今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、合理的だが口の悪い実力派魔法使い「リヒター」について解説します。
リヒターはフリーレンとフェルンが参加した一級魔法使い試験の受験者として登場した男性魔法使い。
一次試験ではデンケン、ラオフェンとパーティーを組み、フリーレンたちの前に立ちふさがりました。
攻撃的で生意気な態度を取りながらデンケンに一目置き、デンケンに気に入られていたリヒター。
本記事ではリヒターのプロフィールや強さ、デンケンとの関係性を中心に解説してまいります。
「葬送のフリーレン」リヒターのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
リヒターはフリーレンとフェルンが参加した一級魔法使い試験の受験生として登場した男性魔法使いです。
見た目は薄く顎髭を生やした身なりの良い男性。
目的のためなら手段を選ばない合理的な性格をしており、口が悪くて年配者からすると生意気に見えるタイプです。
作中では1級魔法使い試験編の一次試験でデンケン、ラオフェンとパーティーを組み、そのまま何だかんだ試験の最後までデンケンたちと行動を共にしていました。
名前の由来はドイツ語で「判事、裁判官」。
声優は花輪英司さんが担当。
本業は修理が得意な魔法道具屋
リヒターの本業は薬や魔導書、杖などを扱う魔法の道具屋さん。
魔法都市オイサーストで昔から道具屋を営み、街の人たちから頼りにされています。
街のおばあちゃんには仕事のご褒美に飴ちゃんを貰っていましたから、相当親しまれているのでしょうね。
修理の腕は一流で、作中では1級魔法使い試験の二次試験でバラバラに砕けたフェルンの杖を見事に修復したことも。
リヒター自身も修理に関してはプライドがあるようで、出来ないと言われると珍しくムキになっていました。
「葬送のフリーレン」リヒターの強さ(魔法)
得意魔法は大地を操る魔法
リヒターは「大地を操る魔法(バルグラント)」を得意とする2級魔法使いです。
「大地を操る魔法」は地面を隆起させて地形を変えたり、杭を生やして攻撃したりと変幻自在の魔法。
特に圧倒的な質量攻撃を得意としています。
「人を殺す魔法(ゾルトラーク)」の対処法として開発された防御魔法は、魔法そのものには強い耐性を持ちますが物質的なものに対する防御性能はそこそこ止まり。
そのためリヒターが得意とする物質による質量攻撃は、現代の魔法戦では非常に有効な攻撃手段となっています。
ラヴィーネとカントを一人で圧倒
リヒターは1級魔法使い試験の受験生の中でも上位の実力者。
流石に宮廷魔法使いのデンケンには及ばないようですが、それでもラヴィーネとカンネの一対二で圧倒するほどの力を有しています。
魔力量もかなりのもので、通常環境ではラヴィーネの氷結魔法がほとんど通じないほど。
魔法使いは手札による相性差が戦いの結果を大きく左右しますが、リヒターは特に不得意なタイプがないオールラウンダーのようで、二次試験で登場したリヒターの複製体には、カンネとドゥンストの二人がかりでようやく対処していました。
「葬送のフリーレン」リヒターとデンケン
リヒターとデンケンは当初、たまたま一次試験でパーティーを組んだだけの関係でした。
リヒターはデンケンを老いぼれ呼ばわりしたり、彼に対して生意気な態度をとってはいますが、デンケンの実力と判断力は認めており、何だかんだ言ってデンケンの判断に従っています。
一方のデンケンも何故かリヒターを気にかけており、パーティーを解散した一次試験後もラオフェンと一緒に食事に誘ったりして、その後の試験でも行動を共にしていました。
デンケン曰く。
「リヒター」
「お前は本当に生意気な若造だ」
「権威を馬鹿にし、目的のためなら」
「弱者を足蹴にすることも厭わない」
「なのに儂はお前になんの」
「嫌悪も抱いていない」
「きっと昔、儂がそういう」
「生意気な若造だったからだ」
「葬送のフリーレン」リヒターと1級魔法使い試験
1級魔法使い試験の第一次試験はパーティー単位での「隕鉄鳥(シュティレ)」捕獲・争奪戦。
リヒターはデンケン、ラオフェンとパーティーを組み、先に隕鉄鳥を捕獲したフリーレン、ラヴィーネ、カンネのパーティーから隕鉄鳥を奪おうとします。
デンケンとラオフェンがフリーレンと戦っている間、ラヴィーネとカンネの二人を一人で相手取るリヒター。
圧倒的実力差でラヴィーネたちを圧倒していましたが、フリーレンがデンケンを倒して結界を破り、雨で周囲が水気に満ちてしまったことで戦況は一変。
水を操る魔法使いカンネの質量攻撃の前に敗れ去ることになります。
その後、ボロボロになりながらも再びデンケンたちと合流したリヒター。
魔力も尽きてそのまま脱落するかと思いきや、隕鉄鳥を持った他のパーティーを見つけ、デンケンの指示で殴り合いの喧嘩を挑んだ末に無事隕鉄鳥を奪取。
一次試験をギリギリで通過します。
二次試験は未開拓のダンジョン攻略。
リヒターはデンケン、ラオフェン、メトーデ、レンゲと組んでダンジョンに挑むも、「水鏡の悪魔(シュピーゲル)」という魔物が作り出した侵入者の複製体に足止めされてしまいます。
他の受験生とも手を組み、フリーレンとフェルンが本体を攻略している間、他の複製体の足止めを担当することになったリヒターたち。
リヒターはラヴィーネの複製体の撃破に成功しますが、一級魔法使いゼンゼの複製体に不意打ちを受けてリタイア。
1級魔法使い試験に落ちてしまいました。
能力や性格的にゼーリエ好みで、二次試験さえ通っていれば最終試験は通っていた可能性が高そうですから、実力云々というよりは本当に運が悪かったなという印象ですね。
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