今回はワールドトリガーから、修のワイヤー陣で一気に脚光を浴びたオプショントリガー「スパイダー」について解説します。
ワールドトリガーにはブラックトリガーなどの規格外の性能を持ったトリガー(=武器)は多数登場しますが、実際に作中で最も活躍しているのは汎用品のノーマルトリガー。
その中でもスパイダーはその場にワイヤーを張るというだけのシンプルで地味なトリガーです。
しかしシンプル故に応用がきき、トラップ、妨害、サポートと様々な形で活用可能な汎用性の高いトリガーでもあります。
本記事ではスパイダーの性能や仕様、主な使用法や使用者を中心に解説してまいります。
ワールドトリガー「スパイダー」基本情報
基本性能
スパイダーはワイヤーを張るオプショントリガー。
起動すると両側に銛のような角が出たキューブが出現し、角を壁や地面などに打ち込むことでワイヤーを張ることができます。
キューブは複数同時に出すことが可能。
使用者のトリオン量が多い程、一度にたくさんのワイヤーを張れるようになります。
ワイヤーの強度はそれほどでもなく、普通に人が乗った程度では切れませんが、攻撃力を持ったトリガーであれば簡単に切り払うことができます。
ちなみにワイヤー先端の角はトリオン体を貫くことができ、若干の攻撃力はあるものの、トリオン体に先端が刺さる程度で敵を倒すような力はありません(トリオン量によって向上するのはワイヤーの本数)。
長所~消費トリオンが少なく扱いが簡単~
スパイダーの長所は消費トリオン量が少なく、基本的に壁や地面など動かない対象に向かって打ち込むため、取り扱いが簡単な点です(動いている対象に打ち込む連中もいますが)。
また、一度張ってしまえば自分が落ちた後もワイヤーが残り続けるため、やり方次第では自分が落ちた後も味方を援護することができます。
短所~地味・使いこなすには工夫が必要~
スパイダーの短所は直接敵を倒すことに繋がらない地味なトリガーであること。
わざわざ小細工を弄するより攻撃して倒した方が速いと考えるボーダー隊員は多く、あまり人気がありません。
また、単にワイヤーを張るだけではあまり意味がなく、真に使いこなすには味方との連携や張る場所などの工夫が必要とされます。
トリオン量の多さがあまり意味をなさない点も短所と言えば短所。
千佳クラスの膨大なトリオン量を持つ者が使用した場合、一度で膨大な数のワイヤーを張れる代わり、ワイヤー密度が高すぎて自分が身動きが取れなくなったり、自分や味方にワイヤーが刺さってしまうだろうとされています。
ワールドトリガー「スパイダー」の主な使用法
移動制限・行動阻害
スパイダーの最も基本的な使用法は、壁や地面にワイヤーを張っての移動制限・行動阻害です。
見えやすい場所に張るだけだと切り払われて終わりですが、見えにくい場所に張ることで足を引っかけて転がしたり、腕に引っ掛けて攻撃を阻害したりと様々な使い方ができます。
センスのある人間であれば、直接ワイヤーを敵に打ち込むようなことも可能ですね。
色の調整
スパイダーはワイヤー色を変えて見えにくくすることも可能です。
単に色を変えただけなら注意すれば見えますが、色の濃淡に変化をつけることでより本命のワイヤーを見えにくくすることもできます。
自分たちはオペレーターの視覚支援でワイヤーをハッキリ見ることができますから、敵には見にくく、味方には見えやすくできるわけですね。
ワイヤー陣
玉狛第二の得意技がこのワイヤー陣です。
色に変化をつけて見えづらくされたワイヤー地帯を作ることで、味方にとっては足場、敵にとっては移動や行動を阻害するエリアとして作用します。
このワイヤー陣を活かせる味方がいることが前提の支援戦術。
また基本的には「待ち」の戦術であるため、ワイヤー陣を無視できないよう狙撃手と組み合わせることで更に効果を発揮します。
メテオラトラップ
メテオラ(炸裂弾)の置き弾とスパイダーを組み合わせて使うメテオラトラップ。
いわゆるワイヤートラップの一種であり、ワイヤーに触れるとメテオラが爆発する仕掛けになっています。
使用するには的確な戦術眼に加え相応のトリオン量が必要とされます。
巻き取り移動(改造)
後述する木虎はA級特権でスパイダーをハンドガンタイプに改造して使っています。
これにより彼女はスパイダーを打ち込み、巻き取り機能を使うことで高速移動を行うことを可能としています。
トリオン量に不安のある彼女らしい戦い方ですね。
ワールドトリガー「スパイダー」の主な使用者
三雲修~ワイヤー陣によりサポーターとして一気に進化~
スパイダーの使い手として読者にインパクトを残したのが主人公の一人・三雲修。
自分の実力の無さに思い悩む中、自分が強くなるのではなく、エースの空閑をより活かそうとワイヤー陣を編み出しました。
軽量級アタッカーの空閑とワイヤー陣の相性は非常によく、また千佳の砲撃と組み合わせることでワイヤー陣を無視することもできなくなっています。
スパイダーを覚えて一気に駒としての使い勝手が増した印象ですね。
木虎藍~拳銃型改造トリガーの使い手~
修にスパイダーを教えた師であり、ハンドガンタイプの改造スパイダーの使い手・木虎藍。
センスと頭脳は高いもののトリオン量に不安がある木虎にとって、トリオン消費が少なく応用のきくスパイダーとの相性は抜群。
作中では暗所を利用したトラップや改造スパイダーによる高速移動など、様々な使い方を見せてくれています。
香取葉子~高いセンスであっという間に戦術に取り込む~
そのセンスであっという間にスパイダーを使いこなしたのが香取葉子。
修との戦いを経てスパイダーを習得、B級ランク戦最終戦では那須隊、諏訪隊を相手に見事な活躍を見せていました。
最後は多勢に無勢で敗北していましたが、機動力の高い香取とスパイダーの相性は非常によく、今後強力な武器となりそうですね。
木崎レイジ~小技のきいた筋肉~
作中でメテオラトラップを使用したのが木崎レイジ。
筋肉ゴリゴリで豪快な印象が強いですが、こうした小技も使えることをしっかりアピールしてきます。
彼のトリオン量は「11」とかなり豊富ですから、メテオラとの相性も「良」です。
【まとめ】「ワールドトリガー」ノーマルトリガー一覧(武器一覧)
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