今回は荒川弘先生が少年ガンガンで連載中のダークファンタジー「黄泉のツガイ」から、「解」と「封」を狙う者の一人「新郷 ハヤト(しんごう はやと)」について解説します。
新郷ハヤトは影森家の次男・影森アスマの母方の伯父で、その縁を利用して財を築いた人物。
アスマの母・イオリを蔑み続けていたため、アスマからは強い憎悪を向けられていました。
作中では与謝野イワンと手を組みユルたちを狙ったものの失敗。
本記事ではそんな新郷ハヤトのプロフィーや強さ(ツガイ)、その最後(死亡)を中心に解説してまいります。
「黄泉のツガイ」新郷ハヤトのプロフィール
引用元:『黄泉のツガイ』公式
基本プロフィール
新郷ハヤトは影森家の次男・影森アスマの母方の伯父であり、「封」と「解」の力や影森家を手に入れようと暗躍する新郷家のトップです。
外見はいかにもその筋の人間と思しき粗暴そうな男性。
実際にアウトローな人間を駒として使い、犯罪にも多数手を染めています。
これに関しては元々新郷家がそういう家だったのか、影森家と繋がりを持ち、ツガイの力を手にしたことで新郷ハヤト個人が暴力に舵をきったのかは不明。
商才だけはあったようで、影森家との縁戚関係を最大限利用し、新郷家の今の財を築いたそうです。
影森アスマの伯父で双子の力を狙う
影森アスマの伯父という立場を利用し、ツガイを使って裏の世界を制し、新郷家を拡大した新郷ハヤト。
しかし彼はそれだけでは満足せず、作中でユルとアサの「封」と「解」の力を狙って暗躍しています。
二人の力を手にするためであれば影森家を襲撃することも躊躇ず、最終的には双子の力だけでなく影森家も手中に収めようとしているようでした。
ユルに対しては偽アサなど人質をとって死ぬように脅したり、アサに対してはアスマに手籠めにするようけしかけたり、自分の利益のためなら一切手段を選ばないタイプですね。
「黄泉のツガイ」新郷ハヤトの強さ(ツガイ)
ツガイ「風神雷神」
新郷ハヤトのツガイは「風神雷神」。
白と黒の獣のような見た目をしていて二足歩行も可能。
名前通り風と雷を操ることができる戦闘向きのツガイです。
作中ではあっさり与謝野イワンに斬り殺されており、能力はカッコいいですが飛び抜けて強いわけでもないようです。
ただアスマのツガイ「金烏玉兎(=それぞれ蝶と蛾の群体の身体を持つツガイ)」にとっては天敵のようなツガイで、アスマは表向き新郷ハヤトに従うフリをせざるを得ませんでした(後述)。
戦闘のプロではないが暴力には長ける
新郷ハヤトは戦闘の専門家というわけではありません。
戦っているのはあくまでツガイで、ユルやデラのように本人が直接敵と戦っているシーンはゼロ。
作中では一時的とは言え、ユルにあっさり背後を取られ紐で首を絞められ人質に取られていました。
ただ少なくとも暴力慣れしてはいるようで、ユルに人質に取られた後も冷静に気をうかがい、風神雷神に命令を下して逆にユルを制圧。
適切にツガイを使う判断力と胆力は十分以上に持ち合わせているようです。
「黄泉のツガイ」新郷ハヤトと影森アスマ
引用元:『黄泉のツガイ』公式
前述した通り、新郷ハヤトは影森アスマの母方の伯父です。
アスマの母であり、新郷ハヤトの妹だったイオリは新郷家で「お荷物」「いらない女」として蔑まれ居場所がありませんでした。
影森ゴンゾウはそんなイオリを影森家に迎え入れ、彼女との間にアスマをもうけます。
新郷ハヤトは妹の姻戚を利用して利益を得ておきながら、妹への態度は一切かわることなく彼女を蔑み続けていました。
そんな母の姿を見て育ったアスマは、当然、伯父である新郷ハヤトに強烈な憎悪と殺意を抱く様に。
しかしツガイの相性の悪さもあり正面から戦っては勝ち目がないため、アスマは表向き新郷ハヤトに従うフリをし、影森家に対するスパイのような真似をして虎視眈々と新郷ハヤトを殺す機会を狙っていました。
「黄泉のツガイ」新郷ハヤトの最後(死亡)
影森アスマや与謝野イワンを使い、ユルを攫うことに成功した新郷ハヤト。
しかしアスマは虎視眈々と新郷ハヤトを殺す隙を窺っており、イワンは自分たちがユルを手に入れるために新郷ハヤトを利用しているだけでした。
そしてアスマは新郷ハヤトの気の弛みをつき、彼をツガイで拘束。
情報を抜き取った上で殺害しようとします。
ですがそこに与謝野イワンが到着し、彼は口封じのために新郷ハヤトを風神雷神ごと殺害してしまいました。
なお、新郷ハヤトの死亡後、彼のワンマングループだった新郷家は無能でがめつい親族ばかり。
ハゲタカ同士喰い合ってグダグダになったところを、影森家に買いたたかれることになるようです。
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