「ゴブリンスレイヤー」孤電の術士(アークメイジ)~神々へと挑戦した魔術師、その強さとその後~

 今回はメディア展開が進む大人気ダークファンタジー「ゴブリンスレイヤー」における、主人公の第二の師「孤電の術士(アークメイジ)」について解説していきたいと思います。

 孤電の術士(アークメイジ)は主人公のゴブリンスレイヤーが新人の頃に交流を持った女性魔術師。

 ゴブリンスレイヤーに様々な知識と知恵を授けた存在であり、彼にとっては第二の師とも呼べる存在です。

 本記事では孤電の術士(アークメイジ)のプロフィールや強さ、その後の行方などを中心に解説してまいります。

 なお、ゴブリンスレイヤー(主人公)と物語の舞台となる四方世界の紹介記事もありますので、興味のある方はこちらも読んでやってください。

「ゴブリンスレイヤー」孤電の術士のプロフィール

引用元:ガンガンGA

基本プロフィール

 孤電の術士(アークメイジ)とは主人公ゴブリンスレイヤーの若かりし頃を描いた外伝「イヤーワン」に登場した只人の女性魔術師。

 くすんだ金髪に眼鏡をかけた豊満な肉体の美女で、魔術師らしく継ぎ接ぎだらけのローブを身に纏っています。

 魔術師としては一流であるものの、中々の変わり者でマイペース。

 蜥蜴人(リザードマン)の魔術師に師事していたことがあるためか、非常に回りくどく持って回った言い回しを好みます。

 辺境のはずれのあばら家に一人で住んでおり、冒険者たちからも変人扱いされていますが、魔女とは同じ女魔術師だからか一定の交流があったようです。

 好物は林檎酒(シードル)。

 作中ではゴブリンスレイヤーが孤電の術士(アークメイジ)の研究に必要な「灯(スパーク)」の宿った指輪を鑑定のために持ち込んだことが切っ掛けで、一時期交流を持つことになります。

臭い消しの洗礼の元凶

 孤電の術士(アークメイジ)は、研究や自分の興味があること以外には非常に無頓着な女性です。

 その為、身なりや汚れなど全く気にしないタイプ。

 ゴブリンスレイヤーと共にゴブリンの巣に踏み込んだ際には、自分の臭いを消すために自発的にゴブリンの臓物をその身に浴びていたほど。

 この発想力と思い切りの良さにはゴブリンスレイヤーも感心していました。

 ……まあつまり、後に女神官妖精弓手がトラウマになる臭い消しの洗礼を生み出したのは、ゴブリンスレイヤーではなくこの女だったということです。


「ゴブリンスレイヤー」孤電の術士の強さ(能力)

「界渡り」を目指す超一流の魔術師

 孤電の術士(アークメイジ)はこの四方世界における魔術師の極みとも言える「界渡り」を目指す超一流の魔術師です。

 実際に魔術を使ったことは数えるほどしかありませんが、高度な『転移』の巻物があばら家に無造作に置かれているあたり、その実力の高さは疑うまでもありません。

 杖は使わず、代わりに絵の描かれた札を魔術の道具として用いています。

 白兵戦能力はないようで、ゴブリンが住む塔に向かう際にはゴブリンスレイヤーに協力を仰いでいました。

 以下は、作中で孤電の術士(アークメイジ)が実際に使用した魔法。

炎与(エンチャント・ファイヤ)
武器などを炎で包む付与魔法。

促進(エクスペダイト)
厳密には魔法ではなく、本来三語からなる呪文の一語だけを用いた思考加速の技法。
呪文回数を消費せずに使えるので非常に便利。

 この他にも幻影を見せる魔法が使えるようです(作中でゴブリンスレイヤーが自分の体を求めてきたら幻を見せてやるつもりだったと発言している)。

「界渡り(プレインズウォーカー)」とは?

 孤電の術士(アークメイジ)が目指す「界渡り(プレインズウォーカー)」とは、ゴブリンスレイヤーたちが冒険を繰り広げる「四方世界」における魔術師の一つの極み。

 四方世界は神々の遊戯盤と呼ばれる平らな大地であることが示唆されており、地球のように球形ではないため、世界には「端」が存在します。

 界渡りとはその「端」から四方世界を飛び出し世界の外側へ至った存在のこと。

 彼らは様々な次元世界を自在に渡り歩き、そこからクリーチャーを召喚することができます。

 単純に魔術師が修行して至れる存在ではなく、「灯(スパーク)」と呼ばれる特殊な因子を生まれつき持っているか、「灯」を外部から移植するしか「界渡り」になる方法はありません。

 ぶっちゃけ元ネタはMTG(マジック・ザ・ギャザリング)ですね。


「ゴブリンスレイヤー」孤電の術士の活躍(外伝)

 ゴブリンスレイヤーが冒険者になって間もない頃、彼は偶然ゴブリンの巣穴で魔法の指輪を見つけます。

 正体不明の魔法の指輪を嵌めるのは危険で、鑑定をしようにも金がない。

 困ったゴブリンスレイヤーは魔女の紹介で孤電の術士(アークメイジ)の下を訪れ、この魔法の指輪の鑑定を依頼しました。

 指輪を見た孤電の術士(アークメイジ)はゴブリンスレイヤーにこの指輪を譲ってほしいと頼み込みます。

 実はこの魔法の指輪、かかっている魔法自体は水中で呼吸ができる「呼気」という単純なものだったのですが、同時に指輪には「界渡り」になるために必要な「灯(スパーク)」が宿っていたのです。

 そしてゴブリンスレイヤーから指輪の対価として「ゴブリン退治に役立つもの」を要求された孤電の術士(アークメイジ)は爆笑。

 彼を気に入り、ギルドから依頼されていた怪物辞典のゴブリンの項目を改定するという名目で、彼をゴブリン退治に連れまわし、そこから得られるゴブリンの知識や情報を提供するようになります。

「ゴブリンスレイヤー」孤電の術士のその後

 外伝「イヤーワン」において孤電の術士(アークメイジ)は最終的に「界渡り」となって四方世界の外側へと飛び出しています。

 「界渡り」へ至るための世界の端である暗黒の塔。

 ゴブリンが棲みついたその塔をゴブリンスレイヤーと共に踏破し、ゴブリンスレイヤーの目の前で四方世界の外側へと飛び出していきました。

 その後、孤電の術士(アークメイジ)がどうなったかを知る術はありません。

【まとめ】「ゴブリンスレイヤー」キャラクター一覧



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