今回は大人気漫画「文豪ストレイドッグス」から、物書き垂涎の異能力を持つ眼鏡っ娘「ルイーザ・メイ・オルコット」について解説させていただきます。
オルコットは「白紙の本」を狙う組合(ギルド)の作戦参謀として登場し、その知略により主人公たち武装探偵社を大いに苦しめたキャラクター。
団長フィッツジェラルドに対する忠誠心は非常に厚く、組合壊滅後はフィッツジェラルドを立ち直らせ、彼と共に「新生組合」を立ち上げています。
本記事ではそんな健気でかわいいオルコットのプロフィールや異能力、作中での活躍(名言)などを中心に解説してまいります。
文スト、ルイーザ・メイ・オルコットのプロフィール
基本プロフィール(年齢、身長、誕生日、声優など)
年齢 | 18歳 |
身長 | 165cm |
体重 | 50kg |
誕生日 | 11月29日 |
血液型 | O型 |
好きなもの | 田舎、自然、活字、本 |
嫌いなもの | 都会、差別、人前 |
声優 | 植田ひかる |
ルイーザ・メイ・オルコット(以下、オルコット)は「白紙の本」を狙う組合(ギルド)の一員として登場し、主人公たち武装探偵社と敵対していた少女です。
外見は眼鏡をかけた大人しそうないかにもな文学少女。
見た目どおり極度の恥ずかしがり屋であり、知らない人に話しかけられると真っ赤になって口ごもり、逃げ出してしまいます。
組合内での地位は徒弟(アプレンティス)。
地位そのものは決して高くありませんが、組合の作戦参謀を担っており、団長のフィッツジェラルドからは非常に重宝されています。
同年代のモンゴメリとは比較的仲が良かったようで、組合から処分されたモンゴメリのことを心配する様子を見せていました。
元ネタとなった文豪
元ネタとなった文豪はあの「若草物語」で知られるアメリカの小説家。
「若草物語」は19世紀のアメリカ北部に暮らしたマーチ家四姉妹を描いた自伝的な小説で、ルイーザ・メイ・オルコットは四姉妹の次女・ジョーのモデルでもあります。
ジョーは直情的かつ率直な性格で、自身をマーチ家の「息子」と標榜するほど男勝りな少女。
こちら「文スト」のオルコットとは全く正反対ですね。
文スト、ルイーザ・メイ・オルコットの異能力
異能力:若草物語
オルコットは非戦闘員で戦闘能力こそありませんが、参謀としては非常に便利な異能力を有しています。
異能力:若草物語
個室で考え事をする時にだけ時間の流れが八千分の一になる能力。
物書きを初めとしたクリエイター垂涎の異能力ですよね。
この能力があればどれだけ創作活動が捗ることか……いや、時間に余裕があったらあったでやんないか。
オルコットはこの異能力によってもたらされた膨大な時間を使って、まるで未来を予知するような作戦書を作り上げることができます。
唯一の欠点は作戦所が大長編になってしまい、読むのが大変なこと。
真に評価すべきは異能力ではなくその頭脳
フィッツジェラルドを始めとした周囲の者たちは、オルコットの異能力を「情報を基に未来を予言する能力」と誤解していました。
いえ、作中でオルコットもそれを否定する様子がなかったので、あるいは彼女自身も自分の異能力を誤解していたのかもしれません。
要は未来予知と勘違いされるぐらいオルコットの作戦書が優れていたということ。
そしてその作戦書を生み出したのは、膨大な時間というアドバンテージこそあれ、オルコット自身の頭脳(情報収集・情報処理・作戦立案)。
実は江戸川乱歩と同じで異能力ではなく頭脳にこそ真価があるキャラクターなのです。
文スト、ルイーザ・メイ・オルコットの活躍
オルコット自身は非戦闘員のため、作中ではどうしても派手な活躍はありませんが、彼女が果たした役割は非常に大きなものとなっています。
そもそも作中序盤、「白紙の本」の道標である中島敦を手に入れるため、ポートマフィアを利用する作戦を立てたのが彼女。
組合の作戦はオルコットの立案であり、夢野久作を利用した「横浜焼却作戦」など、人道的にどうなんだと思わなくもない作戦をポコポコ立てています。
見た目と違って参謀としては容赦ないですよね。
まあ、夢野久作の異能を解除できる太宰の存在を見落としたりしていたので、決して完ぺきというわけではなかったのですけど。
文スト、ルイーザ・メイ・オルコットとフィッツジェラルド(名言)
オルコットは組合団長・フィッツジェラルドのことを慕っています。
武装探偵社とポートマフィアとの抗争に敗北した後、部下たちがフィッツジェラルドの下から去っていく中、ただ一人フィッツジェラルドから離れず、落ちぶれていたフィッツジェラルドを立ち直らせ、「新生組合」を立ち上げたのがオルコットです。
フィッツジェラルドを立ち直らせようと貧民街を訪れたオルコット。
そしてそんな彼女に組合の遺産を狙うゴロツキ共が襲い掛かります。
フィッツジェラルドは部下を守るため立ち上がり、彼女に今手持ちで最も価値のあるものを譲渡するよう告げます(フィッツジェラルドの能力は消費した金額に応じて身体能力を向上させるもの)。
「ならば、私の全てを差し上げます」
それを受けてゴロツキどもを瞬殺するフィッツジェラルド。
「思ったほど強化されなかったな」
「君の価値も大したことないらしい」
「当然です」
「最初からタダで差し上げる」
「つもりでしたから」
これだけの忠誠を向けられれば、フィッツジェラルド(妻帯者)も立ち直らざるを得ませんよね。
コメント