今回は「ジャンプ+」で連載中の恋と希望のダークファンタジー「エクソシストを堕とせない」より、エクソシスト「ダンテ」について解説します。
ダンテは主人公の神父くんが「センセイ」と呼ぶ男性エクソシスト。
魔女ヴィルギリウス(男性)とはかつて恋人同士で、現在はテロリストとなった彼を止めるべく行動しています。
陽気で頼れる大人の男性に見えて、実は非常にナイーブなダンテ。
本記事ではそんな彼のプロフィールや強さ、その名前や能力の元ネタ、魔女ヴィルギリウスの関係を中心に解説してまいります。
目次
「エクソシストを堕とせない」ダンテのプロフィール
ダンテは教会に所属するエクソシストの男性。
第1話(2018年時点)で当時12歳の神父くんの教育係を任されており、彼から「センセイ」と呼ばれています。
外見は顔の右側に大きな傷のある壮年男性。
第1話時点では明るく陽気な態度をとっていましたが、4年が経過し再登場した際には一気に荒んでダウナー系の言動が目立つようになっていました。
後述する魔女ヴィルギリウス(男)を追っており、彼を自分の手で殺すことに執着しています。
「エクソシストを堕とせない」ダンテの元ネタ
ダンテの名前の由来は、イタリアの文豪ダンテ・アリギエーリ(以下、文豪ダンテ)。
かの有名な「神曲」の作者ですね。
ダンテと文豪ダンテの間に名前以外の類似点はなく、その名前が意味を持つのは後述する魔女ヴィルギリウスとの関係において。
ヴィルギリウスという名前は元々帝政ローマ初期に活躍したラテン文学の大家のもの。
「神曲」は文豪ダンテが地獄、煉獄、天国を遍歴して回る物語で、この物語の中で文豪ダンテが師と仰ぎ地獄と煉獄を案内したのがヴィルギリウス。
後述する魔女ヴィルギリウスの名前は魔女となった時に、このエピソードにちなんで新たに付けられたものとなっています(魔女は魔女となった時に新たな名前を名乗る必要がある)。
「エクソシストを堕とせない」ダンテの強さ(能力)
教会でも上位のエクソシスト
ダンテは教会でも上位の実力を持つエクソシストです。
作中では魔王や、それを凌ぐ力を持つ神父くんが派手なバトルを繰り広げているので目立ちませんが、並の悪魔程度なら簡単に蹴散らせるだけの実力を持っています。
神父くんは別格としても、命を削って戦っているレアよりは少し下、ミハイルあたりと同程度の実力者、というイメージでしょうか。
後述する神聖な塩を操る奇跡を使い、銃でも何でも使って戦います。
能力「ロトの妻の塩柱」(元ネタ)
ダンテの操る塩は「ロトの妻の塩柱」に由来する能力です。
旧約聖書において神に滅ぼされた都市ソドム。
ロトとはそこに住む男の名前です。
ソドムを訪れた二人の天使をロトが歓待していたところ、住民たちが二人の天使たちを同性強姦しようとやってきました。
天使は罪人である住民たちを滅ぼすことに決め、ロト一家に町から脱出し決して振り返らぬよう告げますが、ロトの妻は途中で振り返ってしまい塩の柱に変わってしまった、というもの。
「エクソシストを堕とせない」ダンテとヴィルギリウス
魔女ヴィルギリウスは世界各地で暗躍する魔女たちを率いるリーダー。
実はダンテとはかつて幼馴染であり、恋人でもありました(同性愛)。
二人が決裂した理由は不明ですが、二人は今でも互いに愛し合っており、ダンテはヴィルギリウスを殺した後は、自分も死ぬつもりでいます。
ヴィルギリウスはダンテが塩の奇跡を操ることを皮肉っていましたが、これはソドムが滅ぼされた最大の罪が禁忌とされる同性愛であったことにかかっています。
「エクソシストを堕とせない」ダンテの作中動向
ダンテは第1話に神父くんの教育係として登場。
当時12歳だった神父くんの人格形成に大きな影響を与えています(エクソシストとしては何も教えることはなかった)。
その後、作中で4年が経過し再登場したのは魔王ベルゼブルが東京に侵攻してきた暴食編(第18話~)から(第7話でもチラッと登場)。
ベルゼブルを復活させようとするヴィルギリウスたちを追う中で、神父くんたちと合流することになります。
その後、精神的に不安定な神父くんをフォローしつつ、ヴィルギリウスを追い続けるダンテ。
81話ではヴィルギリウスを止めるため、彼の自分への愛を利用し、自分で自分を銃で撃って自殺を図っています。
その際はヴィルギリウスがダンテの死が確定する前にゲヘナに運び込み、その後ルシファーの力を借りてダンテは蘇生された筈ですが……
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