今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、帝国の特務機関「影なる戦士」について解説します。
影なる戦士とは魔力の隠匿に特化した戦士で構成される対魔法使い専門の特務機関。
帝国に忠誠を誓い、意味も理由も知らされず帝国の敵を狩る狂気の暗殺者たちです。
作中では何故かフリーレンもその暗殺の対象となっており、フリーレン一行は帝国での陰謀に巻き込まれていくことに。
本記事では影なる戦士の概要や強さ(魔力隠匿)、メンバーとその狂気的な使命について解説してまいります。
「葬送のフリーレン」影なる戦士とは?
影なる戦士とは魔力の隠匿に特化した戦士で構成される対魔法使い専門の特務機関。
帝国にはいくつか反乱を防ぐための対魔法使い専門の特務機関がいくつか存在していますが、公式に存在が認められているのは魔導特務隊のみ。
影なる戦士の存在は一般には「噂」程度にしか伝わっていません。
その正体は孤児など身寄りのない子供を集め、幼い頃から帝国への忠誠と戦闘技術を叩きこまれた狂気の暗殺者たち。
名を持たず、使命を果たすために表向きの身分と呼び名だけを与えられ、普段は世間に紛れて暮らしています。
現場の独自判断で帝国の敵となり得るものを殺しまわっていたせいで、皇帝がその存在を警戒。
16年前に解散が命じられているそうですが、現在でも帝国のためにと活動を続けている「亡霊」が多数存在しています。
「葬送のフリーレン」影なる戦士の強さ
影なる戦士は超一流の戦士であり暗殺者です。
純粋な戦士としての技量に関してもシュタルクと互角かそれ以上。
また前述した通り彼らは魔力の隠匿、気配遮断に特化しており、強さを気取られず不意を打って倒すことを得意としています。
魔法使いは魔法の発動が間に合わない接近戦に持ち込まれたら弱いので、気配を感じさせず接近し襲い掛かってくる達人級の戦士というのは正しく魔法使い殺しと呼べるでしょう。
「葬送のフリーレン」影なる戦士のメンバー
レーヴェ(ロルベーア領総督)
影なる戦士の首領格と目される初老の男性。
表向きの身分として「総督」の地位を与えられていることからも帝国の中枢にかなり近い人物と言えるでしょう。
その実力の底は知れず、大魔法使いゼーリエの死をイメージできる者の一人であることが示唆されています。
名前の由来はドイツ語で「獅子」。
シュリット(傭兵)
帝都に潜む影なる戦士の一人で若い飲んだくれの女傭兵。
名前の由来はドイツ語で「歩み、一歩」。
ヴォルフ(酒場の店主)
帝都に潜む影なる戦士の一人で酒場の店主。
帝都の仲間内で一番多く殺しているらしい。
名前の由来はドイツ語で「狼」。
イーリス(酒場の看板娘)
帝都に潜む影なる戦士の一人でヴォルフの酒場で働く看板娘。
活発で影なる戦士の中でもかなりの武闘派、毒がきかない訓練をしている。
名前の由来はドイツ語で「アヤメ」。
ルティーネ(図書館司書)
帝都に潜む影なる戦士の一人で若い女司書。
ゼンゼと因縁がある模様。
名前の由来はドイツ語で「熟練、決まりきった仕事」。
クレマティス(神父)
帝都に潜む影なる戦士の一人で男性神父。
名前の由来はセンニンソウ属の花の名前。
ロレ(シスター)
帝都に潜む影なる戦士の一人で若いシスター。
名前の由来はドイツ語で「役割」。
ヴァルロス(浮浪者)/ラーゼン
帝都に潜む影なる戦士の一人で薄汚い浮浪者の老ドワーフ。
80年以上前に帝国領を魔族から取り戻し北の果ての英雄ラーゼンと呼ばれていたが……
名前の由来はヴァルロスがドイツ語で「セイウチ」、ラーゼンが「疾走する、暴れまわる」。
ガゼレ(露天商)
帝都に潜む影なる戦士の一人で三白眼の男性露天商。
名前の由来はドイツ語で「仲間、同僚」。
???(鍛冶屋)
帝都に潜む影なる戦士の一人でゴツイ顔の戦士。
シュリットの兄ということだが、顔があの戦士ゴリラの面影があって…?
ラダール
帝都南の小さな村で峠を通る者を監視しリストにある人物全ての抹殺任務に就いていた老人。
若い頃から仲間と四人で任務に就き、身分を偽り村で暮らしている内に結婚して村長にまでなってしまう。
既に何十年も帝都から音沙汰なしで、仲間たちは既に往生してしまった。
内心このまま村で穏やかに暮らしていきたいと思っていたが、リストに載る最後の人物であるフリーレンがやってきたことで、影なる戦士としての使命に殉じることとなるが……
「葬送のフリーレン」影なる戦士の使命
影なる戦士の使命は帝国にあだなす魔法使いの抹殺。
ただし彼らは帝国から言われるがまま任務をこなすだけで、基本的にその任務の理由について伝えられることはありません。
そうした任務の頻度は決して多いわけではなく、普段は普通の町人などに偽装して暮らしていますが、一度任務があればその実力を遺憾なく発揮します。
ラダールたちのように理由も任務期間も知らされず、こちらから連絡をとることも出来ない状態で何十年も放置され忘れ去られた者たちもいるようで、本当に使い捨ての駒。
そんな理不尽な任務に殉じているあたり、影なる戦士たちに課せられた教育がどれほど悪辣なものかうかがえます。
「葬送のフリーレン」影なる戦士とフリーレン(謎)
フリーレンは何故か影なる戦士たちの抹殺リストに名前が載っています。
魔王を倒した勇者一行の魔法使いにも関わらず、何故帝国が彼女を敵視し抹殺しようとしているのかは今のところ分かっていません。
抹殺リストにはフリーレン以外にも帝国に貢献した者が多くいた模様。
また大魔法使いゼーリエの暗殺を計画していたことなどを踏まえると、帝国に害を為したから抹殺リストに名前が載っている訳でなく、今後の帝国にとって邪魔になりうるかもしれない存在を抹殺しようとしているのかもしれません。
例えばかつて統一帝国として大陸の大部分を支配していた帝国が、再び覇を唱える上で邪魔になる存在を。
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