今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、「皇帝」について解説します。
皇帝とは作中に登場する帝国のトップ。
どこか無気力な雰囲気を漂わせた中年の男性で、その名前は今のところ不明となっています。
フラーゼら厄介な腹心を抱えながら、緩やかに衰退する帝国を見守る賢君。
本記事ではそんな皇帝のプロフィールや登場話、人間関係を中心に解説してまいります。
目次
「葬送のフリーレン」皇帝のプロフィール
基本プロフィール
皇帝とはその名の通り帝国のトップ。
本名は今のところ明かされておらず、作中では「皇帝」あるいは「陛下」などと呼ばれています。
外見は髪を肩のあたりまで伸ばした細身の中年男性で、年齢は不明ですが恐らく40歳前後。
どこか気だるげで無気力な雰囲気を漂わせています。
性格はゼーリエ曰く「用心深く抜け目のない合理主義者」。
帝国の斜陽を認識し、繁栄ではなくその緩やかな衰退のために役割を果たそうとする賢君です。
帝国=統一帝国の流れをくむ大陸最大国家
帝国とは、かつて大陸の大部分を支配した統一帝国の流れを汲む国家です。
ただ現在の帝国は分裂を繰り返し、その勢力は北側諸国の一部にまで縮小。
それでも大陸で一番大きな勢力を保持していることは間違いないようですが、全盛期から比べれば大幅に衰退しています。
また約千年前、大魔法使いフランメの働きかけにより人類で最初に公的に魔法の研究を認めたのがかつての統一帝国。
その流れを汲む帝国は魔法の軍事転用にも積極的で、魔導特務隊をはじめとした優秀な魔法使いを多く抱えています。
「葬送のフリーレン」皇帝と帝国
皇帝は自身が統治する帝国の斜陽を誰より冷静に認識しています。
もはや帝国はかつてのように繁栄することはなく、衰退し滅んでいくのみ。
自分に出来ることはその衰退を穏やかなものにすることだけだ、と。
決して統治者としての責任を放棄しているわけではなく、合理的に、現実的に取り得るベターな道を模索している、という印象ですね。
ただ多くの人間は帝国の斜陽を認めることができずに暴走し、そのことが余計に皇帝を苦しめています。
「葬送のフリーレン」皇帝の人間関係
宮廷魔法使いデンケン
引用元:『葬送のフリーレン』公式
皇帝の一番の腹心と呼べる存在が宮廷魔法使いのデンケンです。
今のところ作中で皇帝とデンケンの直接の絡みはありませんが、皇帝はデンケンの名を後述するフラーゼと並べ帝国を守ってきた存在として口にしています。
ゼーリエにデンケンが世話になったことについて感謝の言葉を口にしており、デンケンは恐らく皇帝にとって王道の忠臣であり、最も頼りになる存在だったのでしょう。
御しきれぬ腹心フラーゼ
デンケンが表の腹心だとすれば、謀略面を司る裏の腹心が魔導特務隊の隊長フラーゼです。
ただフラーゼはデンケンとは異なり皇帝の手を離れて独自に暗躍をしており、御しきれない厄介な駒でもある模様。
皇帝はフラーゼの功績を認めてはいますが、帝国の斜陽を認めず暴走するフラーゼの行動に苦慮しています。
「葬送のフリーレン」皇帝の登場話(初登場)
フラーゼとの齟齬(142話)
皇帝の初登場は142話。
影なる戦士たちによってゼーリエ暗殺計画が進む建国際の舞踏会裏側で、皇帝はフラーゼから報告を受けていました。
フラーゼが舞台からデンケンを排除して何事か企んでいることを察し、フラーゼに計画を話すよう要求する皇帝。
しかしフラーゼは皇帝にも自分の企みを黙して語らずその場を立ち去ります。
皇帝は帝国の永遠の繁栄を信じているフラーゼの後ろ姿を見送り、永遠に続くものなどないと静かに慨嘆するのでした。
夢の中でゼーリエと対話(144話~)
144~145話で皇帝は夢の中でゼーリエと対話します。
夢といってもそれはゼーリエが魔法で作った予知夢の中。
本来この皇帝は夢の中の登場人物に過ぎなかったのですが、皇帝はフランメが残した魔道具の影響で自我を持ち、本物の皇帝と繋がっていました。
そこで皇帝はゼーリエの暗殺計画を阻止すべく彼女に情報交換を持ち掛けます。
自分の死の要因を探るため予知を繰り返していたゼーリエは皇帝の提案に応じ、自分の死を前提とした話し合いを夢の中で交わすことになります。
ゼーリエは予知夢の中で一度逃げ出し生き延びる選択をとったそうですが、その場合は大陸魔法協会に途轍もない数の死者が出てしまったそう。
どうやら敵にも未来視の使い手(しかもフラーゼではない)がいて、逃げるなとゼーリエに脅しをかけてきているよう。
二人は犠牲と最小限にするための情報交換を行い……
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