今回はメディア展開が進む大人気ダークファンタジー「ゴブリンスレイヤー」におけるヒロインの一人「妖精弓手(かなとこエルフ)」について解説していきたいと思います。
妖精弓手は時に暗く重苦しい雰囲気漂う「ゴブリンスレイヤー」の物語に明るい風を吹き込んでくれるキャラクター。
そのビジュアルや性格から作中での人気も非常に高い妖精弓手の魅力について、プロフィールや人間関係、強さなどを中心に語ってまいります。
なお、ゴブリンスレイヤー(主人公)と物語の舞台となる四方世界の紹介記事もありますので、興味のある方はこちらも読んでやってください。
ゴブリンスレイヤー、妖精弓手(かなとこえるふ)ってどんな奴?
基本プロフィール(名前、声優など)
妖精弓手(かなとこえるふ)は、ある依頼が切っ掛けで鉱人道士や蜥蜴僧侶とともにゴブリンスレイヤー(主人公)とパーティーを組むことになった冒険者です。
この作品では登場人物たちが固有名でなく役割で呼ばれるため、作中では妖精弓手(かなとこえるふ)とだけ呼ばれています。
声優は東山奈央さん。
外見は若葉のような白緑色の長髪と華奢な体躯が特徴の美少女で、エルフらしく約2000歳という高齢ですが未だそのスタイルは成長途上(?)。
そのツルペタンとした胸部について、しばしば鉱人道士(や作者・読者)からは金床(かなとこ)と揶揄われています(ルビの”かなとこえるふ”の由来ですね)。
性格は好奇心旺盛でじゃじゃ馬ではねっかえり。世間一般の人間がエルフに関しイメージする気取ったところは全くなく、良くも悪くも”エルフらしくない”少女と言えるでしょう。
ちなみに下着が苦手で普段からほとんど身に着けることがないのだとか。
”未知”を求め冒険に出た上森人(ハイエルフ)のお姫様
妖精弓手は「星風の娘」とも呼ばれる氏族の長の娘であり、原初の妖精の末裔とされる古代種・ハイエルフです。
お姫様にあたる妖精弓手は本来であれば冒険者になるような立場の人物ではないのですが、”未知を知る”ことを喜びとする彼女は、そのための手段として”冒険”を選び、里を旅立ちました。
里を出て数年と短いこともあり、まだまだ人間社会に対する見聞は狭いですが、無限の寿命を持つ妖精弓手はその無知を存分に楽しんでいるようです。
ちなみに妖精弓手には姉がいて、作中では姉の結婚式のためにゴブリンスレイヤーたちと里帰りをしています。
お姫様らしいと言うべきか、姉ともども「片付けの習慣」がなく、部屋は凄まじい散らかりっぷり。
里にいた時は妖精と精霊が掃除や洗濯などをしてくれていたので、それでも全く不自由はなかったそうです。
ゴブリンスレイヤー、妖精弓手(かなとこえるふ)の強さ
銀等級の野伏(レンジャー)兼斥候(スカウト)
妖精弓手は在野最上級とされる銀等級(第三位)の冒険者で、一流の実力をもつ野伏(レンジャー)兼斥候(スカウト)です。
(冒険者の等級について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください)
野伏(レンジャー)は弓や投擲武器などの遠距離武器を扱い、野外活動を得意とする技能。
斥候(スカウト)は偵察や隠密活動、罠発見・解除や鍵開けなどを得意とする冒険において必須の技能で、軽い武器や鎧による近接戦を行うことも可能です。
魔法使い系の技能は持っていないため魔法を使うことはできませんが、本人が「十分に熟達した技術は、魔法と見分けがつかない」と語る通り、その弓の技はもはや魔法の域。
野伏、斥候どちらも一流と言ってよい腕前ですが、白兵戦はさほど得意ではないことからメイン技能は野伏であると考えられます。
作中では1本の矢で2体のワイバーンを仕留めるレベルの達人だが……
作中では1本の矢で2体のワイバーンを仕留めるという絶技を見せた妖精弓手。
自ら飼っている蜘蛛の糸を弦としたイチイの弓、木の芽を鏃とした矢による狙撃の威力はもはや魔法と遜色ない威力で、野伏としての技量は作中でもトップクラスと言えます。
しかしこれ、ゲーム的(TRPG)に見ると流石にワイバーン2体を1本の矢で仕留めるというのは奇跡に近い絶技。
もし妖精弓手がこれを狙ってできるのだとすれば、序盤でゴブリンスレイヤー一党が苦戦したオーガジェネラルでさえ、妖精弓手が2~3発攻撃すれば倒せることになってしまうので、ワイバーンの時はとんでもないクリティカルが発生したとしか考えられません。
ゲームと物語は違うとは言え……う~ん、結構実力評価がブレブレなんですよね。
ちなみに妖精弓手の姉は妹を上回る化け物で、「グレーターレゴラス級」の使い手だと推察されています。
ゴブリンスレイヤー、妖精弓手(かなとこえるふ)の人間関係
鉱人道士と蜥蜴僧侶は元々任務のために行動を共にする仲間
鉱人道士と蜥蜴僧侶とはゴブリンスレイヤーと出会う前からのパーティーメンバーですが、実はそれほど前からの仲間というわけではありません。
彼ら3人はゴブリンスレイヤーたちが拠点を置く辺境に来る直前、国からのゴブリンによる被害を防ぐという依頼を(ゴブリンごときに軍は動かせないという理由で)受け、パーティーを組んだばかりだったのです。
リザードマンである蜥蜴僧侶はまだしも、森人(エルフ)と鉱人(ドワーフ)は種族的に犬猿の仲。
どうなることかと思いきや、エルフらしくない妖精弓手の人柄ゆえか、ドワーフである鉱人道士との仲は意外にも悪くありません。
まあ、鉱人道士が妖精弓手のスタイルを金床(かなとこ)と評して揶揄うのも仲が良いからこそ、でしょう。
女神官が変なの2号へと染まる様を嘆く
妖精弓手は仲間であり新米冒険者である女神官のことを妹のように可愛がっています。
女神官も妖精弓手を姉のように慕っていて関係は非常に良好です。
しかし女神官は物語が進むにつれて変人であるゴブリンスレイヤー(主人公)の思考にどんどん毒されており、そのことを妖精弓手は嘆いています。
純粋無垢だったあの娘が変なの2号と呼ばれつつある現状。
妖精弓手はそのことを嘆き……もう半ば諦めつつあるようですね。
ゴブリンスレイヤー(主人公)へ向ける感情は好意?
作中ではゴブリンスレイヤーのことをオルクボルク(エルフの物語に登場するゴブリンを殺す魔剣の名前)と呼ぶ妖精弓手。
彼女はゴブリンスレイヤー(主人公)に冒険の楽しさを教えたいと考えています。
元々はゴブリン退治のために一時パーティーを組んだだけの関係でしたが、ゴブリンスレイヤーがあまりにゴブリンを殺すことにしか興味が無く、冒険の楽しさを知らないことに腹を立てた(?)妖精弓手は、その後も彼と行動を共にしています。
ゴブリンスレイヤーから頼みごとを請負う対価は「冒険一回」。
妖精弓手が望む形での冒険にゴブリンスレイヤーが付き合うというものです。
客観的に見ると妖精弓手に全然メリットがなく、彼女が一方的に尽くしているだけにも思えるのですが……
そんな妖精弓手がゴブリンスレイヤーにどんな感情を持っているのかは微妙なところ。
好意を持っていることは間違いないのでしょうが、それが友愛か恋愛感情かというと……精神的に未成熟な妖精弓手の場合、まだまだ恋愛感情まではいっていなさそうですね。
物語が終わるまでに少しぐらい色気のある話になるといいのですが……う~ん。
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