今回は「ジャンプ+」で連載中の「魔都精兵のスレイブ」より、作中で主人公たちが所属する「魔防隊(まぼうたい)」について解説します。
魔防隊とは正式名称を「魔都防衛隊」。
人類を魔都の脅威から守るため、魔都の「桃」を食べ特殊な能力に目覚めた女性たちだけで構成された組織です。
所謂、正義の味方ではあるのですが、その活動は政府の思惑なども介在し単純な防衛に留まりません。
本記事では物語の基本ワードである「魔防隊」とは何かについて、改めて深掘りしてみたいと思います。
「魔都精兵のスレイブ」魔防隊とは?
正式名称は「魔都防衛隊」
作中で主人公たちが所属する「魔防隊」とは正式名称を「魔都防衛隊」。
数十年前、日本各地に現れた謎の門の先に広がる異空間「魔都」の脅威から人類を守るために設立された組織です。
「魔都」は不毛の荒野が広がる東京都程の広さの異空間で、醜鬼と呼ばれる人を襲う怪物と、食べた者に異能の力を与える「桃」が存在しています。
一般人が「魔都」に迷い込んだり、門から醜鬼が溢れ出て人を襲う一連の災害を「魔都災害」と呼び、魔防隊が設立される前後の黎明期は、相当な被害が出ていたようです。
なお門は日本にしか発生せず、魔防隊は日本政府の管理下にあります。
隊員は全員「桃」を食べた女性
魔防隊の隊員は全員が魔都の「桃」を食べて異能の力を得た女性で構成されています。
これは「桃」の恩恵を受けられるのが女性だけだからで(理由は不明)、魔防隊に限らずこの世界では男女のパワーバランスが逆転し、女性中心(女尊男卑)の社会が構築されています。
男は高校出たら就職が既定路線だったり、そもそも女性は男にあまり興味を持たなくなっていたりと、結構極端な社会ですね。
主人公の和倉優希もその立場は魔防隊の隊員ではなく、組長の京香が個人的に雇っている寮の管理人に過ぎません。
「魔都精兵のスレイブ」魔防隊の組織
「四」を除く「一」~「十」まで九つの組
魔防隊は縁起が悪いとされる「四」を除いた「一」~「十」までの九つの組で構成されています。
魔防隊は魔都を八つの方位に区分していて、中央を含めた九つのエリアをそれぞれの組が担当。
一番隊から時計回りに北、北東、東と担当エリアを割り振られ、総組長が指揮する十番隊は中央で魔都全体を守護統括しています。
また魔防隊の任務は「防衛」だけでなく魔都の調査なども含まれ、魔都の地下空間に大量に生えている「桃」を採取するため各隊から派遣された「出張組」も存在しています。
組長・総組長の役割・決め方
魔防隊の隊員は平組員と各組の組長、副組長、そして全体を統括する総組長から構成されています。
各組の組長、副組長には組長らから推薦を受け、それが承認されれば就くことができるようで、特に細かな条件はない模様。
各組長の間で上限関係や役割の違いはなく、強いて言うなら鬼門、裏鬼門を担当する二番組、七番組の担当エリアは特に醜鬼の発生率が高く、専任の索敵係が置かれていることぐらいです。
ただ総組長に関しては厳格な選挙によって決められ、立候補者に記名投票形式で行われます。
投票権を持つのは現役魔防隊組長と防衛大臣、防衛監察監の計十一名で、絶対に不正が出来ない厳重な監視が敷かれています。
「魔都精兵のスレイブ」魔防隊の歴史
魔防隊は「魔都」の出現に伴い設立された、実はまだできて数十年の歴史の浅い組織です。
魔防隊設立前後の黎明期を知る隊員(東海桐花、冥加りう)もまだ現役で活躍しており、まだまだ組織として未成熟で発展途上。
魔防隊の外部機関ではありますが陰陽寮が桃を食べて暴走した女性を人体実験にかけるなど、危うい部分も存在します(魔防隊トップもそれを容認していた)。
また「東家」という魔防隊の歴史と深くむずびついた名家も存在しますが、こちらも比較的浅い歴史の中で急速に発展したためか、過度の実力至上主義で不和を招くなど組織としてはかなり歪な印象ですね。
「魔都精兵のスレイブ」魔防隊の目的
魔防隊の第一目的は「魔都の脅威から人類を守ること」ですが、防衛体制が安定してきた現在では必ずしもそれだけではなくなってきています。
女性に強大な異能の力をもたらす「桃」を始めとして、魔都は未知の資源の宝庫。
特に「桃」の異能の力は女性中心の現上層部には垂涎物の研究対象で、魔防隊は防衛から資源活用にそのスタンスを移しつつあります。
これは魔防隊そのものというより、その上にいる政府の意向が大きく影響している形ですね。
ただ隊員たちの間でも楽観的な現在のスタンスを危険視し再び防衛に重点を置くべきと考える者がいたりと意見は分かれているようです。
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