今回は「ビッグコミックスピリッツ」で連載中の大人気サッカー漫画「アオアシ」から、メンタル弱めなツンデレイケメン「朝利マーチス淳(あさりまーちすじゅん)」について解説します。
朝利マーチス淳は「東京シティ・エスペリオンFC」ユースチームに所属するアシトの同期。
アシトと異なりジュニアユースからの昇格組で、プライドの高い典型的なサッカーエリート。
ユースチーム入団直後はアシトと激しく衝突していました。
本記事では朝利のプロフィール、入団直後のアシトに「怒った理由」などを中心に解説してまいります。
「アオアシ」朝利マーチス淳のプロフィール
基本プロフィール(誕生日・身長・体重・声優など)
誕生日 | 2月14日 |
身長 | 174cm |
体重 | 62kg |
血液型 | O型 |
声優 | 加藤渉 |
朝利マーチス淳は主人公のアシトと同期で「東京シティ・エスペリオンFC」ユースチームに所属する少年。
イギリス人の父親を持つハーフで、見た目はクールなイケメン。
モテ男を憎む大友からは当初より強烈なヘイトを稼いでいました。
性格は一言で言うとツンデレ。
基本はとっつきにくいクール系ですが、実はかなり仲間意識が強く情に厚いタイプです。
ユース入団直後にアシトを目の敵にしていたのも、未熟なアシトが入団してジュニアユース時代の仲間が昇格できなかったことへの八つ当たりといった側面が強いように思えます。
実力はあるがメンタル弱めな攻撃的SB
朝利のポジションはSB。
DFではありますが攻撃参加と得意とするタイプのSBです。
昇格組というだけあって、基本的な技術や戦術能力は高水準。
特に朝利はアシトたちが受けたセレクションの対戦相手としてジュニアユースから遊馬と2人だけ参加していたり、黒田ととも早期にAチーム昇格したりと、昇格組の中でも上位の実力を有しています。
ただし、遊馬のようにすぐAチームに定着できるほどの飛びぬけた技量はなく、昇格後僅か1か月で何も出来ずBチーム降格(元々怪我をした選手の代わりだったので)。
作中では布団にくるまって弱音を吐くメンタルの弱い一面が描かれていました。
その後、トップメンバーの代表遠征を契機に再びAチームに昇格し、今度は無事にAチームへ定着、試合の要所でアシトとの見事な連携を見せています。
「アオアシ」朝利マーチス淳が葦人(アシト)に怒った理由
11対21の変則試合で朝利と黒田だけがアシトに激怒
ユース入団直後からアシトたちセレクション組に隔意があった朝利。
特に未熟なアシトに対しては厳しい態度を隠しませんでしたが、Aチームとの間で行われた11対21の変則試合が切っ掛けで、それは一層強いものとなってしまいます。
多すぎる人数に翻弄され、普段通りのサッカーができないBチーム。
アシトの声掛けで「サッカーをしよう」と人数に惑わされず普段通りのプレーを取り戻しますが、しかし声をかけた肝心のアシトのプレーが朝利、黒田とかみ合いません。
当たり前のことが何も分かっていないと怒る朝利と黒田に対し、何を怒られているのかさえ分からないアシト。
試合後、伊達コーチからアシトは課題を与えられます。
「なぜ、黒田と朝利は」
「お前に怒りをぶつけてきたのか?」
「21人もいたメンバーの中で」
「なぜあの二人だけが怒ったのか?」
「答えを見つけてこい」
成京戦で判明した「二人だけが怒った理由」
アシトは直接朝利と黒田にぶつかり、彼らが怒った理由を聞きますが、彼らの会話は全くかみ合わず、隔たりはますます大きくなっていきます。
そのまま迎えてしまった東京都リーグ第1戦、成京戦。
格下相手でしたがエスペリオンユースはアシトたち3人の連係ミスにより、いきなり前半だけで3点も先制されてしまいます。
しかし後半、劣勢の中でふと、朝利と黒田が明確な意図を持って自分とラインを形成していることに気づくアシト。
それはサッカーの基本である「トライアングル」の概念でした。
あの変則試合の時もずっと朝利と黒田はアシトとトライアングルを形成してボールを運ぼうとしていたのですが、それを理解せず好き勝手に動き回っていたアシト。
だからこそあの21人の中で、朝利と黒田だけがアシトに怒っていたのです。
サッカーの基本的な連携を理解したアシトは、朝利や黒田に大友らも連携に加えこの試合で大きく成長することになります。
「アオアシ」朝利マーチス淳はツンデレ(名言・名シーン)
朝利のツンデレキャラが表に出るようになったのは、アシトと和解した成京戦後。
祝勝会の場で黒田から「言うことがあるんだよな」と促され、顔を真っ赤にして言葉を詰まらせながら、
「入学式の一件は言葉がすぎた」
「気にしないでくれ」
と微妙に上から目線で謝罪。
朝利が女の子だったら間違いなく金髪ツインテールだったでしょうね。
ちなみに入学式の一件とは、朝利はジュニアユース時代の仲間が”アシトが受かったせいで”昇格できなかったと発言してしまったこと。
朝利はかつての仲間への想いが強すぎて、アシトに自分でも筋違いと分かっている八つ当たりをしてしまいました。
しかし、アシトを仲間と認めて以降はデレがどんどん表に出てくるようになった朝利。
アシトがDFに転向した時にはわざわざ部屋に来てアドバイスを送っています。
「優秀な僕はAに行く」
「Bに残る君に」
「置き土産としてDFのことを」
「教えていくのも悪くはない」
ただしデレても決してツンは忘れませんが。
さらに朝利のすごいところは、あれだけクールなイケメンキャラだったのに、へたれるときはとことんへたれるところ。
「僕はAチームから落ちた」
「わずか1か月……何もできなかった!」
「こんな屈辱初めてだ」
「今更Bなんてモチベーションも」
「上がらない」
「今の僕はつらい!」
「いっぱいいっぱいだ」
「冨樫の問題なら」
「本人に聞けばいいだろ」
Aチームから降格した直後の布団にくるまり叫ぶこのかわいさは、往年のツンデレガールを彷彿とさせました。
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