今回はアニメ化、実写化もされた大人気漫画「弱虫ペダル」から、京都伏見が誇る筋肉(にく)の美食家「岸神 小鞠(きしがみ こまり)」について解説します。
岸神小鞠は作中2年目から登場した京都伏見高校のオールラウンダー。
御堂筋の一番弟子にして秘密兵器であり、師匠に並ぶ作中屈指の変態です。
見た目は中性的な美少年ですが、その中身はいい筋肉(にく)を愛し、執着する我慢の効かない男。
本記事では、ある意味レースそっちのけで筋肉を追いかけた岸神小鞠のプロフィールや過去、作中での活躍や名言を解説していきます。
「弱虫ペダル」岸神小鞠のプロフィール
基本プロフィール(誕生日、身長、声優、自転車)
所属 | 京都伏見高校 |
身長 | 177cm |
体重 | 63kg |
誕生日 | 11月29日 |
タイプ | オールラウンダー |
愛車 | CARRERA(黒地に白文字) |
声優 | 福山潤(幼少期:小岩井ことり) |
岸神小鞠は作中2年目から登場した京都伏見高校のオールラウンダー。
初登場時は小野田坂道らの1学年下の1年生でした。
御堂筋によって秘密兵器として扱われており、1年生の時はいきなり3年生にかわってインターハイ本戦に出場。
御堂筋の右腕として共にレースをかき回していました。
外見はヘアバンドで長めの髪をまとめた細目で中性的な容貌の少年(ただし、1年目のインターハイ3日目には御堂筋と共に坊主頭となっています)。
物腰柔らかで口調も丁寧ですが、その中身は「いい筋肉(にく)」を求め、選手の筋肉(にく)に触りたいがためにロードバイクに乗る生粋の変態。
作中では堂々と今泉や古賀、黒田らの筋肉をまさぐっており、訴えられたら敗北間違いなしの問題行動を連発していました。
筋肉の美食家であり、その強さ(潜在能力)は未知数
岸神小鞠は良い筋肉(にく)を愛し、それに触ることに至上の喜びを感じる変態。
本人曰く筋肉の「美食家」です。
そのためマッサージには一家言あり、京都伏見では選手としてだけでなくマッサージ師としても御堂筋から重宝されています。
同時に選手としての岸神は御堂筋の一番弟子。
御堂筋ですら「強い」と認めるほどの高い潜在能力を秘めています。
競う相手の筋肉(にく)が素晴らしいほど興奮し、自らの能力を高めていくタイプで、作中では箱根学園のスプリンター泉田と五分のスプリント勝負を繰り広げていました(詳細は後述)。
「弱虫ペダル」岸神小鞠の過去
中学時代は伊達眼鏡をかけた内気な文学少年
今でこそ立派な変態へと羽化した岸神小鞠ですが、中学時代までの彼は見た目通り大人しく、内気な普通の文学少年でした。
京都の名家に生まれ、幼い頃から感情を包み隠すよう教育を受けてきた岸神。
そんな彼の心の奥底には、抑圧された「筋肉(にく)を触りたい」という願望がありました。
それが「おかしい」と認識していた岸神は、より強く自らの欲望を包み隠します。
伊達眼鏡をかけて文学少年として振舞うようになったのも、そうした「自制」の一環だったのかもしれません。
しかしどれほど抑圧しようとも、彼の目は気づけば他人の筋肉(にく)を追いかけていて……
御堂筋との出会いを経て「にく」への欲望を引き出される
そんな岸神小鞠に中学2年生の時、転機が訪れます。
本を読む場所を探している内、偶然辿り着いたロードレースの練習場。
そこで岸神は自転車選手の躍動する筋肉(にく)と、一際輝きを放つ御堂筋に目を奪われます。
ダメだと知りつつも何度も練習場に足を運ぶ岸神。
岸神に興味を持った御堂筋との対話を経て、岸神は全く嘘も虚飾もない御堂筋の在り方に衝撃を受けることになります。
そして我慢できなくなった岸神は御堂筋の筋肉(にく)に触りたいという欲望を解放。
御堂筋や、まだ見ぬ数多の良い筋肉(にく)に触らんがため、自転車競技の道に足を踏み入れたのでした。
……うん、改めて書くと酷いな、こいつ。
「弱虫ペダル」岸神小鞠の活躍と名言
IH2日目、泉田相手に互角のスプリント勝負を繰り広げる
岸神小鞠の最初の活躍は、IH2日目のスプリント勝負。
王者復権を目指す箱根学園泉田は、京都伏見に対してスプリント勝負を挑みます。
当初京都伏見は、エースである御堂筋がそれに対応する予定でしたが、泉田の鍛えられた大胸筋(アンディとフランク)に我慢が効かなくなった岸神が暴走。
「っていうかそんないい肉を」
「ちらちらちらちら見せつけられて」
「じっとしてられるわけ」
「ないじゃないですか!」
御堂筋に代わって岸神が「筋肉へのお触り」をかけて泉田とスプリント勝負を繰り広げることになります。
生粋のスプリンター泉田に対し、本来不利な勝負ながら欲望を糧に一歩も引くことなく互角の勝負を繰り広げる岸神。
「あなたは最良のマエストロです!」
「僕はそれを食らう美食家だ!」
そしてスプリントライン間近、サングラスによって光の乱反射を抑え、より筋肉(にく)に集中することで岸神はさらに加速。
あと一歩のところまで泉田を追い詰めますが、予測を超える筋肉の躍動により、泉田がスプリント勝負を制します。
勝負がついて泉田は「触るかい、僕の筋肉に」と言いますが、
「いえ」
「僕は先にラインを越えて」
「そうしたら触るっていう」
「ルールでしたから」
岸神は自らの美学によって欲望を堪えたのでした。
IH3日目は新開悠人の隠し持った筋肉に我慢ができず脱落
IH3日目、最終局面でトップ争いを繰り広げる千葉総北と箱根学園。
それを追いかける京都伏見の御堂筋と岸神、そして彼らを足止めしようとする新開悠人。
しかし新開悠人に余力はなく、御堂筋と岸神は新開を抜いて先頭を追う……はずでした。
「終わったはずの筋肉が」
「動いているんです!」
もう完全に力を使い果たしたはずなのに、まだ動き続ける新開悠人の筋肉に岸神は目を奪われます。
終わったはずなのに動いている。
それは新開悠人が感覚的に「筋肉をコントロール」し、足以外の筋肉でペダルを回しているということ。
そしてそれには感覚に従順に従う「超上質な筋肉」が必要になる。
「隠してるね!?」
「触って」
「確かめさせろ!」
「その隠し持った」
「衝撃上質筋肉(ステルスインパクト)を!」
もはや自転車競技とは別次元のお触り争いを繰り広げ、勝負から脱落する岸神と新開悠人。
そんな彼らを見て、御堂筋は岸神をあっさり捨て、一人先頭を目指します……が、結局レース途中で力尽きることに。
もしこの時、御堂筋が岸神を置いて行かず、最後まで彼を頼りにしていれば、勝負の結果はまた違っていたかもしれません。
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