「葬送のフリーレン」原作者/山田鐘人~プロフィールや過去の漫画作品、インタビューなど~

 今回は魔王を倒した勇者一行の後日談を描く壮大なファンタジー「葬送のフリーレン」の原作者「山田 鐘人(やまだ かねひと)」先生について解説します。

 山田鐘人先生は2020年から作画のアベツカサ先生とタッグを組み、「葬送のフリーレン」を世に送り出した漫画家兼漫画原作者。

 それ以前の経歴や作品はあまり知られておらず、プライベートな部分も含め謎の多い作家さんです。

 本記事ではこれまでに判明している山田鐘人先生のプロフィールや過去作などについて整理してまいります。

「葬送のフリーレン」原作者/山田鐘人のプロフィール

基本プロフィール(性別、年齢、誕生日、出身地など)

性別不明
生年月日(誕生日)不明
年齢不明
出身地不明

 山田鐘人先生は2020年4月から「週刊少年サンデー」で連載が開始され、2021年にはマンガ大賞、手塚治虫文化賞新生賞を受賞した人気ファンタジー「葬送のフリーレン」の原作者。

 顔出しやTwitterなどでの情報発信は今のところ一切行っておらず、性別や年齢、出身地などプライベートな部分は一切が不明となっています。

 名前や作風などからすると男性なのかな、とも思いますが、「鋼の錬金術師」の荒川弘先生とか女性作家が男性っぽいペンネームで少年漫画を描くのは昨今珍しくないため、全く予想がつきません。

受賞歴・デビューまでの経緯

 山田鐘人先生の名前が最初に世に出たのは2009年。

 かつて「週刊少年サンデー」が行っていた月例新人漫画賞「まんがカレッジ」に応募した「クラスシフト」が入賞を果たし、漫画家としての第一歩を踏み出しました。

 絵はやや雑な印象があったものの味があり、独特のテンポ感やノリ、ストーリー構成に関しては当時から非常に評価が高かったです。

 その後、連載デビューを果たしたのは2013年。

 作画は岡崎河亮先生が担当し、原作者として「週刊少年サンデーS」で「名無しは一体誰でしょう?」の連載を開始。

 2015年まで連載は続き、全5巻が刊行されています。

 その後、2016年から自身が作画まで担当する形で「サンデーうぇぶり」にて「ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア」の連載を開始。

 しかしこちらは全2巻で2017年に連載終了。

 その後、いくつか読み切りのネームなどを描くも上手くいかず燻っていたところ、唐突に出てきたのが「葬送のフリーレン」の第一話ネーム。

 アベツカサ先生とタッグを組んで「葬送のフリーレン」の連載が始まり、現在に至る大ヒットとなりました。


「葬送のフリーレン」原作者/山田鐘人のインタビュー

 「葬送のフリーレン」マンガ大賞2021受賞の際、山田鐘人先生やアベツカサ先生は式には参加しなかったものの、代理として担当編集者である小倉功雅氏が出席し、インタビューに応じています。

 小倉氏からは「葬送のフリーレン」誕生の経緯や、その執筆スタイル、先生方の関係などについて語られていました。

 そもそも「葬送のフリーレン」が誕生したのは、当時スランプ状態にあった山田鐘人先生に、小倉氏が「ギャグの読み切りを描いてもらえないか」とオーダーしたことが切っ掛け。

 それに対して出てきたのが何故か「葬送のフリーレン」第一話ほぼそのままのネームだったそうです。

 全くもってギャグではなかったものの、内容自体は面白いということで小倉氏は連載会議に回そうと判断したのだとか。

 その際に作画を付けようという話になり、アベツカサ先生に話を持って行ったところ描いてみたいと好反応。

 実際にアベツカサ先生にキャラを描いてみてもらったところ、山田鐘人先生からもお願いしたいと応諾があり、二人はタッグを組むことになりました。

 当初は短期集中連載の予定だったみたいですね。

 二人の執筆スタイルは、山田鐘人先生がネームを描き、それを小倉氏がチェックした上で(直しはほとんど入らないそうです)アベツカサ先生へ展開。

 質問などはメールのやり取りで完結しているそうです。

 そのため二人はマンガ大賞授賞式時点(2021年3月)では一度も対面したことがなく、それどころか電話で話をしたことさえないのだとか。

 ……え、いや、そういうもんなの? それでこんな作品ができちゃうんだ?


「葬送のフリーレン」原作者/山田鐘人の過去作(漫画)

名無しは一体誰でしょう?(原作)

 山田鐘人先生の連載デビュー作でもある「名無しは一体誰でしょう?」は記憶喪失の主人公が、その類まれなる推理力を武器に悪の組織「正義の庭」と戦いながら、自分自身の正体を探っていくミステリ作品。

 どこか達観した記憶喪失の主人公。

 殺人犯で同じく記憶喪失、主人公大好きな武闘派ヒロインの相棒。

 推理パートと合間合間で繰り広げられるギャグパートとのバランスが非常に山田鐘人先生らしくて絶妙な作品です。

 最後まで読んだ後、読み返してみると色んな所に伏線が散りばめられていて二度面白いですよ。

ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア

 「ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア」は未知の病原体によって人類のほとんどが死滅してしまった世界が舞台、どこか「葬送のフリーレン」に通じるところがある物語です。

 主人公の博士は子供の頃から周囲に馴染めず、「ロボットを作って友達になるんだ」と実際にロボット少女を作ってしまった人物。

 奇跡的に一人だけ生き残った博士は毒舌ロボット少女と二人で暮らしていましたが、自分自身も病原体に感染していることが判明。

 自分が死んだ後もロボット少女が1人きりにならないよう、人類の生き残りを探すという物語です。

 命と時間の尊さを感じさせる内容で、ロボット少女に病気を隠す博士のやり取りがとても切ない。

 フリーレン好きには間違いなく刺さる名作ですね。

【まとめ】「葬送のフリーレン」キャラクター一覧



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