今回は大人気漫画「文豪ストレイドッグス」から、ポートマフィアの幹部にして作中最強候補の一人「中原中也」について紹介したいと思います。
中原中也は影の主人公「太宰治」の元相棒。
中也個人ももちろん魅力的なのですが、二人の絶妙なコンビ、関係性もあって作中屈指の人気を誇っております。
腐女子からも大人気のようですが、その部分については今回は敢えて触れず、彼の魅力に迫っていきたいと思います。
文豪ストレイドッグス、中原中也のプロフィール(声優含む)
基本プロフィール(誕生日、身長、声優など)
年齢 | 22歳 |
身長 | 160cm |
体重 | 60kg |
誕生日 | 4月29日 |
血液型 | B型 |
好きなもの | 帽子、喧嘩、酒(ただし弱い)、音楽 |
嫌いなもの | 太宰治(?) |
声優 | 谷山紀章 |
中原中也は主人公たちが所属する「武装探偵社」と敵対する「ポートマフィア」の幹部。黒い帽子がトレードマークの組織きっての武闘派です。
小柄ですが卓越した体術と後述する強力な異能力を有し、単純な戦闘能力であれば作中最強候補の一人。
太宰治のマフィア時代の相棒ですが、嫌いなものに「太宰治」を挙げるなど、この二人は互いに犬猿の仲。
どちらかと言うと一本気で真っ直ぐな性格の中也を、太宰がのらりくらりとからかって怒らせているといったところでしょうか。
しかしこの二人のコンビ、能力的には相性最高でマフィア時代は「双黒」と呼ばれ周囲から畏怖されるほど強力なものでした(詳しくは後述)。
基本的に頭を使うのはあまり得意ではないようで、ポオの異能力で「登場人物1000人のうち、犯人はその半分という殺戮小説の世界」へ送りこまれた際は、全員殴って解決を図っていました。
そんな脳筋だから太宰にいいように利用されるんだよ、なんてツッコミは今更ですかね。
身長にかけられた太宰の呪い(予言)
ちなみに、中也のコンプレックスと言えばその小柄な身長ですが、中也は15歳で初めて太宰と会った時、一つの悲しい呪いをかけられています。
振り返れば、これが決して外れない太宰の予言の始まりだったのかもしれません。
「僕は同じ15歳でこれから伸びるが君は大して伸びない」
当時ほとんど差がなかった二人の身長。
今や太宰の身長は181cm、その差何と20cm以上……頑張れ。
文豪ストレイドッグス、中原中也の異能力とその強さ
異能「汚れつちまった悲しみに」は強力な重力操作
異能:汚れつちまつた悲しみに
触れたものの重力のベクトルと強さを操ることが出来る。
それを利用して相手の自由を奪ったり、自身の三次元的な機動を可能とする。
重力操作。様々な作品に登場する強キャラ御用達の能力、応用力もばっちりですね。
中也はこれだけでも十分に強いのですが、彼の異能には更に先があります。
汚濁(おぢょく)は単体では自爆技、「双黒」太宰とのコンビが前提
汚濁(おぢょく)
異能を完全開放した状態で戦車を素手で砕いたり、ブラックホールのような重力弾を放つことができる。時間経過につれて身体が黒く染まっていく。
極めて強力な異能だが、理性を失い、放っておけば死ぬまで暴走し続けるというリスクがある。
強力な異能ですが、一人では自爆にしか使えない異能。
中也はこの暴走状態を、太宰の異能無効化能力で解除することを前提に戦いに使っており、これが「双黒」と恐れられたコンビの必勝法でした。
こんな危険な力、止めてくれる人間をよほど信頼していないと使えませんよね?
まあ、太宰は最低限止めてはくれますけど、それ以上は一切保証できないという性質の悪い人間ですから、中也が太宰を嫌うのもある意味正当なわけです(作中でもしょっちゅういいように使われて裏切られてますし)。
文豪ストレイドッグス中原中也と太宰治(吸血鬼化による対決)
中原中也の正体は人間ではなく荒覇吐(アラハバキ)、太宰はそのストッパー役
中原中也は実は人間ではありません。
詳細は不明ですが、その正体は荒覇吐(アラハバキ)と呼ばれる強力な力を持つ存在で、中原中也という存在は荒覇吐を抑え込むため外側だけ人間をかたどった安全装置に過ぎません。
要は異能を全開にした「汚濁」形態こそが中也の真の姿なんですね。
中也という人格は本来、使い捨ての安全装置に過ぎないので、「汚濁」を発動すれば二度と元に戻ることはないのですが、太宰と言うストッパーがいることで「汚濁」形態に再び安全装置をかけ、中原中也という人格を取り戻すことができるのです。
ある意味、中也と太宰がコンビを組んでいたのは必然だったと言えるでしょう。
太宰治との関係性と名言(?)
作中では中也は太宰と敵対していますが、太宰にいいようにからかわれて利用されたり、やむを得ず協力するシーンが幾つかあります。
例えば代表的なものが、太宰がマフィアに捕らわれて中也に尋問されるシーン。
どう考えても中也が有利な場面なのですが、実は太宰は情報を得るためにマフィアにわざと捕まっていました。
そして最終的に中也は太宰の手の上で踊らされ、内股歩きのお嬢様口調で太宰に情報を教えてしまうという意味不明な結果に(何故そうなったのかは、是非本編第3巻をお読みください)。
「選択は任せるだと?」
「てめえがそれを言う時はな」
「いつだって他に選択肢なんかねえんだよ」
これは太宰に応じる中也の言葉。二人の関係性を如実に表していますよね。
いつだって太宰にいいように使われている中也を見ると、敵ではあるんですがどうしても中也に同情してしまう。ある意味それが彼の人気の秘密なのかもしれません。
信頼して身を任せたのに、戦いが終わったら太宰にそのまま放置されたり……不憫だなぁ(ほろり)。
ちなみに、作中では罵り合いながらも抜群のコンビを見せる中也と太宰ですが、二人は敵同士。その関係は決して甘いものではありません。
必要な状況になれば、互いに躊躇なく本気で敵に回ります。そんな馴れ合いのない関係だからこそ、二人のコンビは魅力的なのかもしれません。
……まあ、実際には太宰がいいように立ち回って、中也を掌の上で弄ぶのでしょうが。
吸血鬼化されドストエフスキーの手駒として太宰と対決?
芥川龍之介に端を発するポートマフィアの吸血鬼化により、ちゃっかり吸血鬼化され天人五衰の手に落ちていた中也。
欧州の異能刑務所で太宰とドストエフスキーが脱獄対決を始めるにあたり、ドストエフスキーの手駒として登場しています。
構図的には「ドストエフスキー&中也」VS「太宰&シグマ」。
シグマ涙目ですね。
どうせ中也だし、いつものように太宰にやり込められるのか。
それともドストエフスキーという頭脳を得て太宰に一矢報いることができるのか……そう、思っていたのですが、実は中也は最初から吸血鬼化されていなかったことが判明。
太宰と芝居を打ち、ドストエフスキーに致命の一撃を加えることに成功したのです。
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