今回は荒川弘先生が少年ガンガンで連載中のダークファンタジー「黄泉のツガイ」から、かわいいブラコンヒロイン「アサ」について解説します。
アサは主人公ユルの双子の妹であり、第一話でユルが住む東村を襲撃した少女。
そのバックには東村と敵対する影森家がいたり、長年ユルは偽物を本物のアサだと信じ込まされていたり、登場当初はとにかく謎の多い存在でした。
しかしその正体はただのかわいいブラコン。
本記事ではそんなアサのプロフィールや強さ(解、ツガイ)、人間関係を中心に解説してまいります。
「黄泉のツガイ」アサのプロフィール
基本プロフィール
アサは本作の主人公であるユルの双子の妹。
東村で育ったユルとは異なり、アサは両親に連れられ東村を飛び出し、影森家に保護されてユルとは離れ離れに育っていました。
故郷の東村に対し強い憎しみと疑いの目を向けており、第一話では影森家の特殊部隊と共に東村を襲撃しています。
外見は黒髪ロング、右目につけた眼帯が特徴の少女で、年齢は16歳。
性格は根は優しく善良ですが、命を狙われ続けた経験から敵対者には容赦しない冷酷な一面も持ち合わせています。
夜と昼を別つ双子とは?
アサとユルは「夜と昼を別つ双子」あるいは「運命の双子」と呼ばれる存在で、言い伝えを知る者たちからその力を狙われています。
言い伝えとは「東の村で夜と昼が等しい日に生まれた男女の双子は、世のあらゆるものを強制的に解く事ができる『解』と、世のあらゆるものを強制的に閉じる事ができる『封』と呼ばれる力を手に入れる」というもの。
双子が生まれると世が割れるとされており、過去には400年前の関ヶ原、更に前には南北朝の時代に生まれ、戦乱の裏に双子の力が関わっていたと言われています。
なお、力を得るためには一度死に、黄泉での契約を経て蘇る必要があるのですが、確実に蘇れる保証はなく、普通に死んでしまう可能性もあるのだとか。
アサは既に物語開始前に東村の刺客によって殺されており「解」の力を手にしています。
「黄泉のツガイ」アサの強さ(解、ツガイ)
世のあらゆる物を強制的に解く力
アサの眼帯に隠された右目には「解」、すなわち「世のあらゆる物を強制的に解く力」が宿っています。
使い方は色々で、結界や封印、物質の繋がり、ツガイとの契約など、ありとあらゆるものを強制的に解くことができます。
視界に入りさえすれば人の首を胴体から「解」くことさえできるので、本当に何でもありのチート能力。
作中では敵のツガイとの契約を「解」き、自分のものにしてしまったことさえあります。
ただ非常に強力な力であるが故に制御が難しく、上手く威力を抑えることはできていません。
ツガイ:陰陽「おはぎ」と「だいふく」
アサは登場当初、ツガイとは契約していませんでしたが、影森家を襲撃してきたツガイ使いから「解」の力でツガイを奪い取っています。
アサが契約したのは「陰陽」という陰陽模様のツガイで、名前は「おはぎ」と「だいふく」。
合体することで巨大化し、物質を内部に取り込む便利な能力を持っています。
アサはあくまで仮の主として「おはぎ」「だいふく」と契約していましたが、このツガイは元の主に家畜扱いされていたため元の主の下に戻るのを嫌がり、そのままアサと契約を続けています。
「黄泉のツガイ」アサの偽物
ユルと共に東村の座敷牢で暮らしていたアサは、座敷童のツガイが化けた偽物でした。
東村の「キョウカ」という女性が契約したツガイで、偽アサとユルの親友ダンジが一対となっています。
アサのフリをして「昼と夜を別つ双子」であるユルを東村にしばりつけていたのです(ダンジはユルを見張っていた)。
ユルは偽アサやダンジに対し特に恨みのような感情は抱いていませんが、アサは自分のフリをしてユルの妹として振る舞っていた偽アサに強い怒り(嫉妬)を向けています。
「黄泉のツガイ」アサと影森家
アサは東村の分家の一つで、考え方の違いから離反し敵対している影森家に保護されています。
影森家は第一話で東村を襲撃するなど過激で不穏当な手段をとることもありますが、アサは彼らをとても信頼している模様。
特にガブちゃんや影森家三男の影森ジン、長男の影森ヒカル、当主の影森ゴンゾウらにはよく懐いています。
表向きの影森家のスタンスとしては「『解』も『封』も無くなった方がいい」と双子の力を利用するつもりはない模様。
ただその影森家も決して一枚岩ではなく、裏切り者がでたり、とにかく言動が怪しげだったり、誰がどこまでアサやユルの味方なのかは怪しいところです。
「黄泉のツガイ」アサはブラコン
アサはものすごいブラコンです。
肉親であるユルへの執着がものすごく、彼のことを「兄様」と呼んで常に最優先に考えています。
距離感がバグっていて、いきなり「ぎゅってしていい!?」と言い出したり、冷たく拒絶されても「塩対応の兄様かっこいい」と全肯定。
ユルの映像や写真があったら分けて欲しいと要求したり、自分に化けてユルを兄様呼びしていた偽アサに恐ろしい目を向けたり、そのブラコンぶりを隠す様子はありません。
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