今回は「ジャンプ+」で連載中のオカルティックラブコメ「ダンダダン」より、外宇宙からの侵略者「深淵の者(クル)」について解説します。
深淵の者(クル)は作中で登場する敵性宇宙人の一派。
遥か彼方の外宇宙からやってきた侵略者集団で、バモラの故郷であるシュメールも深淵の者(クル)によって滅ぼされました。
未だ謎が多く集団としても決して一枚岩ではない深淵の者(クル)。
本記事ではそんな彼らのプロフィールや元ネタ、作中動向(生き残りの女)などを中心に解説してまいります。
目次
「ダンダダン」深淵の者(クル)のプロフィール
引用元:林士平
基本プロフィール
深淵の者(クル)とは作中で登場する敵性宇宙人の一派。
本来の名前は不明で、深淵の者(クル)という呼称はセルポ星人たちによって名付けられたものです。
ビッグママと呼ばれる個体が他の生物より作り出した特殊なスーツを着ており、その外見や能力は様々。
スーツの中身は巨大なタコのような軟体生物で、重力耐性が低くスーツが無ければ長時間地球の環境下では活動が困難となっています。
なお、彼らの中にはタコ型宇宙人以外の種も混じっており、必ずしも一枚岩の集団というわけではないようです(詳細は後述)。
外宇宙からの侵略者
深淵の者(クル)は外宇宙からの侵略者です。
セルポ星人によると地球が存在する銀河系には666の宇宙人がいますが、深淵の者(クル)はそのどれにも該当せず、遥か彼方の外宇宙からやってきた種だと推測されています。
彼ら深淵の者(クル)は数多の星を食いつぶしてきた好戦的な侵略者集団で、バモラの故郷であるシュメールも彼らによって滅ぼされてしまいました。
「ダンダダン」深淵の者(クル)の元ネタ
深淵の者(クル)の元ネタはあの有名なコズミックホラー「クトゥルフ神話」です。
クトゥルフ神話というのはアメリカの作家ラヴクラフトとその友人たちが創作した架空の神話体系で、人智の及ばない宇宙的恐怖を描いた作品群。
表題にもなっているクトゥルフとは作中に登場する旧支配者(邪神)の一柱で、主に巨大なタコやイカのような姿で描かれています(作中ではもっと強力な神がたくさん登場します)。
外宇宙から飛来した侵略者、タコの見た目など特徴はぴったり。
また後述する深淵の者(クル)のメンバーである「ハスター」はクトゥルフ神話に登場する風の旧支配者の名前です(ただしハスターは本来クトゥルフとは敵対関係にある)。
「ダンダダン」深淵の者(クル)のメンバー
深淵の者(クル)は他種族の遺伝子情報を元に作られた特殊なスーツを身に纏った、外見も見た目も非常に個性豊かな種族です。
以下は作中で登場した深淵の者(クル)のメンバーについて簡単に紹介しております。
ハスター
地球先遣隊のリーダー。
空間を削り取る能力を持ち、攻防共に非常に強力。
タ・コメシ
先遣隊の一人で遮光器土偶型スーツを着ている。
反重力ビームを放ち、ジジと交戦した。
タコノカ・ル・パッチョ
先遣隊の一人で土偶型スーツ(仮面の女神)を着ている。
ビットやミサイルを操り、アイラと交戦した。
スダ・コ
先遣隊の一人で埴輪側スーツを着ている。
巨大なスナイパーライフルを武器とする。
タ・コワサ
先遣隊の一人でカメレオン型のスーツを着ている。
ジジのエネルギーを吸収しようとして吸収しきれず倒された。
タ・コシン・ジョー
先遣隊の一人で巨大ロボ型スーツを着ている。
バモラに倒された。
イモータコ
先遣隊の一人でタコ足スーツを着ている。
ディスマンを率いてモモのバイト先を急襲した。
ディスマン
あのネットミーム風の見た目をしたクローン雑兵、
セルポの技術や知識を取り込み創り出された。
?????
先遣隊の一人で人型スーツを着ている。
宇宙人八極拳のスペシャリストでハスターの片腕だったが……
人気投票で唯一名前が伏せられており、話題となっていた(後述)。
ビッグママ
巨大なナメクジのような怪生物。
他の種族の遺伝子情報を取り込み、強力なスーツを生み出すことができる。
「ダンダダン」深淵の者(クル)の作中動向(クル戦)
深淵の者(クル)たちの初登場は79話。
謎の怪獣少女バモラが地球での暮らしに馴染んできたころ、突如オカルンたちの前に現れ襲撃してきました。
当初、モモはバモラが彼ら深淵の者(クル)を手引きしたのだと誤解していましたが、後にバモラも故郷を深淵の者(クル)に滅ぼされ地球に逃げてきたことが判明します。
深淵の者(クル)はオカルンの金の玉をエネルギー源とし、ワープ装置である古墳(ピラミッド)から大量の兵士を送り込み地球を侵略することを計画。
オカルンたちはその先遣隊と一大決戦を繰り広げ、最強妖怪カシマレイコの存在もあってなんとか深淵の者(クル)を撃退することに成功しました。
ただ深淵の者(クル)の侵略計画は完全に消滅したわけではなく、またその傍らにはサンジェルマン伯爵と呼ばれる謎の宇宙人がいて……
「ダンダダン」深淵の者(クル)の生き残りの女(正体)
引用元:林士平
深淵の者(クル)の先遣隊には生き残りがいました。
人気投票でも唯一名前が伏せられていたハスターの片腕。
182話ではなんとその生き残りの正体が、何と人間の姿をした美女であったことが判明します。
スーツが故障し、地球に一人取り残された彼女はサンジェルマン伯爵に助けてもらう代わり、彼に協力。力を狙ってオカルンたちに襲い掛かってきます。
実は彼女は深淵の者(クル)によって故郷の星を滅ぼされ恋人を殺された復讐者。
深淵の者(クル)の皇帝を殺すため彼らの仲間となって虎視眈々とその機会を狙っていたのですが、所属していた先遣隊が壊滅し、その復讐のチャンスを失ってしまいました。
そのため彼女は自暴自棄になり、結果的に自分の邪魔をしたオカルンを殺して自分も死のうとしており……
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