今回は荒川弘先生が少年ガンガンで連載中のダークファンタジー「黄泉のツガイ」から、影森家の三男「影森ジン」について解説します。
影森ジンは影森家当主の三男であり、影森家内では掃除屋(殺し屋)的な役割を担う強力なツガイ使いです。
一癖も二癖もありそうな影森家の中では比較的裏表のない男性。
アサにもユルにも誠実に接しています。
本記事では影森ジンのプロフィールや強さ(ツガイ)、人間関係を中心に解説してまいります。
「黄泉のツガイ」影森ジンのプロフィール
基本プロフィール
影森ジンは影森家に所属するツガイ使いの一人。
作中では影森家実働部隊の取り纏めや掃除屋(殺し屋)的な役割を担っており、アサやガブちゃんの世話、ユルたちとの交渉など一番精力的に働いています。
外見は眼鏡に顎髭のインテリヤクザ風青年。
ただかなりの老け顔らしく、兄二人の見た目からすると実年齢は結構若いのかもしれません。
性格は冷静沈着な苦労人。
敵対者には策を弄して騙すこともありますが、そうでなければ基本誠実な人間です。
影森家当主の三男(末っ子)
影森ジンは影森家当主・影森ゴンゾウの三男です。
影森家はユルが育った東村と考え方の違いで決別した一族。
多数のツガイ使いを抱えた裏稼業の一族で、殺しや様々な犯罪にも手を染めているようです。
影森ゴンゾウの指示の下、その一族の本業的な部分を担っているのが影森ジン。
見た目通りのインテリヤクザ、若頭的なポジションにあります。
ただ影森ゴンゾウは一見好々爺とした言動の裏で腹に一物も二物も抱えており、そうした一族の本当に後ろ暗い部分にはジンは関わっていないようです。
「黄泉のツガイ」影森ジンの強さ(ツガイ)
ツガイ:掃除屋(スカベンジャー)/愛と誠
影森ジンのツガイはチョウチンアンコウ型の「掃除屋(スカベンジャー)」。
名前は大きい方が「愛ちゃん」、小さい方が「誠くん」。
愛ちゃんの頭の突起は人などに擬態することが可能で、近づいてきたものを何でもパクリと呑み込んでしまいます。
愛ちゃんが呑み込んだものは異空間に収納されており、それを自由に吐き出すことができるのが誠くん。
単純に敵を呑み込むだけでなく、邪魔なモノや痕跡を掃除したり、武器などを収納してどこでも無手で侵入することが可能です。
重火器の扱いに長け本人の戦闘力も高い
影森ジンは重火器や爆弾などの扱いに長け、本人の戦闘力も相当なものです。
判断力や策を弄する能力にも長け、トリッキーなツガイの能力と好相性。
作中では屋敷を襲撃してきたツガイ使いの一団をほとんど単独で返り討ちにしていました。
ただその戦闘力はあくまで常識的な範疇に留まるようで、夜闇を戦場としたユルには翻弄されていましたし、影森家内にも彼より強いツガイ使いは複数存在しています。
「黄泉のツガイ」影森ジンの人間関係
影森ジンは影森家当主・影森ゴンゾウの三男ですが、ゴンゾウのことは「おやっさん」と呼んでいて普通の親子より少し距離がある模様。
また上に長男の影森ヒカル、次男の影森アスマがいますが、全員腹違いで全く似ていません。
ヒカルは「波久礼ヒカル」のペンネームで漫画家として活動中で影森の裏稼業に関わりたくないと主張しており、アスマは根は善人ですが胡散臭い笑顔で周囲から距離を置かれています。
一応、兄弟仲は悪くありませんが(アスマは胡散臭がられています)、兄二人の言動のしわ寄せが全部ジンに行っている形ですね。
やっていることはヤクザですが一本筋を通すタイプで、アサやガブちゃんだけでなく、使用人の黒谷姉弟らからの信頼も厚く、ユルやデラからも話の通じる人物として一定の信用を勝ち得ています。
「黄泉のツガイ」影森ジンは苦労人ポジ
前述したように、影森ジンは三男でありながら一族の実働部分を一手に引き受ける苦労人。
その仕事は掃除屋(殺し屋)、アサの護衛や東村との抗争など非常に幅広く、影森家自体が決して一枚岩でないこともあり、そのしわ寄せがほとんどジンのところに行っている印象です。
部下に裏切り者がいたり、常識人っぽいアサもユルが絡むとブラコンでポンコツになったり、兄が胡散臭かったり、ユルが蛮族で保護しようとしても返り討ちにされてしまったり……
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