今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」で、読者からはうざいと嫌われつつ、作者からは愛され出番の多い少女「木虎 藍(きとら あい)」について紹介します。
ワールドトリガーは異世界からの侵略者「ネイバー」と、それに対抗する防衛機関「ボーダー」との戦いを描いたSFアクション群像劇です。
木虎は実力があってプライドが高く、それゆえ隙だらけで作中では噛ませ犬っぽく扱われることが多い少女ですが、実際物事の考え方などは非常にしっかりしていて魅力的。
そんな誤解されやすい(?)少女、木虎について今回は深掘りしていきます。
ワールドトリガー、木虎藍のプロフィール(声優含む)
うざい? いやいや、うざかわいいんです(きっと)
ボジション | オールラウンダー(A級5位部隊 嵐山隊所属) |
年齢 | 15歳 |
誕生日 | 6月26日 |
身長 | 161cm |
血液型 | A型 |
星座 | つるぎ座 |
職業 | 中学生 |
好きなもの | 自己鍛錬、辛いもの |
声優 | 花澤香菜 |
木虎藍はA級5位部隊嵐山隊に所属するオールラウンダーにしてエース。右に流した前髪とキツイ目つきが特徴的な少女です。
プライドが高く、エリート意識の塊。
自分にも他人にも厳しく、ズバズバものを言うため、人に嫌われやすい性格です。
一方で、葦原先生はこういう隙のあるキャラクターが大好物らしく、作中の登場頻度はとても高くなっています。
その愛は、マネージャーからの「この性格だと読者に嫌われるかもしれへんな」の一言を切っ掛けに、対策としてバストサイズを増量してしまうほど。
広報部隊でもある嵐山隊に所属していることもあり、世間からの認知度は高めです。
木虎本人も、口では否定しながらチヤホヤされるのは大好物な模様。作中で写真を撮られる際はきっちりポーズを決めていました。
正直、こういう隙のあるキャラクターが大好物だという葦原先生の気持ち、分かります。
木虎藍の対人欲求
年 上 → 舐められたくない
同年代 → 負けたくない
年 下 → 慕われたい
と、非常に分かりやすいものとなっています。
そのため、年上や同年代に嫌われるのは木虎的に許容できるようなのですが、年下から嫌われるのは地味にダメージが大きいようです。
13歳の黒江双葉に冷たくされた時はかなりショックを受けていました。
まあ、年下に嫌われていいと思うよりはいいですよね。年下に横暴な人とかよりずっと。
ワールドトリガー、木虎藍の強さ
トリオン量は低いが技量で補うオールラウンダー
トリオン | 4 |
攻撃 | 8 |
防御・援護 | 7 |
機動 | 8 |
技術 | 9 |
射程 | 3 |
指揮 | 6 |
特殊戦術 | 4 |
合計 | 49 |
これが木虎のパラメーターです。「スコーピオン」という変幻自在の軽量ブレードと、ガンナートリガー、「スパイダー」というワイヤーを張るトリガーを駆使するスピードタイプのオールラウンダーです。
トリオン量の「4」は、正隊員の中ではかなり低い値であり、元々ガンナーを志していた木虎はその道を断念(ガンナーはトリオンを弾丸に変換して打ち出すため、トリオン量が重視されるポジション)。
近距離戦を中心としたオールラウンダーに転向するなど、挫折も経験しています。
実戦では、A級でも単独では危ないと言われた新型トリオン兵「ラービット」を初見で単独撃破しており、その戦闘力は確かなものと言えるでしょう。
同じぐらい失敗もしているので、噛ませ犬感は中々拭えませんけど。
嵐山隊飛躍の原動力
木虎は嵐山隊に前任の柿崎(隊を離脱し、別途柿崎隊を設立)の後任として加入しています。
元々嵐山隊は隊長の嵐山がエースで、他のメンバーがそのサポートに回っていました。
そこに、自らポイントを取れる木虎が加入したことで、嵐山は隊長として指揮に専念できるようになり、嵐山隊の戦績は飛躍的に向上したと言われています。
木虎のプライドの高さは、そうした実績もあってのことなのかもしれませんね。
ワールドトリガー、木虎藍の名言と三雲修との関係性
作中では、実力のない三雲修に厳しい態度をとることが多く、読者からの反感を買いやすい木虎ですが、実は修はそれをあまり気にしておらず、むしろ木虎のことを尊敬している節さえあります。
遠征メンバーで誰と行きたいかというアンケートで、修は迷うことなく木虎を選んでいましたから、木虎の毒舌を好意的に受け止めているのは間違いないでしょう。
木虎の側も、口では厳しいことを言いながら、徐々に修を認めているようです。
例えば、物語序盤、修が格上の風間に何度も負けながら挑む姿を見て言った言葉。
「『ダメで元々』『負けも経験」』」
「いかにも三流の考えそうなことね」
「勝つつもりでやらなきゃ」
「勝つための経験は積めないわ」
厳しいですがごもっとも。そして非常に刺さる言葉ですね。
このように当初は全く修のことを認めていませんでした。
しかしその後、修が木虎に教えを請うた際は、木虎は修を一度突き放し、頭を下げさせるものの、きちんとアドバイスを与えています。
それを厳しいと評したオペレーターの綾辻に言った言葉が、木虎の不器用な優しさを感じさせるものとなっています。
「負けが続けば」
「無償の優しさはいずれ」
「重荷に変わります」
「特に彼のような人間にとっては」
こういう木虎の優しさを理解しているからこそ、修も木虎に好意的なのかもしれません。
ちなみに、木虎が修に厳しい理由の一つが、修が烏丸に指導を受けているからです。
憧れの烏丸先輩に指導を受けている修が妬ましい……ということのようですが、そこは上手く修を利用して烏丸にアピールすればいいのに、不器用ですね。
まあ、はた目から見ると烏丸よりも修の方が相性が良さそうですので(修は香取など面倒くさい女全般と相性が良い説)、個人的には木虎と修の関係が今後どうなっていくかに注目していきたいところです。
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