今回はヤングジャンプで連載中の大人気漫画「ゴールデンカムイ」から、この作品を代表する変態にして純愛公式腐カップル「若山輝一郎&仲沢達弥」について解説します。
公式カップリング名は「親分と姫」。
作中において若山はキロランケに恨みを持って追ってきたヤクザの親分、そして仲沢はその協力者という位置付けのキャラクターだったのですが、その正体は互いに愛し合うガチゲイのオッサン。
刺青囚人とか色んな設定を、その強烈な「愛」のインパクトで吹き飛ばしてしまったツワモノたちです。
本記事ではそんな「親分と姫」の馴れ初めや最期(死亡)、アニメ版でのカットと特典DVDでの映像化を中心に解説してまいります。
「ゴールデンカムイ」若山輝一郎&仲沢達弥のプロフィール
若山輝一郎(親分)のプロフィール
若山輝一郎は刺青囚人の一人であり、苫小牧で競馬賭博を牛耳るヤクザの親分。
厳めしい顔つきの凶漢で、長ドスを手に数多の商売敵を切り伏せてきた武闘派です。
作中では八百長を反故にしたキロランケへの報復を目論み杉元一行を追いかけますが、一行とヒグマとの戦闘に巻き込まれ、賭博を用いた報復を試みることに。
しかし若山親分に同行していた賭博師・仲沢がある理由から協力を拒み、逆に窮地に陥ってしまいます。
丸っこい外見であまり強そうには見えませんが、杉元と互角に渡り合い、ヒグマを長ドスで斬り殺すほどの戦闘能力の持ち主です。
尚、ガチの男色家で、仲沢とは相思相愛の恋仲。
男〇を買ったり白石の尻を物欲しげに見たり、かなり節操はないようです。
仲沢達弥(姫)のプロフィール
仲沢達弥は若山親分に付き従う博徒。
見た目は薄汚い瘦せこけたオッサンですが、イカサマ賭博における「壺振り」は超一級で、これまで若山に多くの利益をもたらしてきました。
こちらもガチの男色家ですが、若山親分とは対照的に非常に女々しく嫉妬深い厄介なオッサン。
作中では若山親分の浮気(=〇娼を買った)ことを根に持ち、わざとイカサマに失敗して若山を窮地に陥れています。
また、若山親分からは密かに「姫」と呼ばれており、それを聞いた杉元一行をドン引きさせていました。
ちなみに作中では杉元一行から乳〇が大きく汚いことを散々悪く言われていましたが、仲沢の〇首が大きいのは親分のせいです。
モデル(元ネタ)は銀幕のスター
若山親分と仲沢のモデルは、明言こそされていませんが言わずと知れた銀幕のスター、若山富三郎氏と仲代達矢氏です。
若山氏のファンやご遺族、そして仲代氏にいたってはご本人が健在な中こんな話を描いて、作者・野田サトルはつくづく頭がおかしい。
時々マジでファンとか関係者に刺されるんじゃないかと心配になりますね。
というか、編集とか出版社も止めろよ。
「ゴールデンカムイ」親分と姫~その過去と愛、壮絶な最期~
その出会いと馴れ初め(過去)
公式Twitterの質問箱では、若山親分と仲沢の出会いと馴れ初めが語られています。
二人の出会いは仲沢がいた賭場に若山親分が偶然訪れたことが切っ掛け。
仲沢の壺振りに惚れ込んだ若山親分は仲沢を引き抜こうとしますが、当初その誘いは拒まれてしまいます。
しかし仲沢は次第に若山親分の男の色気に惹かれていき、ついには組を裏切って若山親分の元へ。
二人は熱い夜を過ごしますが、その時既に外には組の追手が迫っていたのです。
……なにこのオッサンズラヴ。
浮気とすれ違いを乗り越え姫のためにヒグマに立ち向かった親分(登場話)
そうして熱い愛で結ばれた若山親分と仲沢が本編に登場したのは65~69話(62話でもバックにこっそり登場してたりはしますが)。
この時二人は、若山親分の浮気や浮気相手の〇娼が何者かに殺害された(やったのは家永)こともあり、かなりギスギスしていました。
そんな中で杉元一行とヒグマの襲撃に遭遇した二人。
若山親分はイカサマ博打でキロランケを陥れようとしますが、怒った仲沢は親分を裏切り、若山親分はヒグマがうろついている中、外に弾薬を取りに行かされることに。
ヒグマ相手に傷だらけになりながらも機関銃を借り受け、仲沢が待つ戦場へと舞い戻る若山親分。
「姫~ッ!」(若山)
「おやぶぅん!?」(仲沢)
(ちなみにこの時初めて、若山親分が仲沢を「姫」と呼んでいることが判明します)
窮地の中で再会を果たし、互いの想いを確かめ合った親分と姫。
若山親分が乗ってきた車に乗って杉元一行と共に脱出しますが、その時車から落ちた親分の長ドスを拾おうとして仲沢が車から落下し、ヒグマに首を噛まれてしまいます。
それを見た若山親分は車から飛び降り、ヒグマの爪に致命傷を負わされながらも長ドスでヒグマを斬り殺します。
そして仲沢ー姫の元へ近寄りますが……
「姫……」
「ざまあみろ親分……」
「もう私に隠れて浮気できないね」
「私と一緒に死んじゃうもんね……」
「これで私は親分のサイドのひとだからね」
「バカ野郎ッ……」
夕日の中、互いに手を握りながら息絶える親分と姫。
その直後、若山親分の遺体は「皮剝いでくる」と冷めきった眼でそれを見つめる杉元によって処理されることになるのでした。
「ゴールデンカムイ」親分と姫、アニメでのカットと特典DVD
某動物学者と同様に、アニメでは当然のごとくカット
この親分と姫のエピソードはアニメ版では当然のごとくカットされています。
アニメ監督はインタビューにおいて「放送する話数の都合上どうしても削らざるを得なかった」などともっともらしいことを言っていましたが、どう考えても内容がヤバいからカットされただけ。
同じくカットされた動物学者のエピソードを見れば明らかですね。
モデルにされた本人がご存命の中、こんなヤバイ話を公共の電波に乗せるというのは誰がどう考えてもリスクが高すぎます。
出版社はともかく、TV局側が流石に無理だと判断したのでしょう。
ファンとすれば残念に思う一方、まあそりゃそうだよねと、常識的な判断にちょっぴり安心したのですが……
コミックス19巻特典DVDにて映像化(声優は?)
が、ゴールデンカムイのファンは恐ろしいですね。
何とこの話をアニメで見たかったというファン(変態共)の強烈な声が出版社やメーカーなど関係各所に届き、コミックス19巻の特典DVDとしてアニメ化が実現してしまいます。
完全予約限定生産なので、今から観たいという方はネトオクで粘るしかないのかな(追記:OAD第3弾「モンスター編」として配信されました)。
ちなみに声優は、
・若山輝一郎……銀河万丈
・仲沢達弥……田中秀幸
作者の頭がおかしいことは既に公式見解でしたが、関係者やファンも十分頭がおかしいことがよく分かる一幕だったと言えるでしょう。
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