「ゴールデンカムイ」ヴァシリ~頭巾ちゃんと呼ばれるかわいいスナイパー、尾形との因縁(顎の傷)、実在のモデルなど~

 今回はヤングジャンプで連載中の大人気漫画「ゴールデンカムイ」から、尾形百之助へのリベンジを誓う帝政ロシアの凄腕スナイパー「ヴァシリ」について解説します。

 ヴァシリは皇帝殺しがロシアに渡るという情報を掴み、それを迎え撃つべく登場したロシアの国境兵。

 凄腕のスナイパーだったヴァシリですが、作中では尾形百之助に返り討ちに遭い、尾形へのリベンジを誓って単身日本に渡りました。

 本記事ではそんなヴァシリと尾形の因縁や、頭巾ちゃんと呼ばれマスコット化した彼のかわいい一面などを中心に、その魅力を語ってまいります。

「ゴールデンカムイ」ヴァシリのプロフィール

基本プロフィール(外見、性格、誕生日、年齢、初登場、声優など)

 ヴァシリは帝政ロシアの樺太国境守備隊に所属するスナイパー。

 初登場は160話で、かつての皇帝爆殺犯として知られるキロランケ(ユルバルス)がロシアに密入国するとの情報が鶴見中尉からもたらされ、それを迎え撃つために国境付近でキロランケ・尾形アシリパ白石一行に襲い掛かりました。

 外見はもみあげと顎髭が凛々しい美丈夫ですが、尾形との交戦で顎を撃ち抜かれて以降は頭巾で顔(正確には頬の傷痕)を隠しており、「頭巾ちゃん」の愛称で呼ばれています。

 仲間を迷いなく見殺しにする冷血さと臆病なまでの慎重さを併せ持ち、敵である尾形からも狙撃手向きの性格と評されていました。

 一方で狙撃手としての実力には強烈な自負を持っており、尾形に狙撃手対決で敗北した後、彼に再戦を挑むべく単身北海道に渡っています。

 誕生日などについては今のところ明かされておらず、年齢は外見から20代半ばぐらいと予想されます。

 声優は梅原裕一郎さん。

モデルは第二次世界大戦で活躍したヴァシリ・ザイツェフ

 ヴァシリのモデルは、第二次世界大戦で活躍した旧ソ連の狙撃手「ヴァシリ・ザイツェフ」だと言われています。

 「ヴァシリ・ザイツェフ」はスターリングラード攻防戦で257人もの敵兵を仕留めた実績を持ち、教官としても高い能力を有していたと言われる人物です。

 2001年に公開された映画「スターリングラード」の主人公でもあり、ジュード・ロウ氏が彼を演じたことでも知られています。


「ゴールデンカムイ」ヴァシリと尾形百之助(因縁・顎の傷)

尾形との狙撃手対決に敗北し、顎に大きな傷を負うも生き延びる

 ヴァシリと尾形百之助の因縁は、樺太国境を越えて密入国しようとした尾形たちをヴァシリたち国境守備隊が襲撃したところから始まります。

 ヴァシリたちの狙いは皇帝爆殺犯キロランケ。

 まずヴァシリが奇襲を仕掛け、偶然尾形が歩兵銃を持たせていたウイルタ族の老人を一行の狙撃手と誤認して狙撃します。

 しかしキロランケが老人を救出している間に、今度は尾形からの反撃でヴァシリの仲間が撃たれます。

 互いに狙撃手が生き延びていることを認識したヴァシリと尾形。

 尾形によってヴァシリの仲間は次々と倒され、最後に狙撃手同士の一騎打ちへともつれ込みます。

 互いに物音一つ立てずに一昼夜続けられた睨み合い・持久戦は、尾形の仕掛けた囮に引っかかったヴァシリが先に発砲。

 居場所を晒してしまったヴァシリは尾形に顎を撃ち抜かれて敗北してしまいました。

 とは言え、尾形も長時間の神経戦で直後に昏倒しており、本当に紙一重の戦いだったと言えるでしょう。

 死亡したかに思われたヴァシリでしたが、顎に大きな傷をおったものの生き延びており、後に再登場することになります。

狙撃手としての誇りを取り戻すべく、尾形との再戦を誓って日本へ渡る

 負傷を癒したヴァシリは尾形へリベンジすべく単身日本へと渡ります。

 そしてそこで、かつて尾形と行動を共にしていたアシリパ・白石を発見し、尾形をおびき寄せるべく白石の足を狙撃します。

 しかし残念ながら、その時既に尾形はアシリパたちと決裂して逃亡していました。

 狙撃地点を割り出され、杉元に取り押さえられるヴァシリ。

 そのまま杉元に殺害されるかと思いきや、ヴァシリの服から落ちた精巧な尾形の似顔絵が彼の命を救います(ヴァシリは絵の才能があったんです)。

 ロシア語が話せる月島軍曹の助けもあり、杉元はヴァシリが共通の敵である尾形を狙っていることを知って彼と和解。

 撃たれた白石は怒っていましたが、そこは白石なので問題にされません。

 その後、ヴァシリはアシリパの元に尾形が現れるはずと杉元たちに付きまとうようになり、一行の写真撮影にもちゃっかり参加するなど、半同行者的な立ち位置を確立していきました。


「ゴールデンカムイ」ヴァシリはここがかわいい(頭巾ちゃん)

 杉元一行と行動を共にするようになったヴァシリは、その頭巾で顔を隠した様子から「頭巾ちゃん」の愛称で呼ばれるようになります。

 もともとはもみあげが印象的な美丈夫だったのですが、顔の下半分を隠すようになって以降は雰囲気が一変。かわいさとイケメン度が急上昇です。

 また、日本語が喋れない上に顎を撃たれて言葉が不自由になり、作中では基本「フンフン」しか言わないため、読者からは「フンフンちゃん」と呼ばれることも。

 中身は変わらないはずなのに、外見の変化にともないやたらコミカルな描写が増えていき、ファンからはかわいいとの声が増していきました。

「ゴールデンカムイ」ヴァシリと尾形の再戦の結末は(死亡?)

 ヴァシリと尾形の再戦は300話で描かれています。

 五稜郭から逃亡する杉元一行。
 彼らの逃亡を予想していた尾形は、林の中で杉元らの姿を確認します。

 そして尾形の行動を予想して同じく林に潜むヴァシリ。

 尾形は800m先の林の中に、ヴァシリらしき者の双眼鏡が太陽の光を反射している様を見て取ります。

 しかし、ヴァシリほどの実力者がそんな凡ミスをするはずがない、双眼鏡の光は囮だと判断し、その少し下の位置を狙撃する尾形。

 即座に反撃の銃弾が尾形の足を貫きますが、尾形はヴァシリを仕留めたと確信します。

 もしヴァシリが無事なら、足だけで済むはずがない、と。

 そして樹上から落下するヴァシリのものと思しき血の付いた狙撃銃。

 ヴァシリが敗北し、死亡したかにも思えますが、その直接的な描写は一切なく、ファンからは「尾形が実は生きていたヴァシリに敗北するフラグ」ではないかとも噂されていました。

 確かにあれだけスポットの当たったヴァシリがこんなにあっさり退場するとは考えにくいものがありますよね。

 果たしてヴァシリの生死はどうなっているのか……

【追記】
 その後、310話で尾形の死亡が確定してしまったので、ヴァシリ生存、再登場の可能性は限りなく低くなってしまいました、が。

【再追記】
 最終話でヴァシリが生き延びており、画家となっていたことが判明。彼が残した作品「山猫の死」に、彼と尾形の全てが込められていたように思います。



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