「黄泉のツガイ」影森アスマ~企み顔で損してる影森家の次男、悪人顔だが善人、その強さ(ツガイ)、新郷ハヤトとの因縁~

 今回は荒川弘先生が少年ガンガンで連載中のダークファンタジー「黄泉のツガイ」から、影森家の次男「影森アスマ」について解説します。

 影森アスマは影森家当主の次男であり、情報収集能力に長けたツガイ使い。

 登場当初はそのうさんくさい笑みでユルたちどころか影森家内でも微妙に距離を置かれていました。

 しかしその正体は企み顔で損をしている作中屈指の善人。

 本記事では影森アスマのプロフィールや強さ(ツガイ)、伯父・新郷ハヤトとの因縁を中心に解説してまいります。

「黄泉のツガイ」影森アスマのプロフィール

基本プロフィール

 影森アスマは影森家に所属するツガイ使いの一人。

 外見は和服を着こなす品の良い青年で、オールバックの髪型とうさんくさい企み顔が特徴です。

 登場当初はその言動と顔で周囲から怪しまれ、初対面のユルデラどころか、実弟の影森ジンからも微妙に警戒されていました。

 基本的には物腰柔らかで理知的な人物ですが、とにかくその企み顔で損をしているタイプ。

 実際は優しく善良で、実母が周囲から否定されている様を見てきたことへの反発から「この世に不要なものはない」という信念を持つ熱い男でもあります。

影森家当主の次男

 影森アスマは影森家当主・影森ゴンゾウの次男です。

 兄と弟が一人ずついますが全員母親は別々。

 兄の影森ヒカルは長男なので次期当主と目されていますが、漫画家として活躍しており家を継ぐことを嫌がっている一般人寄りの人物(擬態の可能性もある)。

 弟の影森ジンは実働部隊の取りまとめを行っている苦労人です。

 アスマは当主の次男ではありますが、今のところ普段何をしているのかは不明。

 ジンからは微妙に警戒されているので、顔のせいで影森家内でも距離を置かれている印象があります。

 影森家は当主のゴンゾウが夜を乱す「昼と夜を別つ双子(ユルとアサ)」は不要と主張していますが、それに対しアスマは唯一、双子はしかるべき場所で力を振るうべきと主張。

 この発言は前述した「この世に不要なものはない」との彼の信念からくるものですが、言い方と顔がアレだったので読者を含め周囲から警戒されまくっていました。


「黄泉のツガイ」影森アスマの強さ(ツガイ)

ツガイ:金烏玉兎(朝霧と夜桜)

 影森アスマは「金烏玉兎(きんうぎょくと)」という白黒のツガイを操るツガイ使いです。

 白い女性に似た姿の方が「朝霧」、黒い髑髏の頭部を持つ方が「夜桜」。

 朝霧は蝶、夜桜は蛾が集まって肉体が構成されており、肉体の一部を切り離して遠隔地を偵察することができます。

 あまり戦闘向きではないとのことですが、作中ではユルに全く気配を感じさせることなく背後を取るなど、敵に回すととても怖いタイプのツガイ。

 弱点は朝霧は夜が苦手で昼の間しか動けず、逆に夜桜は昼が苦手で夜の間しか動けないこと。

 また蝶や蛾の集合体であるからこそ、全体をなぎ払うタイプの攻撃手段を持つツガイは天敵です。

 ちなみに金烏玉兎は母親のイオリから受け継いだツガイ。

 後述する新郷ハヤトを欺くため、知能が低くて喋れないよう振る舞っていましたが、実際はとても理知的で優しいツガイです。

情報収集能力に長けたツガイ使い

 影森アスマは情報収集能力に長けた暗躍向けのツガイ使いです。

 作中では金烏玉兎を使って周囲の者たちを探り、暗躍していました。

 逆に戦闘面に関してはあまり得意ではないようで、相応に実戦経験はあるようですが、戦いはツガイに任せるオーソドックスなツガイ使い。

 ジンやユル、デラのように生身でツガイと渡り合うようなことはできません。


「黄泉のツガイ」影森アスマと新郷ハヤト

 新郷ハヤトは影森アスマの実母イオリの兄、アスマからすると伯父にあたる人物です。

 当初新郷ハヤトと組んで影森家乗っ取りを企んでいるかのように見えたアスマでしたが、実際はその逆。

 新郷ハヤトを倒すために彼の懐に入り込み、暗躍していました。

 母イオリは新郷家から迫害されて育ち、彼女が影森ゴンゾウに見初められて影森家に入ってからも新郷家はその態度を改めることなく、それどころか縁戚関係を利用して今の財産を築いたのだとか。

 アスマは母を蔑み利用した新郷ハヤトたちに強い憎悪を向けており、彼らを油断させるため影森家を裏切って新郷家に協力しているように振る舞っていました。

 そのかいあってアスマは新郷ハヤトの隙を突いて拘束することに成功するのですが、彼が情報を引き出し止めを刺す前に、乱入してきた与謝野イワンによって新郷ハヤトは口封じのため殺害されてしまいます。

「黄泉のツガイ」影森アスマは善人

 影森アスマは顔で物凄く損をしているタイプの善人です。

 顔さえ普通であれば、彼の言動は案外普通。

 例えばうさんくささを助長することとなった、アサとユルの持つ力をしかるべき組織(=影森家)の下で有効利用すべきという発言も、組織としては当然出てしかるべき意見の一つでしかないですが、顔がうさんくさいせいで裏切りのフラグにしか見えません。

 新郷ハヤトがアサを誑し込めと発言した際も「いい大人が16歳の子に手を出したら犯罪です」と至極真っ当な反応。

 顔のうさんくささを度外視すれば、言っていることは本当に普通で真っ当です。

 母から受け継いだツガイの金烏玉兎も「あの子なんであんな企み顔になってしまうんだろうね」と嘆いていました。

【まとめ】「黄泉のツガイ」キャラクター一覧



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