今回は「ONE」先生原作の大人気作品「ワンパンマン」から、作中でもっとも熱い正義の味方「無免ライダー」について解説したいと思います。
無免ライダーはヒーロー協会に所属するC級1位ヒーロー。
言ってみれば弱小ヒーローで、怪人相手にはほとんど役に立たず、地道な社会貢献活動をメインに行っている男です。
しかし彼がその身に秘めた正義の心は誰より熱く、C級でありながら多くのヒーロー、市民、そして読者から根強い支持を受けています。
本記事ではそんな無免ライダーの強さ(バトルスーツ含む)や名言を交えつつ、その魅力について深掘りしてまいります。
「ワンパンマン」無免ライダーってどんな奴?(声優含む)
基本プロフィール(年齢、身長、体重、ランキング、声優など)、本名と素顔
年齢 | 25歳 |
身長 | 170cm |
体重 | 66kg |
好きなもの | ホームセンター、おでん、自転車、バイク |
嫌いなもの | もちろん悪、よわい自分自身、自転車泥棒 |
趣味 | バイク雑誌を読む、特撮・アニメ鑑賞 |
ヒーローネーム | 無免ライダー |
ランキング | C級1位 |
声優 | 中村悠一 |
無免ライダーはヒーロー協会に所属するC級1位ヒーロー。
C級とはヒーロー協会における最下級のランクで「一週間活動しなければ名簿から除名される」という非常に厳しい制約が存在します。
言ってしまえば常に足切りの危機に晒されている弱小ヒーローなのですが、そんな立場でも全く挫けることなく正義を貫いている男こそがこの無免ライダーです。
外見はオールドタイプのヘルメットとゴーグル、ボディアーマー(全てホームセンターなどで材料を入手し自作したお手製)に身を包んだ平凡な雰囲気の青年。
性格は生真面目かつ実直で、どんな時でも決して揺るがぬ熱い信念の持ち主です。
一言で言うなら、弱っちいけど内面がすげーかっこいい男。
愛車ジャスティス号(自転車)に乗って立ちこぎ姿で現れる彼は、元々はバイク乗りだったのですが現場に急ぐあまりスピード違反を繰り返し免許を失効。
それがヒーローネームの由来にもなっています。
ちなみに本名は「サトル」。
原作ではゴーグルやヘルメットが破壊され素顔が晒されたことがあり、意外にイケメンなのではと話題になっていました。
サイタマやタンクトップマスターからも認められた「ヒーロー」
ただ真面目なだけの男なら、無免ライダーはヒーローとは呼ばれなかったでしょう。
彼の凄いところはどんな危険な状況、どんな強敵相手でも決して逃げることのない不屈の闘志。
自分が強いと勘違いしているわけではありません。
むしろ自分が弱く、B級ヒーローとしてさえやっていけないだろうことを理解しており、その上で「ヒーロー」として正しく在ることを自分に課しているのです。
その生きざまは主人公・サイタマも心から称賛しており、S級ヒーロータンクトップマスターもその在り方に敬意をはらっていました。
また、無免ライダーも誰にも称賛されることなくヒーロー活動を続けるサイタマに心から感謝し、サイタマのB級昇格後にはおでんの屋台で静かにそれを祝うなど密やかに交流を持っています。
「ワンパンマン」無免ライダーの強さ(バトルスーツ・覚醒?)
不屈の闘志で立ち上がる熱き自転車乗り(ジャスティス号)
基本的に無免ライダーは弱いです。
一応ヒーローなので一般人よりはマシですが、それでも怪人相手だと勝率はほとんど0。
一応徒手空拳とジャスティス号(自転車)による人機一体(?)の戦闘スタイルを駆使して戦っており、技らしきものもいくつか存在します。
立ちこぎモード
「吼えろ、ジャスティス号」
ジャスティスタックル
何か敵にしがみついて食い止めようとしてた。
ジャスティスクラッシュ
ジャスティス号を両手で敵に投げつける(愛車は大事にしろよ)。
……まあ、お察しください。色々と。
バトルスーツを着用し、S級並の力を手に入れるが……(原作ネタバレ)
しかし弱い弱いと言われてきた無免ライダーにも覚醒の時が訪れます。
元々その高潔な在り方によって多くの者たちから尊敬されていた無免ライダー。
ネオヒーローズの幹部、アクセルも無免ライダーに触発された一人でした。
そんなアクセルから無免ライダーに送られた特注のバトルスーツ。
無免ライダーはA級ヒーローでも倒せなかった強大な怪人に挑み、敗れそうになるもバトルスーツを起動して怪人を一撃で撃破したのです。
ついに無免ライダー覚醒かと多くのファンが歓喜した……のですが、このパワーアップには何となくフラグっぽくて嫌な雰囲気も漂っています。
借り物のバトルスーツによる力、そして力を得たことで無免ライダーの精神が歪んでしまわないか、色々と心配だなぁ。
「ワンパンマン」無免ライダーはここがかっこいい(深海王・名言)
S級のジェノスをも退けた深海王相手に怯むことなく立ち向かう
作中においてファンを最も熱くさせた無免ライダーの名シーンと言えば、深海王との戦いでしょう。
民間人の非難するシェルターを襲撃し、複数のB級・A級ヒーローを瞬殺した深海王。
S級ヒーローのジェノスが深海王との戦闘に入りますが、深海王はその戦いを見ていた子供に溶解液を放ち、それを庇ったジェノスは戦闘不能となってしまいます。
そんな絶体絶命のピンチに現れたのが無免ライダーでした。
しかしS級ですら敗れた怪人相手にC級ヒーローが敵うはずがありません。
そのことは市民も、そして誰より無免ライダー自身が分かっていました。
それでも無免ライダーは深海王に立ち向かい、何度倒されても立ち上がり、ヒーローとして市民を守り続けたのです。
そして彼の戦いは決して無意味なものではありませんでした。
とうとう力尽きる無免ライダーを支える影……サイタマ先生が間に合ったのです。
サイタマは無免ライダーの在り方に心からの称賛を送り、そして深海王を一撃で葬り去りました。
作中屈指の人気を誇る名言の数々(「勝てる勝てないじゃなく~」)
それでは最後に無免ライダーの数々の名言を紹介してシメとさせていただきます。
深海王との戦いで。
「期待されてないのはわかってるんだ」
「C級ヒーローが対して役に立たないなんてこと」
「俺が一番よくわかってるんだ!」
「それでもやるしかないんだ」
「俺しかいないんだ」
「勝てる勝てないじゃなく」
「ここで俺は」
「お前に」
「立ち向かわなきゃいけないんだ!」
ただただ熱い。
無免ライダーというヒーローがこの上なくよく表れたセリフです。
「今日はキミを探していた」
「手紙では伝えきれなくてね」
そして後日、おでん屋台に入ってきたサイタマに何か奢らせてくれと言う無免ライダー。
実はこの日の朝、サイタマの元には「ありがとう!」とだけ書かれた手紙が届けられていたのです。
感謝を伝えるためだけに律儀にサイタマを探していた無免ライダー。
彼の人の良さが伝わってきます。
「じゃあ、もずくくれ」
「ご主人! 彼に良いもずくを!」
また後日、無免ライダーは病院を襲撃してきた怪人相手に、怪我をおして戦います。
無免ライダーは同じく入院していたタンクトップマスターと連携を取り、見事に怪人たちを撃退。
そしてそんな無免ライダーにタンクトップマスターが声をかけます。
「立てるか? 無免ライダー」
「立つさ……!」
”立てる”ではなく”立つ”。ヒーローを求める人がいる限り、何度でも立ち上がる不屈の闘志。
本当に無茶苦茶中身がかっこいいヒーローですよね。
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