今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、物語の重要ワード「天地創造の女神様」について解説します。
天地創造の女神様とは聖典に記された全知全能の神。
その存在の痕跡は世界の様々な場所に残されていますが、神話の時代を除いてこの世界に姿を見せたことは一度もない、とされています。
ただ信仰の対象というだけでなく、作中では女神様が残した石碑などが物語に大きく関わっていました。
本記事では天地創造の女神様の概要や、彼女がもたらした加護や魔法、その正体について深堀してまいります。
「葬送のフリーレン」女神とは?
天地創造の女神様とは、聖典に登場する全知全能の神様。
この世界における僧侶たちの信仰の対象であり、詳しい神話体系は不明ですが、今のところ作中で存在が触れられた唯一の神様です。
ただ女神様は神話の時代を除いてこの世界に実際に姿を現したことは一度もない、とされており、その存在を信じていない者も珍しくない模様。
作中では勇者の剣や女神の石碑など、女神様が人類にもたらしたとされる遺物が多数登場していて、少なくとも女神様と呼ばれるに足る力有る何者かが実在したことは間違いないようです。
「葬送のフリーレン」女神と聖典
女神様は今から約1500年前、人類に聖典をもたらしました。
聖典とは神話の時代の物語と女神の戒律をまとめた本。
同時に後述する女神の魔法が記された教本であり、魔法を使うための媒体でもあります。
聖典に記された神話の時代の物語は様々な女神の魔法の使い方が隠された長大な暗号文になっており、人類は長い時間をかけて暗号を解読し、女神の魔法を解読してきました。
ただ発見されている女神の魔法は全体の3%程度と言われており、今でも聖典の解読に人生を捧げている僧侶が大勢いるのが実態です。
「葬送のフリーレン」女神の魔法
女神の魔法とは所謂僧侶たちが使う魔法のことです。
「女神の三槍」などといった攻撃魔法も少ないながら存在しますが、どちらかと言えば解呪や病気や毒の判別、魔力探知、回復魔法などが得意分野。
特に人類の魔法技術では原理も解除方法も分からない「呪い」への対処は僧侶生業とされています。
聖典の所持者であれば僧侶でなくとも使用は可能で、実際に作中ではフリーレンやメトーデといった魔法使いが女神の魔法を使用していました。
ただ女神の魔法の多くは魔族の魔法と同じで原理が分かっておらず、女神の加護と呼ばれる資質が無いと扱うのは難しいため、フリーレンは女神の魔法は簡単なものしか覚えていませんでした。
「葬送のフリーレン」女神の加護
女神の加護とは女神の魔法を扱うための天性の資質、女神の寵愛です。
信仰心や修行がこの女神の加護に影響するかは不明ですが、優れた僧侶はこの女神の加護を高いレベルで保有。
この女神の加護には呪いを効きにくくする効果もあり、僧侶は呪いや精神魔法に強い耐性を有しています。
作中ではハイターやザインといった新旧フリーレンパーティーの僧侶がこの女神の加護の保有者の代表例。
二人とも桁外れの強さの加護を有していますが、破戒僧でダメ男となことを考えると、女神様はダメンズ好きなのかも知れません。
「葬送のフリーレン」女神の石碑
原作107話から始まる「女神の石碑」編では、女神様が残した遺物の一つ、女神の石碑が登場しています。
女神の石碑とは女神様が自らの魔法を込めた十の石碑。
十の石碑は有史以来未解読で、フリーレンでさえ「なんもわかんない」と匙を投げたほどの難物です。
「女神の石碑」編で登場した石碑には「フィアラトール」という時間移動魔法が込められており、うっかりそれを発動させてしまったフリーレンは80年以上前の過去に精神だけタイムスリップしてしまいました。
時間は決して巻き戻らない不可逆性の原理、世界の理を捻じ曲げる神の御業と呼ぶほかないアーティファクトと言えるでしょう。
「葬送のフリーレン」女神の正体は(エルフ・魔族)
天地創造の女神様とはいったい何者なのか。
その正体について作中では詳しいことは何も語られていません。
ただ女神様の姿は作中で耳の尖ったエルフのような姿で描かれており、ファンの間で女神様はエルフと何らか関係があるのでは(エルフなのでは?)と言われています。
エルフのゼーリエは神話の時代から生きている大魔法使いで、この地上で全知全能の女神様に最も近い魔法使いと評されていましたから、女神様の関係者といった可能性もありますね。
また、加えて気になるのは116話で無名の大魔族ソリテールが発したこの言葉。
「天地創造の女神。こんな化け物まで魔族(わたしたち)は相手にしなければならないのね」
この言葉からすると女神様は明確に魔族と敵対している、あるいは魔族・魔王の目的のためには女神が邪魔とも読み取れますが……
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