今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、”魔力制限は見抜けなかった”一級魔法使い「ファルシュ」について解説します。
ファルシュはフリーレンとフェルンが受験した一級魔法使い試験編で登場した男性魔法使い。
化け物ぞろいとされる一級魔法使いの一人ではありながら、他のキャラクターとの対比やその名前の由来などもあり、ファンから不遇な評価を受けているファルシュ。
本記事ではファルシュのプロフィールや強さ、作中での活躍を中心に解説してまいります。
「葬送のフリーレン」ファルシュのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
ゼンゼはフリーレンとフェルンが参加した一級魔法使い試験で登場した一級魔法使いです。
外見は黒髪メガネの理知的な風貌の青年。
性格は冷静沈着な常識人で、年下のフェルンに対しても丁寧な言葉遣いで接していました。
一級魔法使い試験編で登場したものの、ゲナウやゼンゼたちと違って試験官としてではなく、特にこれといった役割はなし。
本格的な活躍は126話から始まる帝都でのゼーリエ護衛編からとなります。
声優は白石兼斗さんが担当。
名前の由来が酷い(ドイツ語)
化け物ぞろいとされる一級魔法使いの一人でありながら、ファンから不遇な評価を受けることの多いファルシュですが、その理由の一つが彼の名前の由来。
葬送のフリーレンのキャラクターの多くはドイツ語がその名前の由来となっており、例えばフリーレンは「凍る」ヒンメルは「空、天国」など。
そのキャラクターのイメージにあった言葉が割り振られているのですが、ファルシュはドイツ語で「間違い、偽物」。
何というか、一級魔法使いであることが”間違い”みたいで、凄くあんまりな名前ですよね。
例えば名前の由来が途轍もなく精巧な自分の偽物を作り出す魔法とかだったら凄いのですが、既にそれはラントが使っていますからその可能性もなし。
後考えられるのは、一級魔法使いの中に潜り込んだ外部スパイという可能性ぐらい……?
「葬送のフリーレン」ファルシュの強さ
魔力制限は見抜けなかった
作中での描写からすると、ファルシュは一級魔法使いではあるものの、その実力は筆頭であるレルネンには及びません。
フリーレンは長い年月をかけた修行により自身の魔力を制限しており、レルネンは魔力の揺らぎからそのことを一目で見抜きます。
しかしファルシュは魔力制限を見抜けず、ゼーリエからフリーレンの魔力制限について教えられても「あの魔力は制限されたものとは思えません」と信じられない様子でした。
その為、ファルシュは公式からも「フリーレンの魔力の揺らぎは見抜けず」とネタにされることに。
ただフリーレンの魔力制限を一目で見抜けたのはゼーリエが知る限りレルネンと魔王だけ。
他の一級魔法使いの面々も見抜けなかったので、ファルシュが特別劣っているわけではありません。
近接戦・対戦士に特化
ファルシュは126話で、近接戦・対戦士に特化した魔法使いであることが明かされています。
通常、魔法使いは近距離から戦士に不意を打たれると魔法の発動が間に合わず殺されてしまいますが、ファルシュはシュタルク相手でも十分に対抗できる模様。
むしろ近接特化過ぎて、フェルンからは遠距離から魔法で攻めた方が勝率が高そうと評価されていました。
ファルシュが使う魔法の詳細は不明ですが、足元から黒い何かが触手のように浮かび上がっている描写からすると、影を操る魔法使いではないかと予想されています。
「葬送のフリーレン」ファルシュと一級魔法使い試験
ファルシュの初登場は原作36話。
一級魔法使い試験の会場で、ゼンゼと並んで「今年はなかなか粒揃いですな」とヴィアベルやデンケンといった有望な受験生の解説をしていたのがファルシュです。
ちなみにファルシュはこの時、フリーレンを見て「なんか熟練の老魔法使いみたいな魔力している人いる…」と驚いていました。
ただファルシュは一級魔法使い試験では試験官を担当しておらず(一次試験:ゲナウ、二次試験:ゼンゼ、三次試験:レルネン(予定)→ゼーリエ)、特に目立った役割はなし。
恐らくは試験官の補助として参加していただけなのではと思われます。
また57話ではフリーレンの魔力制限を見抜けず、それがどれだけ卓越して非常識な技術なのかを表現するという不遇な役回りを担っていました。
「葬送のフリーレン」ファルシュとゼーリエ護衛
ファルシュの再登場は126話。
帝都アイスベルクを舞台に、大陸魔法協会の代表として舞踏会に招かれたゼーリエが暗殺される可能性があるとの情報を受け、護衛役として帝都を訪れています。
この護衛任務に参加しているのはゼンゼ、ファルシュ、ラント、ユーベル、フェルンの五人の一級魔法使い(+巻き込まれたフリーレンとシュタルク)。
帝国の影なる戦士や魔導特務隊と人間同士の暗闘が繰り広げられるようですが、果たしてファルシュはどこまで活躍できるのか……
神技のレヴォルテ戦で評価が一変したゲナウの例があるので、評価が駄々上がりする可能性は十分にあると思われます。
まあ、逆に名前通り実は裏切り者で帝国側だったという可能性も十分にあるわけですが。
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