今回はメディア展開が進む大人気ダークファンタジー「ゴブリンスレイヤー」から、主人公一行のムードメーカー「鉱人道士(ドワーフ)」について解説していきたいと思います。
鉱人道士(ドワーフ)は妖精弓手、蜥蜴僧侶と共に主人公一行に加わった凄腕冒険者。
ドワーフでありながら呪文遣いとなった変わり者の伊達男で、作中では妖精弓手らとの軽妙な掛け合いで一行の空気を和ませてくれます。
本記事ではそんな鉱人道士(ドワーフ)のプロフィールや強さ、人間関係を中心に解説してまいります。
なお、ゴブリンスレイヤー(主人公)と物語の舞台となる四方世界の紹介記事もありますので、興味のある方はこちらも読んでやってください。
「ゴブリンスレイヤー」鉱人道士(ドワーフ)のプロフィール
基本プロフィール(名前、年齢、声優など)
鉱人道士(ドワーフ)は妖精弓手、蜥蜴僧侶とともに主人公のゴブリンスレイヤー一行に加わった凄腕の冒険者。
この作品では登場人物たちが固有名でなく役割で呼ばれるため、作中では鉱人道士(ドワーフ)とだけ呼ばれています。
外見は豊かな白髪と髭を蓄えた恰幅の良いご老体(本人曰く、ドワーフの中では伊達男)。
年齢は107歳でいかにも老人といった風情ですが、実は鉱人(ドワーフ)としてはまだまだ若造の部類に入るのだそうです。
性格は洒落っ気のきいた愉快な御仁で、一行のムードメーカー役。
ただし種族的な問題か、それとも単なる相性の問題か、エルフの妖精弓手とは口喧嘩ばかりしています。
ドワーフらしくかなりの酒好き。
声優は中村悠一さんが担当していますが、普段の中村さんとは全くイメージが違います。
ドワーフでありながら呪文遣いとなった伊達男
鉱人道士(ドワーフ)はドワーフでありながら呪文遣い(スペルスリンガー)、しかも精霊使い(シャーマン)となった変わり者です。
そもそもドワーフは身体が頑丈で手先が器用な反面、あまり頭が良くなく(実際の頭の良し悪しというかゲームデータ的な向き不向きという意味)呪文遣いに向かない種族。
呪文判定が「魂魄」基準の神官ならまだしも、「知力」基準の魔術師や精霊使いを選ぶ者はほとんどいません(TRPG基準)。
鉱人道士(ドワーフ)本人的には無頼気取りということのようですが……若いと解釈すべきか、向かない職でここまで到達したのだから大したものだと解釈すべきか。
どちらにせよかなりの変わり者でへそ曲がりであることは間違いないようです。
「ゴブリンスレイヤー」鉱人道士(ドワーフ)の強さ
銀等級の凄腕精霊使い(ファイタースキル有り?)
鉱人道士(ドワーフ)はゴブリンスレイヤーや妖精弓手、蜥蜴僧侶らと同じ銀等級の冒険者です。
冒険者たちはその実績に応じて十段階に等級が区分けされており、銀等級はその上から三番目。
第一位の白金等級は勇者専用の等級で、第二位の金等級は剣の乙女のような国家レベルの英雄に与えられる等級ですから、銀等級は事実上の在野最高位の等級です。
詳しい鉱人道士(ドワーフ)のデータは不明ですが、習得している呪文の数(後述)などからすると、精霊使い(シャーマン)としての技量は最高峰。
ただ多くの魔法が使えるだけでなく、状況に応じて的確に魔法を使いこなす高度な判断力を持ち合わせた一流の呪文遣いです。
加えて作中では投石紐(スリング)や手斧を使って戦うこともあり、ある程度白兵戦もこなせる模様。
呪文遣いは一日に使える魔法の数が限られていますから、それほど高いレベルではないにせよ戦士(ファイター)技能も備えている可能性が高そうですね。
習得している呪文(判明分)
鉱人道士(ドワーフ)が使用する呪文系統は精霊の力を借りる精霊魔法。
鉱人道士(ドワーフ)は作中で15種類もの呪文を習得していることが判明しており、実はこれはTRPGのデータ的に言うと最多(注)。
かなり極まった精霊使いなんですよね。
(注)呪文遣いは職業レベル(最大10)ごとに一種類の呪文を覚え、更にスキルを習得することで追加で呪文を覚える(最大5)。ただしゲームと原作は異なるため、本当にこれが原作での最多呪文数なのかは不明。
以下は鉱人道士(ドワーフ)が習得している魔法です。
酩酊(ドランク)
酒精の力を借りて効果範囲内の対象を酔わせて眠らせる魔法。
抵抗判定が呪文抵抗ではなく体力抵抗。
惰眠(スリープ)
効果範囲内の対象を直接的に眠らせる魔法。
石弾(ストーンブラスト)
意思の礫を敵に打ち出す鉱人道士(ドワーフ)のメイン攻撃魔法。
隧道(トンネル)
壁や地面、天井などに穴を空ける地魔法。
泥罠(スネア)
泥沼を作って範囲内の対象の足をすくう。
捕縛(ホールド)
風精霊の力を借りて対象を拘束する魔法。
霊壁(スピリット・ウォール)
地水火風の精霊の力を借りて対応する属性の壁を作る魔法。
風化(ウェザリング)
対象の時間経過を速める魔法。
降下(フォーリング・コントロール)
落下速度をコントロールする魔法。
追風(テイルウィンド)
風を起こす魔法。通常船の船頭をする際などに使われる。
恐怖(フィアー)
対象に幻覚を見せ恐慌状態を引きおこす魔法。
着火(ティンダー)
可燃物を着火したり熱を込めたりする魔法。
水歩(ウォーターウォーク)
水の上を歩けるようになる魔法。
対象を水の上に追い出す仕様となっており、魚などエラ呼吸の生き物に使用すると……
雨乞(コールレイン)
雨乞いの魔法。
使役(コントロール・スピリット)
精霊を使役し、簡単な命令を下す魔法。
「ゴブリンスレイヤー」鉱人道士(ドワーフ)の人間関係
妖精弓手、蜥蜴僧侶とは王命でパーティーを組む
鉱人道士(ドワーフ)は妖精弓手、蜥蜴僧侶とはゴブリンスレイヤーたちと出会う前からのパーティーです。
とは言え彼らがパーティーを組んだのはゴブリンスレイヤ―たちが拠点を置く辺境に来る直前。
彼らは国からゴブリンによる被害を防ぐ依頼を受け、元々そのためにパーティーを組みました。
落ち着いた蜥蜴僧侶との相性は良かったものの、種族的な問題もあって妖精弓手とは当初から衝突してばかり。
普段から互いに憎まれ口が絶えませんが、一度冒険を共にして以降は良き喧嘩仲間とでも言うべき関係性を築いており、何だかんだ仲は良いようです。
妖精弓手を「金床(かなとこ)」と最初に呼び、彼女が「かなとこえるふ」とルビをふられる切っ掛けを作ったのが鉱人道士(ドワーフ)。
この他にも何かと仲間をあだ名で呼ぶことが多く、ゴブリンスレイヤーは「かみきり丸」、蜥蜴僧侶は「鱗の」と呼んでいます。
ゴブリンスレイヤーを一目で気に入った変わり者
ゴブリンスレイヤーは普段からバケツヘルムを被り、何かあればゴブリンとしか言わない変人。
基本的に初対面の人間からはドン引きされるのが常なのですが、鉱人道士(ドワーフ)はそんなゴブリンスレイヤーを初見で気に入った数少ない一人です。
ゴブリンスレイヤーの装備がゴブリン殺しに特化していることを見抜き、ただの変人ではなく「見応えのある若造」評して彼に当初から好意的でした。
鉱人道士(ドワーフ)自身もドワーフでありながら精霊使いの道を選んだ変わり者ですから、どこかゴブリンスレイヤーに感じるものがあったのかもしれませんね。
ゴブリンにしか興味を持たないゴブリンスレイヤーを危うく思いつつも、あれこれ口出しすることなく年長者として見守っています。
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