデカいので山奥で離れて暮らしている。

 デカイ龍の旦那とどうやって子供を作ったのかは謎。

萩原 裕香(はぎわら ゆか)

 ルリの親友。

 色素の薄い髪をボブカットにした見た目ふんわり系の少女だが、中身はかなりしっかり者でルリの保護者的な立ち位置。

 年齢15歳、誕生日は10月21日、血液型A型、身長148cm、悩みは通学路にある自動販売機からドクターペッパーがなくなったこと。

神代(かしろ)

 ルリの右隣の席の少女。

 髪の一部を染めたギャル系で、ルリとは互いに苦手意識を持っていた。

 ただ仲良くできるものなら仲良くしたいという考え方の持ち主で、ルリにも積極的に話しかけてくる。

 実は成績優秀で、勉強が遅れていたルリをサポートしてくれる。

吉岡(よしおか)

 ルリの前の席の少年。

 ルリが火を吐いたことで後頭部の髪を燃やされる。

 ケガがなく、ルリの母親に謝られていたこともあり、ルリの復帰後も変わらぬ態度で接している。


「ルリドラゴン」休載理由、打ち切り説、再開はいつ?

作者・眞藤雅興の体調不良により連載2か月で休載に

 2022年6月13日から少年ジャンプで連載が開始された「ルリドラゴン」。

 しかしその僅か2か月後、2022年8月1日に作者の体調不良により無期限休載に突入することが発表されました。

 

 どうも、もともと作者の眞藤雅興先生はあまり身体が丈夫ではなかったようですね。

 公式発表がなされる前は「打ち切り説」とか、(話が続かなくて)描けなくなったとか、ファンの間で様々な噂が飛び交っていましたが、体調不良は仕方ありませんよね(ワ民の心得)。

 眞藤先生も初の連載作品ということで頑張りすぎちゃったのかもしれません。

 ルリドラゴンは僅か6話の連載にも関わらず凄い人気ですから、休載は続いても打ち切られることはないでしょう。

再開時期はいつ? 眞藤先生の体調は?

 2023年2月時点で「ルリドラゴン」の再開時期は未定です。

 ただ、公式Twitter上では再開に向けて準備を進めている旨のコメントが出されており、時間はかかっていますが経過は順調なようです。

 眞藤先生の詳しい身体の状態(体調、病気の有無、病名)に関しては非公表。

 公式Twitterでの発表を見る限り、命にかかわるようなものではなさそうですが、無理をして身体を壊す漫画家は多いですから、まずはしっかり身体を治してほしいですね。

 ただ身体のことを考えると、復帰しても休載が多くなるかもしれませんし「週刊少年ジャンプ」での復帰は難しいかもしれません。

 普通に考えれば「ジャンプ+」へ移籍するのでしょうが、眞藤先生が紙媒体での連載に拘りがあれば月刊誌への移籍という可能性もありそうですね。

 連載休止中にも関わらず「このマンガがすごい! 2024」オトコ編の9位にランクイン。

 連載再開に向けたファンの期待の高さが伝わってきます。

(追記)連載再開決定!(いつから・どこで?)

 2024年2月21日、公式より連載再開が発表されました。

これによると3月4日から五週に渡ってジャンプで連載を再開し、その後「ジャンプ+」に移って4月22日から隔週連載となるそうです。

 無理のないペースで連載を継続してください。



「ルリドラゴン」は「まちカドまぞく」のパクリ?

 「ルリドラゴン」は連載当初、一部の読者から四コマ漫画「まちカドまぞく」のパクリなのでは、との疑惑が持ち上がったことがあります。

 確かに「まちカドまぞく」は龍と魔族の違いはあれど、主人公の少女に突然ツノが生えたり、それを見た周りの反応が緩かったりと「ルリドラゴン」と多くの類似点が存在します。

 特に「導入部に関しては完全に『まちカドまぞく』」という声が多かったですね。

 ただ、緩い設定が続く「まちカドまぞく」に対し「ルリドラゴン」はどちらかと言えば、他人との違いや多様性に主眼が置かれています。

 確かに導入部は似ていますが、それだけでパクリというのは言い過ぎでしょうね。

 というか、これだけ世に作品が溢れてれば、どっかで似通った作品が出てくるのは仕方ないことですし、意図してのパクリならもうちょっと上手くやるでしょう。

「ルリドラゴン」感想&評価

 「ルリドラゴン」を読んだ第一印象は「週刊少年ジャンプ」っぽくない作品だな、というもの。

 面白いか面白くないかで言えば間違いなく面白いのですが、ギャグ薄めの日常系なのでどうしてもインパクトは弱め。

 派手な展開の作品が目立つ「週刊少年ジャンプ」で生き残るには向いていない作風ではないのかな、と。

 「ジャンプ+」なら受けそうだなとも思っていましたね。

 ただ蓋を開けてみれば予想以上の大反響。

 僅か6話、コミックス1巻のみの連載にも関わらず、「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」で1位に選ばれています。

 週刊少年誌で、あの作風で、これだけ人に「読ませる」というのは正直凄いです。

 だからこそ、もう少し長いスパンの連載をじっくり読んでいきたい作品。「眞藤先生の健康が第一」ということで、無理せず連載を続けてほしいですね(マナーの良いワ民感)。



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