今回は荒川弘先生が少年ガンガンで連載中のダークファンタジー「黄泉のツガイ」から、東村と下界を繋ぐ番小者「デラ」こと「田寺リュウ」について解説します。
デラは第一話で東村を訪れる行商人として現れた男性。
その正体は東村と下界の連絡役であり、作中では村を出たユルの保護者役を担うこととなります。
東村関係者ではあるもののユルを利用しようとしているわけではなく、今のところ純粋にユルの味方として行動しているデラ。
本記事ではデラのプロフィールや強さ、人間関係や作中での活躍を中心に解説してまいります。
「黄泉のツガイ」デラ／田寺リュウのプロフィール
引用元：『黄泉のツガイ』公式
基本プロフィール（年齢など）
デラこと田寺リュウ（以下、デラで統一）は、主人公のユルが育った東村に出入りしていた行商人の男性。
その正体は東村と下界を繋ぐ番小者と呼ばれる連絡役で、作中では影森家の襲撃を受けた東村からユルを連れ出し、外界での保護者役として行動しています。
外見は一房だけ白く染まった前髪がトレードマークの若い男性で年齢は35歳。
初登場時は無精ヒゲを生やしてワイルドな雰囲気を漂わせていましたが、ヒゲを剃って以降はただの爽やかな青年になってしまっています（後輩のハナちゃんからは不評）。
性格はマイペースで飄々とした雰囲気の自由人。
大人らしい責任感と面倒見の良さも持ち合わせており、山育ちで現代社会の常識がないユルを心配し、振り回されています。
東村と下界を繋ぐ番小者
デラは東村と下界を繋ぐ番小者と呼ばれる連絡役兼物資調達役です。
田寺家という代々番小者をしている一族の当主で、特に結界の扱いに長けています。
東村と敵対関係にある影森家は「田寺」を特に警戒しており、影森ジンなどは何か因縁があるのか、その名を聞いた瞬間大きく表情を歪めていました。
東村関係者ではあるものの、他の村人たちのようにユルやアサの力を利用しようという意図はなく、今のところ純粋にユルたちを保護しようとしている模様。
そのため村の過激派とは互いに距離を置いて干渉しないスタンスをとっています。
１０年前に前当主である父・田寺ロウエイが行方不明になり、以降、田寺家の当主に就任。
父親はエチオピア人の女性との間にケンという隠し子（デラに知らせていなかっただけで正式に結婚した上での子供）を作っていました。
「黄泉のツガイ」デラ／田寺リュウの強さ
銃器の扱いに長け戦い慣れている（元傭兵）
デラは１０年前に番小者に就任するまで海外で傭兵として活動しており、銃器の扱いに長け、個人として高い戦闘力を持っています。
作中では銃器で武装した特殊部隊を拳銃と鉈だけでアッサリ返り討ちにしたことも。
白兵戦もイケますが、ライフルによるスナイパー運用が今のところのメインです。
ただその戦闘力は人間として非常に高くはあるものの、決して最強でも人間離れしたものでもなく、銃器が通じないツガイ相手だと力不足になることも。
どちらかというと「達人」的な存在ではなく、灯りを利用して目くらましをするなど、戦闘経験豊富で戦い方が上手い人物、という印象です。
ツガイは今は持っていない
デラは現在ツガイを持っていません。
かつてツガイと契約していたこともあるので、ツガイを見ることはできます。
かつて契約していたツガイの詳細は不明ですが、初めて契約したツガイでとても思い入れがあったそうです。
そのツガイは海外で傭兵として活動していた際にデラを庇って死亡してしまい、以来ツガイとは契約していません。
ただツガイ無しだと火力不足を感じることもあるため、今後の展開次第では必要に迫られデラがツガイを持つという展開はありそうです。
「黄泉のツガイ」デラ／田寺リュウとハナ
引用元：『黄泉のツガイ』公式
段野ハナはデラとコンビを組む番小者の女性。
デラの後輩にあたり、東村関係者の間では「墓堀り」の通り名で呼ばれています。
ユルを引き取るにあたり、周囲からの目を誤魔化すためデラと偽装夫婦に。
彼女の好みはジェイソンステイサムらしく、その際は激しく憤慨していました。
ただデラのことは内心憎からず思ってはいるようで、デラの異母弟ケンが現れた時にはデラの隠し子ではと不機嫌な顔に？（単純に不潔と思っただけかも）
情報収集能力に長けた可愛い犬と猫のツガイ「前虎後狼」を駆使し、文句を言いつつデラやユルたちをサポートしています。
「黄泉のツガイ」デラ／田寺リュウの活躍
デラは物語第一話で影森家の特殊部隊により東村が襲撃された際、ユルを左右様と契約させ村から連れ出して保護。
ハナと共にユルの保護者役となり、下界での彼の活動をサポートしています。
元々デラは代々役割を継いできただけで、東村の過激な部分とは一線を引いており、純粋にユルをフォロー。
ざっくり、代々のお役目だからユルは守るし東村を裏切りはしないけど、自分たちに内緒で後ろ暗いことをしている長老たちの見方はしないよ、というスタンスですね。
東村と仲の悪い影森家とも無闇に敵対することなく、ユルの意思を尊重して平和的に対応。
ユルもデラに敵意や悪意がないことは感じ取っているのか（ユルは裏切り者や殺意を持つ人間には敏感に反応する）、東村の裏切りが明らかとなる中、デラやハナには信頼を置いているようです。
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