今回はアニメ化、実写化もされた大人気漫画「弱虫ペダル」から、千葉総北高校自転車競技部を献身的に支えるOB「寒咲 通司(かんざき とおじ)」について解説します。
寒咲通司はマネージャー・寒咲幹の兄であり、自転車競技部の元キャプテン。
家業である寒咲自転車店で働きながら、自転車競技部の活動を様々な形でサポートしてくれています。
主将時代は田所や巻島といった後輩たちにも大きな影響を与えた功労者。
本記事ではそんな寒咲通司のプロフィールや小ネタ、名言を中心に解説してまいります。
「弱虫ペダル」寒咲通司のプロフィール
基本プロフィール(誕生日、身長、声優、自転車)
所属 | 寒咲自転車店(千葉総北高校自転車競技部OB) |
身長 | 不明 |
体重 | 不明 |
誕生日 | 不明 |
タイプ | スプリンター |
愛車 | 不明 |
声優 | 諏訪部順一 |
寒咲通司は千葉総北高校自転車競技部の女子マネージャー・寒咲幹の4歳年上の兄。
自転車競技部のOBでもあり、現在は家業の寒咲自転車店で働きながら、自転車の修理・メンテから機材の運搬まで、様々な形で自転車競技部の活動をサポートしています。
三白眼のヤンチャそうな見た目をしていますが、性格は面倒見が良く懐の深い好青年。
いつも妹や後輩たちの頼みを嫌な顔一つせず受け入れています。
あれだけ自転車競技部のサポートにかかり切りで(特にIH時期など)家業は大丈夫なのかと心配になりますが、彼の職業はあくまで”家業の手伝い”。
原作では未登場ですが、恐らく父親が店主として店を切り盛りしているものと考えられます。
総北高校自転車競技部元主将
寒咲通司は千葉総北高校自転車競技部のOBであり、金城真護らが1年生の時の主将。
作中では実際に走っている描写はありませんが、かつては名スプリンターとしてチームを牽引していたそうです。
当時の総北高校はあまり目立った成績は残せていませんが、後にIHを制する金城たちの成長を促したのが寒咲通司(詳細は後述)。
後の千葉総北高校自転車競技部の躍進の礎を築いた人物と言えるでしょう。
「弱虫ペダル」寒咲通司の実力は? 怪我でもう走れない?
寒咲通司の選手としての実力は全くの不明です。
分かっていることは脚質がスプリンターだということだけ。
元主将だったので決して弱くはないはずですが、具体的な戦績や走っている描写がないため、正確なところは何とも言えません。
少なくとも後輩の才能を見抜く目はあったので、主将、指導者としては優れていたようですが……
また、はっきりと明言されているわけではありませんが、寒咲通司は左膝に怪我をして、現在は自転車競技を続けられなくなっている模様(左膝に黒いサポーター)。
大学に進学せず家業を手伝っているのも、あるいはそうした事情が関係しているのかもしれません。
「弱虫ペダル」寒咲通司、くわえているのはタバコではない
寒咲通司はいつも口にタバコのようなものをくわえています。
しかし、初登場時の寒咲通司はまだ19歳(誕生日が4月でなければ)。
タバコを吸ってよい年齢ではありません。
そのため後に作者の渡辺先生から、彼がくわえているのはタバコではなく「スルメ」である、と言及がありました。
多分、最初は年齢とか考えず普通にタバコのつもりだったんでしょうね。
スルメ以外だと「プリッツ」をくわえていることが多く、高校時代は主にこちらをくわえていたようです。
「弱虫ペダル」寒咲通司が後輩たちに与えた影響(名言)
寒咲通司は金城たちの世代に大きな影響を与えた人物であり、特に巻島と田所は彼の言葉を切っ掛けに大きく成長しています。
口数の少ない巻島の本音を見抜き、その背を押す
入部した当初、先輩たちに変則的なダンシングを矯正され、走る楽しさを見失いそうになっていた巻島裕介。
内にこもりがちで本音を語ろうとしない巻島の葛藤を見抜き、その心を解放したのが寒咲通司でした。
「自転車は好きか?」
「自転車は好きです!」
不自由な走りを強制される自転車競技部はつまらなくとも、やはり自転車は好き。
「今のがお前の本音だ」
「そういう自分の」
「心の底から出るもん」
「大事にしろ」
寒咲通司の言葉でそれを自覚した巻島は、陰でこっそりと自分のダンシングの練習を積みます。
その努力を見抜いた寒咲通司は、巻島をヒルクライムレースにエントリー。
巻島はその期待に見事応え、レースで優勝を果たします。
また、その後巻島の自転車の変調を見抜き、自転車を新しいものに変えるよう促したのも寒咲通司でした。
思い入れのある愛車を捨てることに躊躇いのあった巻島ですが、
「心から望む進むべき道を進む時」
「選択肢ってのは常にひとつだ」
「捨てる覚悟をしろ!」
「その覚悟が必ず」
「お前を一歩強くする!」
体格で挫折した田所にスプリンターの才能を見出す
挫折し、退部しようとしたところを寒咲通司に救われたのが、後の名スプリンター・田所迅です。
入部当初の田所はスプリンターではなくオールラウンダー、エースを目指しており、金城と張り合っていました。
しかし身体が重く登りの苦手な田所はオールラウンダーには不向き。
身体を軽くしようとした減量にも失敗し、とうとう自転車競技を諦め、退部届を提出してしまいます。
自分は勝ちたい。
勝つには登れなきゃいけないのに、身体がデカいから登りが遅い。
減量しても力が落ちるばかりで体重は落ちない。
自分はもう精一杯やった。
そう涙を流しながら訴える田所に対し、寒咲通司はその努力を否定することなく、しかし決して甘やかすことなくこう告げます。
「勝ちてーならやれ」
「負けていいならやめろ」
「”勝ちてーのにやめる”」
「そんな選択肢はねえ!」
寒咲通司の言葉でスプリンターを目指すことになった田所。
「ハートでは絶対負けるな」
寒咲通司は田所が良いスプリンターになると確信し、田所もその期待に応えて全国トップクラスのスプリンターへと成長を果たします。
寒咲通司自身がスプリンターということもあり、田所に対する言葉はより熱がこもっている印象がありますね。
「負けを知らないスプリンターは」
「絶対に強くならない」
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