「ワンパンマン」黒いせいし~兆を超える数の細胞からなる群体怪人、怪人協会編後はサイタマのペットに?~

 今回は「ONE」先生原作の大人気作品「ワンパンマン」から、男の子に大人気の怪人「黒いせいし(漢字表記は規約に引っかかりそうなので”せいし”は平仮名に統一)」について解説したいと思います。

 黒いせいしは怪人協会の幹部の一人として登場したキャラクター。

 兆を超える”数”を武器とした強力な怪人で、そのコミカルな見た目に似合わぬ凶悪さで作中ではヒーローたちを大いに苦しめていました。

 怪人協会編後もしぶとく生き延び、出番を確保している黒いせいし。

 本記事ではそんな彼のプロフィールや強さ、作中での活躍やその後を中心に解説してまいります。

「ワンパンマン」黒いせいしってどんな奴?(声優含む)

基本プロフィール(災害レベル、声優など)

年齢不明
身長不明
体重不明
怪人名黒いせいし(怪人協会幹部)
災害レベル「竜」
声優梅原裕一郎

 黒いせいしは怪人協会の幹部として登場した強力な怪人。

 見た目はデフォルメされた黒いバイキンのような人型に、厳めしい白い顔が浮かんでいるという独特のデザインが特徴です。

 無数の個体が結集した群体で、普段は一個体としてまとまっていますが、自在に分裂・変形することが可能。

 見た目はコミカルで弱そうですが、実はS級ヒーロー4位のアトミック侍を容易く追い詰めるなど、極めて高い実力を有しています。

 性格は極めて短気で、他人に舐められるのが大嫌い。

 ただ相応の狡賢さも備えており、必要とあらば他人に媚びを売ることにも躊躇いがありません。

怪人としては異例の大人気(人気投票)

 黒いせいしは怪人としては異例の人気を獲得しています。

 原作の人気投票では第2回では何と5位とメインキャラクターを押しのけての大健闘(第1回人気投票時は未登場)、第3回でも13位と人気を維持。

 他の怪人たちと比べて特別登場シーンが多かったわけではないのですが、その人気の差は圧倒的でした。

 やはり男の子は「精〇」というか下ネタが大好きということなんでしょうね。


「ワンパンマン」黒いせいしの強さ

数を武器とした不死性とフィジカルの高さ

 黒いせいしの強みは、その群体としての特性と数にあります。

 その総数は原作版で11兆以上、村田リメイク版では54兆以上。

 黒いせいしは、切り刻まれたりバラバラにされても犠牲となる個体はごく少数なため、物理攻撃(特に斬撃)には滅法強く、肉体も即座に再生するなど高い不死性を誇ります。

 また多少数を減らされても、たんぱく質を摂取することで細胞ストックは回復させることができます。

 つまり彼を倒すには、数十兆のストック全てを殺し尽くす必要があるわけです。

 更に黒いせいしは、不死性に加えてフィジカルも上位。

 彼は集結した数が多いほど高いフィジカルを発揮しますが、多少分裂した状態(恐らく数兆単位の個体)でもS級ヒーロー相手に大ダメージを与えていました。

合体形態:黄金精〇・白金〇子

 黒いせいしは、膨大な数の細胞ストックを一つに合体させることで、その能力を大きく向上させる奥の手を持っています。

 彼らはそれを細胞結合と呼んでいました。

 細胞結合には弱点もあり、一度合体した細胞は完全に一つの個体となり、分裂や変形が不可能となってしまいます(群体としての強みを失ってしまう)。

 また、膨大な個体の中で自我を奪えるのはたった一個体だけということもあって、黒いせいしたちはあまりこの合体を使いたがりません。

 しかしそんな欠点を吹き飛ばすほどに、この合体は強力です。

黄金せいし
黄金の筋骨隆々の肉体を獲得したせいし。
原作版では10兆、リメイク版では43兆の細胞が合体することで誕生した。
その力は圧倒的で、S級最強のフィジカルの持ち主・クロビカリを一蹴したほど。

白金せいし(リメイク版オリジナル)
黄金せいしが更に11兆の細胞を吸収し、53兆9999億9999万9900の細胞が合体して誕生した完全体。
スピード、パワーともに更にパワーアップし、ほんの一瞬とは言え、覚醒ガロウともまともに打撃戦を繰り広げていた。
ただ最終的には覚醒ガロウには及ばず撃破される。


「ワンパンマン」黒いせいしVSキングさん

 黒いせいし最大の見せ場と言えば、人類最強の男・キングさんとの対決です。

 怪人協会編の終盤、ホームレス帝ら他の幹部らとともにヒーローたちを追い詰める黒いせいし。

 そこに颯爽と現れたのが我らがキングさんでした。

 キングさんを警戒して全員で挑もうとする怪人協会幹部たち。

 しかし先陣を切ろうとしたホームレス帝はキングさんに正体を見抜かれ動揺し、ゾンビマンに組み伏せられて戦線離脱。

 敵意に反応して自動的に敵を攻撃するエビル天然水も、キングさんは彼らを敵とすら認識していないため反応しません。

 実質一対一でキングさんと戦わなければならなくなった黒いせいし(黄金せいしver)。

 追い詰められた黒いせいしは白金せいしとなりキングさんに挑みますが、そこでキングさんの必殺技「煉獄無双爆熱波動砲」が炸裂。

 いえ、正確にはキングさんがその技名を口にした瞬間、乱入してきた覚醒ガロウによって白金せいしは吹き飛ばされてしまった形ですね。

 我等がキングさんに挑むには、黒いせいし(白金せいしver)では格が足りなかったということでしょう。

「ワンパンマン」黒いせいしのその後(ペット)

 怪人協会編において、覚醒ガロウに白金せいしを撃破され細胞ストックを約100にまで減らしてしまった黒いせいし。

 しぶとく生き延びてはいたものの、現状のサイズでは子犬にも勝てないほど弱体化してしまっていました。

 そんな黒いせいしが遭遇したのが、覚醒ガロウを一撃で撃破していたサイタマ先生

 今の状態で遭遇しては即死だと先生から距離を取ろうとした黒いせいしでしたが、そこで彼はサイタマ先生が犬(正確には怪人協会の怪人「育ち過ぎたポチ」の弱体化した姿)を可愛がっている光景を目にします。

 そこにつけ入る隙を見た黒いせいしは、サイタマ先生に匿ってもらえればヒーロー協会の追跡も怖くないと賭けに出ることを選択。

 サイタマ先生のペットとなるべく彼に近づき、ウザがられつつも見事そのポジションを勝ち取ったのです。

 ……それでいいのか、怪人協会幹部?



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