「ゴブリンスレイヤー」ゴブリンの生態~種類や強さ、増え方(繁殖方法)や女の有無など、最弱の怪物の正体を徹底解説~

 今回はメディア展開が進む大人気ダークファンタジー「ゴブリンスレイヤー」から、主人公ゴブリンスレイヤーの仇敵「ゴブリン」の生態について解説していきたいと思います。

 一般的にファンタジー世界では最弱の怪物として認識されているゴブリン。

 ゴブリンスレイヤーたちが住む「四方世界」でもその認識は変わりありませんが、その数の多さと適応力の高さは驚異的の一言。

 中には小鬼英雄(ゴブリンチャンピオン)のような、上位の冒険者たちでさえ苦戦する上位個体も存在しています。

 本記事ではそんなゴブリンたちの種類や強さ、増え方(繁殖方法)などを中心にその正体を深堀してまいります。

 なお、ゴブリンスレイヤー(主人公)と物語の舞台となる四方世界の紹介記事もありますので、興味のある方はこちらも読んでやってください。

「ゴブリンスレイヤー」ゴブリンとは?

 ゴブリンとは「ゴブリンスレイヤー」の舞台となる四方世界で最弱に分類される小型の怪物。

 主人公ゴブリンスレイヤーの仇敵と呼べる存在です。

 只人(ヒューマン)の子供程度の知性と力を持ち、夜目が効くため普段は洞窟などの暗所に好んで潜んでいます。

 性格は狡猾かつ残忍、極めて自己中心的で、生産的な行動に目を向けることはなく、大抵は周囲の村や町を襲って略奪行為を繰り返す悪辣な怪物。

 彼らに優しさや仲間意識といったものは皆無であり、集団行動をとっているのはあくまで互いに利用しあうため。

 攫った捕虜を「肉の盾」にして相手の攻撃を躊躇させるといった外道な手段も躊躇なく使ってきます。

 その最大の特徴は数の多さ。

 一体一体はとても弱く一般人でも追い払える程度の存在でしかありませんが、繁殖力がとても高く殺しても殺しても尽きることなく湧いて出てきます。

 また適応力も高く、雪山のような過酷な環境にも順応。

 群れとなって襲ってきた際の脅威は馬鹿にならず、油断した冒険者が不覚をとることも珍しくありません。

 

 このように決して人々にとって馬鹿にならない脅威であるゴブリンですが、その対処は後回しにされがちです。

 なぜなら国家や軍、勇者といった英雄は魔神王や竜などの世界を滅ぼしかねない脅威の対処に手いっぱい。

 英雄たちは英雄たちでしか相手にできない化け物を相手にしているので、ゴブリンにまで手が回らないのです。

 その結果、ゴブリンの対処は冒険者に丸投げされるのですが、冒険者の間でも面倒なだけで実入りも誉も少ないゴブリン退治は敬遠されがち。

 主人公のゴブリンスレイヤーのようにゴブリンだけを狩る冒険者は極めて異端の存在なのです。


「ゴブリンスレイヤー」ゴブリンの強さ

 ゴブリンの脅威について語ってきましたが、ゴブリンはやはり最弱の怪物です。

 一体、二体程度であれば一般人にとっても大した脅威ではなく、群れとなったものも余程のことがなければ冒険者パーティーの敵ではありません。

 また万一街を襲うほどの規模になったとしても軍が出てくれば蹴散らされてしまいます。

 ゴブリンスレイヤーの物語では「運悪く失敗した冒険者」の姿が描かれることが多いですが、実際彼らは極々一部の稀な存在。

 ゴブリン退治に成功したパーティーが描かれることが少ないのは、当たり前すぎて触れる必要がないからです。

 それでもゴブリンが「脅威」となるのは、神々が振る骰子(ダイス)の目で結果が左右されるため、どんな雑魚相手でも100%の勝利は約束されていないというこの世界の仕組みによるもの。

 要は敵の数が多くて判定回数が多くなれば、敗北の目が出る可能性も増えてしまうということです。

 また人の体力は無限ではありませんから、一度の戦いで倒せる敵の数にはそもそも限界がありますしね(この世界の冒険者は技術的な成長はあっても肉体的なレベルアップはしない)。

 

 なお、一般的なゴブリンは子供程度の実力しかありませんが、中には運よく戦いを生き抜き、上位種へと成長する個体も存在します。

 その実力は時に熟練冒険者に匹敵することもあるようで……(詳細は後述)

「ゴブリンスレイヤー」ゴブリンの増え方(女がいない)

 ゴブリンは全員がオス(男)。

 種としてメス(女)というものが存在しません。

 そのためゴブリンは多種族の女を攫って生殖行為を行い、そこから生まれた子供は全てゴブリンとなります。

 ゴブリンは成長が退治の時から早いため、妊娠期間や成体になるまでの期間が短く、女さえいればあっという間に数を増やすことができるそうです。

 こうした生態からゴブリンは女性を攫って繁殖用の道具(=孕み袋)として使います。

 が、別に純粋に種の保存や繁栄のためだけに女性を攫っているわけではなく、嗜虐的な欲望を満たす娯楽の道具や肉の盾として使い捨てることも珍しくありません。


「ゴブリンスレイヤー」ゴブリンの種類

 以下はTRPG版のデータを基にしたゴブリンの種類についての説明です。

 名前の横のLVはその種の中でも変動することがあるため、目安程度にお考え下さい。

小鬼(ゴブリン)LV1

 一般的なゴブリン。

 只人の子供程度の実力しかないくせに、自分が一番という根拠のない自信に基づいて行動しています。

 中には弓や毒の扱いを覚えた個体も存在します。

小鬼の呪文使い(ゴブリンマジシャン)LV2

 何かの切っ掛けで真言呪文を覚えたゴブリン。

 「火矢」などの呪文は単純ながら強力で(1日2回しか使えない)、群れの長として振る舞うことが多いようです。

大小鬼(ホブゴブリン)LV3

 古語で「大きい」を意味する名を持つ、先祖返りした巨大なゴブリン。

 古語が同じ意味なので「田舎者」とも呼ばれています。

 もはや「小鬼」とは何なのか……

 大金棒による一撃は強力で、実はこのLV帯のモンスターとしてはありえないほど強かったりします(単純な攻撃力では後述のゴブリンリーダーとかより上)。

小鬼の呪術師(ゴブリンシャーマン)LV4

 何かの切っ掛けで精霊と交信し精霊魔術を覚えたゴブリン。

 基本的な生態はゴブリンマジシャンと同じで、LVは個体による差異が大きいものと考えられます。

小鬼の神官(ゴブリンプリースト)LV4

 邪神から奇跡を与えられたゴブリン。

 神の使徒というより、自分が神だと思っているのかもしれません。

 ちなみに作中でゴブリンに奇跡を与えることが多い邪神は「覚知神」。

 突発的に邪悪な知恵を与える邪神で、世界を滅ぼす方法を知りたいと思っている者がいたら、本当にそれが実現可能な手順を教えてしまうヤベー神です。

小鬼の乗り手(ゴブリンライダー)LV4

 狼や猪、大蜘蛛などに乗ったゴブリン。

 まあ、結局のところ動物に乗った勢いだけのゴブリンです。

小鬼の騎兵隊(ゴブリンリッター)LV5

 見よう見まねで鎧兜を着込んで騎乗してみたゴブリン。

 以下、同上。引きずりおろせば只のゴブリンです。


小鬼の統率者(ゴブリンリーダー)LV6

 小鬼の中でほんの少しだけ賢い個体で、周囲を乗せて言うことを聞かせています。

 自分は上手くやれると根拠なく確信していますが、実際には常に下克上の危機に晒されています。

小鬼の酋長(ゴブリンチーフ)LV6

 精霊魔術にたけ、自分を王だと思い込んだゴブリンです。

 要は増長したゴブリンシャーマン。

小鬼戦車(ゴブリンバトルワゴン)LV6

 ゴブリンが操る大型の車両です。

 と言っても荷車に武器とかをゴテゴテ乗せただけの代物で、ゴブリン数匹がかりで手で押しています。

 上に載って偉そうにしている個体は指揮官のように見えますが、指示を出すでもなくただ威張っているだけです。

小鬼艦隊(ゴブリンフリート)LV7

 ゴブリンが操る武装船です。

 といってもゴブリンは操船などできないので、ただ格好つけて流されているだけ。

 相手にするのは面倒なので無視しましょう。

小鬼聖騎士(ゴブリンパラディン)LV7

 邪神から奇跡を授かり、自分こそが英雄なのだと勘違いしたゴブリン。

 立派な武器や鎧を身に着けて、すっかり偉いと思い込んでいます。

 勝つために色々考えていますが、下手な考えなので足元がお留守になっています。

小鬼の王(ゴブリンロード)LV8

 ゴブリンの王を自称するゴブリン。

 たまたま運よく生き延びたのを自分の実力と勘違いし、他人を上手く使った方が良いと学んで100を超える個体を引き連れています。

 ただまつりごとなどできるわけもなく、そのうち反乱されて後ろから刺されるまでがワンセット。

 一応、ゴブスレさん(実質青玉等級)とタイマンでいい勝負ができる程度の実力はあります。

小鬼英雄(ゴブリンチャンピオン)LV9

 ゴブリンの英雄を自称するゴブリンです。

 数多の戦いを潜り抜けたゴブリンにとっての勇者、英雄。

 これまでしょせんはゴブリン、勘違いしているだけと繰り返してきましたが、このレベルまでくると普通にガチで強いです。

 具体的に言うと在野最上級の銀等級冒険者とタイマンが張れるほど。

 見た目も完全に小鬼ではなく……なんかもう、ゴブリンていう呼び方辞めた方がいいんじゃないかと思う。

【まとめ】「ゴブリンスレイヤー」キャラクター一覧



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