「弱虫ペダル」巻島裕介~ピークスパイダー、その自己流過ぎるダンシング、退部・イギリス留学の理由、名言、声優など~

 今回はアニメ化、実写化もされた大人気漫画「弱虫ペダル」から、主人公・小野田坂道が憧れる先輩クライマー「巻島 裕介(まきしま ゆうすけ)」について解説します。

 巻島は千葉総北のエースクライマーであり、同じクライマーである小野田坂道を導く良き先輩役として登場しました。

 単にカッコ良くて強い先輩なら他作品にも多くいるでしょうが、巻島の魅力はその人間味溢れる不器用な生き方、不完全さにこそあります。

 本記事ではそんな巻島の活躍と名言、小野田坂道との交流やライバル東堂尽八との関係、突然の退部・イギリス留学の経緯などを中心に、彼の魅力を深掘りしていきます。

「弱虫ペダル」巻島裕介ってどんな奴?

基本プロフィール(誕生日、身長、声優、ロードバイク)

所属千葉総北高校 → イギリス留学(トールウェッソン大学)
身長176cm
体重62kg
誕生日7月7日
タイプクライマー
愛車GIOS(白い車体に青ロゴ) → TIME(白い車体に赤ロゴ)
声優森久保祥太郎

 巻島は千葉総北高校自転車部における主人公・小野田坂道たちの二つ年上の先輩で、全国でも一、二を争う実力を持つクライマーです。

 外見はタマ虫色と形容される緑色に赤や黄のメッシュを入れたロングヘアとたれ目が特徴の少年。

 漫画的なカラフルな地毛なのかと思いきや、作者から地毛は薄茶色であることが明かされ、このド派手な髪色は染めていることが判明しています。

 お世辞にも一般受けするタイプの容姿や人柄ではなく、愛想笑いなど浮かべようものならキモイとドン引きされるほどで、巻島本人もそれを自覚しているのか人付き合いには消極的です。

 性格は自称リアリストで皮肉屋ですが、根は優しく仲間想いな人物で、チームメイトなど身近な人間からは慕われています。

 語尾に「~ショ」とつけるなど、とにかくクセの強いキャラクターで、自分のやり方、自己流に強いこだわりを持ち、決してそれを曲げようとしません

 髪の色やファッションセンスなどもその一つで、原色の混じったかなり派手なものを好む傾向があり、巻島本人は自信を持っているようですが、周囲の評価は微妙なようです。

 1年生の頃、部室の壁にこっそり「正」の字を書いて自主練の成果を記録していましたが、それが怖い先輩にバレそうになり、ノコギリで壁ごと切り取って証拠隠滅を図るなど、普段は常識人ぶっていますが奇行も目立っていました。

異名は「頂上の蜘蛛男(ピークスパイダー)」、あのダンシングって実際どうなの?

 巻島の「自己流」がもっとも強く表れているのがその自転車の乗り方、独特の「ダンシング(=立ちこぎ)」です。

 巻島は長い手足を活かし、自転車を異常に大きく左右に傾けて振りながら登る自己流のダンシングを駆使して活躍していますが、このダンシングがどうなのかというのは、作中ですら異論があったところ。

 実際、巻島は1年生の時に先輩たちからこの自己流ダンシングは無駄が多くて間違っていると言われ、矯正されそうになっていました。

 実際に自転車競技経験者の意見を聞くと……

 まあ、あまり現実的な走りではなさそうです。

 実際、作中でも「何であんな走り方で速いんだ」的な扱いをされてましたし、巻島以外には実現不可能なダンシングでしょうね。

 ちなみに、クライマーとしては超一流の巻島ですが、平地はかなり苦手で、IH前の合宿の様子などを見ると総合力では同級生の金城田所に比べやや劣っているようです。


「弱虫ペダル」巻島裕介の人間関係

主人公、小野田坂道に与えた影響

 巻島にとって主人公・小野田坂道は、クライマーとして目をかけ、世話をしている後輩です。

 千葉総北高校ではそれまで後輩にクライマーがいなかったため、坂道がクライマーだと判明した時はいつになく喜びをあらわにし、彼なりに坂道の世話をしようと意気込んでいました(2年生の手嶋はクライマーでしたが、それは後に設定が修正されたか、あるいは巻島の認識では手嶋は登りもできるオールラウンダーという認識だったのか)。

 ただ、口下手な巻島は坂道と上手くコミュニケーションが取れず、走り方も自己流のためほとんど技術指導をしていた様子もありません。

 結局最後はとにかく走ることでしか自分は何も伝えられないと開き直り、坂道に対しては自己流を貫けとアドバイスするのですが、このシンプルな考え方が坂道にはハマったようです。

 坂道は自分を貫き、自分を肯定してくれる巻島を強く慕い、巻島の言葉を信じてハイケイデンス型のクライマーとして成長していくことになります。

 ただ、巻島への憧れが強かった分だけ、IH後に巻島が留学した際のショックは大きかったようですが……

東堂尽八とは邪険にしながらも……

 箱根学園のエースクライマー、東堂尽八とは宿命のライバルと呼ぶべき関係です。

 出会った頃は相性最悪だった二人ですが、レースで凌ぎを削る中で互いの実力を認め合い、レース外でも交流を持つようになります。

 互いに「巻ちゃん」「東堂(レース中で興奮してくると『尽八』)」と呼び合い、特に東堂は巻島に頻繁に連絡を取って彼の食生活や体調などを気にかけていました。

 巻島もそんな東堂にはやや辟易した態度をとりつつも、まんざらでもなさそうな表情で応じています。

 二人はIHの山岳リザルトで高校3年間の決着を着けることを約束し、トラブルはあったものの無事にその勝負は実現。

 結果は東堂の勝利に終わりましたが、敗北した巻島の表情は晴れ晴れとしたものでした。

(より詳しくは東堂尽八の紹介記事をご覧ください)


「弱虫ペダル」巻島裕介の活躍と名言、退部・イギリス留学・再登場

IH後、家庭の事情で突然のイギリス留学、翌年のIHで再登場し……

 IH後、巻島はイギリスで独立している兄の仕事を手伝うため、9月になると突然部を退部し、イギリスへ留学しています。

 かなり以前から決めていたようですが、巻島はそれを同級生にも伝えておらず、周囲にとっては本当に突然の出来事だったようです。

 特にまだ巻島と走れると考えていた坂道や、同じ大学への進学を目論んでいた東堂のショックは大きく、立ち直るまでかなり時間がかかっていました。

 ちなみに、坂道はイギリスに行った巻島にこまめに手紙で連絡を取り(返信無し)、東堂は巻島が留学した大学の日本での姉妹校に進学しています。二人とも、どんだけ巻島が好きなんだよ、って感じですよね。

 そのままフェードアウトするかと思われた巻島ですが、2年目のIHには坂道たちの応援のために帰国、再登場を果たします

 そしてIH2日目の夜、坂道との再会を果たし、そして東堂とは再会を喜ぶように何度も熾烈なヒルクライム勝負を繰り広げたのです。

不器用で純粋、自己流を貫いた巻島の活躍と名言

 それでは最後に、先輩としての巻島の活躍をその名言と共に振り返って行きましょう。

「小野田ヨ、1年生レースでお前は何を手にした?」
「うっすら見えてんだろ、自分のスタイルが」
「だったらそいつを磨けっショ、貫けっショ」

 クライマーの先輩として坂道を指導し、自分の自己流ダンシングを真似しようとした坂道に告げた言葉です。

 安易にああしろ、こうしろ、ではなく、自分のやり方を見つけて、貫けという実に巻島らしいアドバイスですよね。

「得意なもんが一つだけあって」
「そいつにフタをされたら、そん時どうする?」
「突破するっきゃないっショ」

 ある意味、小野田の在り方を表し、決定づけた言葉です。

 その巻島の言葉通り、どんな時も小野田は自分のやり方を貫いて一点突破し続けてきました。

「オレはいつでもおまえと走ってるショ」
「そう思えば勝負なんざいつでもできる」
「だから抜け、強くなれ」
「オレたちの総北をたのむぜ坂道」

 イギリス留学を告げ、呆然とする坂道に最後に託した言葉。

「オレはいつでもおまえと一緒に走ってる!」
「だから、オレを抜けショ坂道ィ!」

 そして翌年、2年目のIH最終日、最終局面で、ゴール争いをする坂道にかけた言葉。

 イギリス留学前にかけた言葉と繋がっているんですよね。

 坂道にとって最高のクライマーはいつまでの巻島で、そうである限り坂道はどこまでも速くなれる。

 最高の師弟関係が良く表れた言葉です。



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