今回はメディア展開が進む大人気ダークファンタジー「ゴブリンスレイヤー」から、魔神王を倒した英雄の一人「剣の乙女(つるぎのおとめ)」について解説していきたいと思います。
剣の乙女はこの四方世界における英雄であり、至高神の大司教を務める聖女。
その実力は世界屈指のモノですが、駆け出しの頃の失敗が原因でゴブリンを前にすると恐怖で戦えなくなってしまうというトラウマを抱えていました。
作中ではそれを主人公・ゴブリンスレイヤーに救われ、恋に落ちることになるのですが……
なお、ゴブリンスレイヤー(主人公)と物語の舞台となる四方世界の紹介記事もありますので、興味のある方はこちらも読んでやってください。
「ゴブリンスレイヤー」剣の乙女のプロフィール
基本プロフィール(名前、声優など)
剣の乙女とはこの四方世界における最大の英雄の一人です。
西方辺境一帯を統べる神官職の頂点にして至高神の大司教を務める聖女。
10年前に仲間たちと「死の迷宮」へと挑み、魔神王の一柱を撃破した冒険者パーティーの一人として知られています。
外見は両目を黒い布で覆った金髪で色っぽい体つきの美女。
一見すると聖女・英雄に相応しい落ち着いた雰囲気の大人の女性ですが、一皮むけば意外と子供っぽくて面倒くさいタイプの女。
作中では主人公・ゴブリンスレイヤーに想いを寄せているものの、恋愛経験が少ないため、(いい年して)年頃の少女のようにはしゃぎまわり、そのポンコツぶりで側近を呆れさせています。
声優は遠藤綾さんが担当。
駆け出しの頃にゴブリンに囚われ、凌辱されたトラウマを持つ
剣の乙女は駆け出し冒険者の頃にゴブリンに囚われ、数か月間凌辱され続けたという壮絶な過去を持っています。
両目を布で覆っているのはその際に目を焼かれたことが原因で、失明こそ免れたものの極度の弱視に陥っていました。
救出された後もそのことがトラウマとなり、毎晩ゴブリンの恐怖にうなされ、ゴブリンを前にすると恐怖で戦えなくなってしまった剣の乙女。
英雄である彼女がゴブリンごときに怯えているなどと言えるはずもなく、そのトラウマはごく一部の親しい者しか知りません。
普段は傷一つなく見える彼女の美しい身体は、入浴などで体温が上がるとゴブリンたちに刻まれた傷痕が浮かび上がるそうです。
「ゴブリンスレイヤー」剣の乙女の強さ
神の奇跡と武技を併せ持つ神官戦士
ゴブリンさえ絡まなければ剣の乙女は間違いなく世界トップクラスの英雄。
卓越した神の奇跡と天秤剣を使いこなす超一流の神官戦士です。
また奇跡の他に真言による魔法も習得しており、司教として鑑定能力も有している万能キャラ。
その戦闘能力は原作者曰く、銀等級冒険者4人を擁するゴブリンスレイヤー一行でも割とソロで倒せてしまうレベルなのだとか。
「蘇生」「聖撃」「聖壁」「沈黙」など高度な奇跡を習得し、切り札として強力な沼竜(アリゲイタ)の使徒(奇跡による使い魔の一種)を使役しています。
金等級冒険者「六人の英雄(オールスターズ)」
剣の乙女は冒険者の等級で序列2位の金等級冒険者であり、10年前に魔神王の一柱を倒した伝説のパーティ「六人の英雄(オールスターズ)」の一人です。
これより上の等級には白金等級がありますが、これは「勇者」専用の等級なので、事実上人類の最上位に位置する等級ですね。
国家規模の危機への対処を求められる金等級冒険者の中でも、剣の乙女たちの実力は傑出しています。
TRPG化されたゴブリンスレイヤーのゲームデータ的な話をすると、プレイヤーのジョブレベルの限界は「10」。
それに対して彼ら「六人の英雄」が倒した魔神王は(個体による差はあれ)レベル「15」。
レベル「10」以下のキャラクターを問答無用で即死させる特殊能力を持ち、普通に戦えば最高レベルのプレイヤーたちが最高のマジックアイテムを装備して戦いを挑んでも手も足も出ないレベルの化け物です。
恐らく特殊な対策を練って戦いに挑んだのでしょうが、それにしてもこんな化け物を撃破したのですから、彼らのすごさが良く分かりますね。
ちなみに、「勇者」と呼ばれる存在はそもそものゲームシステムが違うため、他者と比較すること自体が無意味です。
「ゴブリンスレイヤー」剣の乙女の恋心
ゴブリンスレイヤーとの出会い
剣の乙女は主人公・ゴブリンスレイヤーに恋心を抱いています。
その出会いの切っ掛けは、彼女の神殿がある「水の街」の地下水道にゴブリンが棲みついたこと。
実はそのゴブリンは彼女と因縁浅からぬ魔神王の残党の手先だったのですが、ゴブリンに過去のトラウマを刺激された彼女は自ら討伐に赴くことが出来ずにいました。
困った彼女は、辺境で「小鬼殺し(ゴブリンスレイヤー)」として名を馳せる主人公にゴブリン討伐を依頼します。
ゴブリンスレイヤーたちは地下に潜むゴブリンたちを討伐しただけでなく、その裏にいた魔神王の残党まで見事に駆除。
事件解決後、ゴブリンスレイヤーは剣の乙女が事件の真相を知りながらそれを隠していたことを見抜き、問い詰めます。
剣の乙女は自身のトラウマを含め全てを告白。
ゴブリンスレイヤーは、
「ゴブリンが出たなら呼べ」
「たとえ夢の中でも」
「ゴブリンなら俺が殺してやる」
とだけ告げて去っていきました。
その言葉に心を救われた剣の乙女は、以降ゴブリンスレイヤーに恋心を抱くようになります。
いい年してポンコツ化が進む聖女
ゴブリンスレイヤーに恋する剣の乙女は中々のポンコツです。
見た目は凄い美女なのに、これまでまともな恋愛経験がほとんど無かったことも影響しているのでしょうね。
立場もわきまえずゴブリンスレイヤーに会いに辺境に行きたいと駄々をこねたり、依頼にかこつけて恋文にしか見えない文書を送りつけたり(ただし相手には伝わらないものとする)、ことあるごとにゴブリンスレイヤーのことを想ってぼうっとしたり、本当に(いい年して)乙女。
最終的にはゴブリンスレイヤーを救出するため、長年のゴブリンに対するトラウマさえ乗り越えてゴブリンに立ち向かっていました。
残念ながらゴブリンスレイヤーの周囲には他に多数の女性の姿があり、そんな(いい年した)剣の乙女の想いが報われる気配は、今のところ皆無なのですが……
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