今回は「ジャンプスクエア」で連載中、アニメ化もされた大人気漫画「怪物事変」より、野性味あふれるバカ犬系妖狐「花楓(かえで)」について解説します。
花楓は警察を裏で牛耳る飯生配下の化狐。
とにかく自己中心的で野生の獣そのものといった性格をしており、読者から嫌悪の眼で見られることも少なくありません。
ある意味では、人と異質な「怪物」を象徴する存在。
本記事ではそんな花楓のプロフィールや過去を中心に解説してまいります。
「怪物事変」花楓(かえで)のプロフィール
基本プロフィール(年齢、誕生日、身長、体重、声優など)
年齢 | 21歳 |
誕生日 | 4月4日 |
身長 | 196cm |
体重 | 108kg |
好きなもの | スポーツ全般、ホラー映画 |
嫌いなもの | 退屈、無視されること |
休日の過ごし方 | 親しい人物と遊ぶ(誰もつかまらない時は赤城の自宅に押しかける) |
声優 | ー |
花楓は警察を裏で牛耳る飯生配下の化狐。
人間形態の姿は筋肉質の大柄な青年で、見た目通り(以上?)のおバカキャラです。
明るく人懐っこい一方、自己中心的で暴力的な野生の塊。
自分の欲望に忠実で、敵は基本的に捕まえて食べてしまいます。
また食べ物と交尾に好き嫌いはないそうですが、今の望みは飯生との交尾。
とにかく頭が悪く、情報を集めに行ったにも関わらず話を聞く前に村一つ焼き尽くしてしまったことさえありました。
ちなみに人間としての戸籍上の名前は花形楓です。
相棒は潔癖症で沈着冷静な赤城
花楓は基本的に相棒役の赤城と行動を共にしています。
正確には、頭が悪くて何をしでかすか分からない花楓の世話係を赤城が押し付けられている、といった印象が強いですね。
わがままで数字もまともに数えられない(8の次は6らしい)花楓に対し、普段赤城は呆れつつも忍耐強く接しています。
島根での任務に失敗した後は花楓が赤城に八つ当たりし、一度は相棒を解消すると言い出したこともありますが、赤城が花楓に鬼ごっこ勝負を持ち掛け、それに勝利して連携の大切さを教えることで関係を修復していました。
というか、自分で相棒解消だと言い出しておきながら、勝負の後はシレッとそのことを忘れている花楓の頭の悪さは凄かったですね。
「怪物事変」花楓(かえで)の過去
元々花楓は埼玉県秩父市内の山中で生まれた野生の化狐です。
父親は不明、母親も花楓を生んだことが原因で命を落とし、その身を花楓に食べられています。
山奥でたった一人で暮らしていた花楓は、ある日ニホンオオカミの生態調査をしている生物学者と出会いました。
化狐である花楓の生態に夢中になった生物学者は、何年も山にこもって花楓と一緒に過ごすようになります。
花楓も彼に懐き、彼から人の言葉や様々なことを学びました。
しかし生物学者の言葉の中に家族や友人への愚痴が混じっていたことが、後に悲劇を招くことになります。
生物学者が家族や友人を嫌っていると考えた花楓は、町に下りて彼の家族・友人を殺害。
「とってきた!」
「いっしょにたべよ!」
無垢な笑顔を浮かべる花楓に、彼は花楓が「獣」であることを理解したのです。
生物学者はその後、花楓を化狐である野火丸に託し……
「人」と「獣」、価値観の違いやその在り方を考えさせられるエピソードですね。
「怪物事変」花楓(かえで)の強さ(能力)
花楓は炎特化型の武闘派狐です。
化狐の能力は「炎」と「幻術」ですが、彼らはその両方を操る「万能型」と一方しか操れない「特化型」に大別されます。
飯生、野火丸、紺が万能型、花楓や赤城(幻特化)が特化型です。
強力な能力であるほど予備動作が必要となるのですが、花楓は拳を打ち合わせて火花を出すという単純な動作で極めて強力な炎を放つことが可能。
作中では村一つ容易く焼き尽くすほどの豪炎を放っていました。
生来の強靭な肉体もあり戦闘能力は圧倒的の一言ですが、頭が悪いため搦め手には非常に弱く、相性次第では簡単に敗北してしまうこともあります。
「怪物事変」花楓(かえで)と赤城
花楓と相棒の赤城は水と油、正反対の凸凹コンビです。
初登場時の彼らの相性はあまり良くなく、わがままで短絡的な花楓を冷静沈着な赤城が持て余している状態でした。
しかし島根の事件で夏羽たちに敗北し、相棒解消危機を乗り越えて以降、二人の関係は劇的に改善されることに。
花楓は赤城から連携の重要性を、赤城は花楓の炎の美しさに他人を受け入れることを学びます。
炎と幻、それぞれ強力な力を持っていたものの致命的な欠点を抱えていた二人。
野火丸は互いに補う合うことが出来れば良いコンビになると二人を組ませたわけですが、実際にそうなった二人はまさしく怪物。
合体し双頭の巨大な狐となった彼らは、炎と幻が際限なく互いの力を高め合い、四国を火の海にしかねないほどの力を発揮していました。
「怪物事変」花楓(かえで)、敗北して夏羽の監視下に
赤城とともに四国狸の総本山・屋島に襲撃を仕掛けた花楓。
当初はその圧倒的な火力で屋島を蹂躙していましたが、昏睡状態から復活した紺が花楓たちを食い止めます。
そして紺が時間を稼いでいる間に、夏羽、織、晶、隠神ら怪物屋のメンバーが終結。
四国狸、頭領・太三郎狸も巻き込んで総力戦に突入します。
加勢にきた伊予姫の一撃を受け、敗北してしまった花楓たち。
赤城は花楓に、
「僕一人では君をここまでしか」
「強くすることができなかった」
「君はより強い風とともに」
そう言い残して赤城は命を落とし、花楓は生きたまま四国狸に捕らえられます。
本来であれば処刑されるはずだった花楓ですが、新たに頭領となった伊予姫や夏羽のとりなしにより命だけは救われることに。
それ以降は「貉殺し」という特殊なカゴで力を封じられ、夏羽の監視下に置かれています。
夏羽たちとの触れ合いを経て、今後彼という「獣」がどのように変化していくのか……
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