今回は「ジャンプ+」で連載中のオカルティックラブコメ「ダンダダン」より、最強の妖怪「カシマレイコ」について解説します。
カシマレイコは「ダンダダン」でモモたちが遭遇したオカルト事案。
モモの祖母・星子ですら倒せないと断言する最強の妖怪です。
作中ではモモがカシマレイコを怒らせてしまい、彼女につけ狙われることになるのですが、その存在が最終的にモモたちの窮地を救うことになりました。
本記事ではカシマレイコのプロフィールや元ネタ、その強さ(能力)、登場話とその後どうなったかなどを中心に解説してまいります。
「ダンダダン」カシマレイコのプロフィール
基本プロフィール
カシマレイコは主人公の一人・綾瀬桃(以下、モモ)が遭遇したオカルト事案。
所謂「口裂け女」の派生妖怪で、モモはカシマレイコの領域にうっかり足を踏み入れ、怒らせてしまったことで彼女につけ狙われることになります。
外見は大きな口と目を持つ不気味な大女。
語尾に「ポ」とつける独特の口癖が特徴です。
自分が可愛くあることに強い執着を抱いており、ブサイクと言われるとブチ切れ、自分よりブサイクな相手がお気に入り。
とても執念深く、一度怒らせると一週間の間しつこくその相手を狙い続けます。
モデルとなった妖怪(都市伝説・元ネタ)
モデル(元ネタ)となった妖怪「カシマレイコ」は作中でモモが誤解した通り、「口裂け女」の派生妖怪と言われています。
「口裂け女」はマスクをした女の都市伝説で、「私キレイ?」と話しかけてきて、正しい対応ができないと殺されてしまうという妖怪ですね。
過去に整形手術を受けて失敗した医者がポマードをたっぷりつけていたため、「ポマード」と3回(あるいは6回)唱えると退散すると言われています。
「カシマレイコ」は厳密には「口裂け女」ではなく、終戦直後の混乱期に米兵に乱暴されて自殺した女性の怨霊ですが、「口裂け女」の本名が「カシマレイコ」だという噂が流れたり、「口裂け女」の二番煎じとして語られることの多い妖怪です。
「カシマレイコ」の都市伝説は自分の事件を知ってしまった者に夢や電話で「手いるか?」など問いかけをし、正しい答えが返せなければ身体の一部を奪って殺してしまうというもの。
「カシマレイコ」は自分の美しさに絶対の自信を持っており、乱暴された後に手足を失いその美しさが損なわれたことで自殺したとも言われています。
「ダンダダン」カシマレイコの強さ(能力)
星子ですら倒せない最強の妖怪
カシマレイコは作中最強クラスの妖怪です。
モモの家の近所の廃墟に住み着いていながら、カシマレイコが放置されているのは、誰もカシマレイコを倒せないから。
強力な霊能力者である綾瀬星子でさえ倒せないと認めた怪物です。
特殊能力抜きの単純なパワーやスピードだけ見ても化け物で、超能力を使いこなせるようになったモモでさえ手も足も出ませんでした。
またその体格はある程度まで変幻自在のようで、作中では民家並みの巨体に変化していたこともあります。
鏡を使った封印や催眠
カシマレイコの能力は「鏡」です。
その能力は対象と自分を同じ鏡に映すことで、対象を鏡の中に閉じ込めることができるというもの。
その上で、鏡の中の対象を手鏡を通じて殴りつけ攻撃することもできます。
作中ではこのコンボを使って宇宙人の大艦隊を瞬殺していました(あれだけの数の艦隊を一瞬で封印できたのは、壊れたビルのガラスが鏡面になっていたという好条件が重なったからでもありますが)。
オカルンやモモ、アイラやジジたちが総力を挙げてなお倒せなかった敵を瞬殺ですから、カシマレイコの化け物具合が良く分かりますね。
また、鏡を通じて他人を催眠状態に落とし、操るといった芸当もできるようです。
「ダンダダン」カシマレイコの登場話
カシマレイコの初登場は74話。
朝遅刻しそうになっていたモモとバモラがショートカットしようと廃墟に足を踏み入れ、彼女と遭遇してしまいます。
カシマレイコを「口裂け女」と勘違いしたモモは「ポマード」と呪文を唱えて彼女を退散させようとしますが、それによりカシマレイコが激怒。
バモラの協力もありモモは「ポマード」と10回唱え難を逃れたものの、怒ったカシマレイコに1週間の間呪われ付け狙われることになります。
実はポマードは一時的に悪霊を飛ばす呪文で、次に使う時は100回唱えないといけないということが判明し、次はもう使えません。
毎日夜10時以降訪れるカシマレイコから逃げ回るモモ。
しかし外宇宙からの侵略者との戦っていた最中、117話でついにカシマレイコに見つかってしまいます。
しかも空中には宇宙人の大艦隊と絶対絶命の状態。
絶望するモモたちの頭上に宇宙人の攻撃が降り注ぎますが、そのことにトラウマを刺激されたカシマレイコは侵略者たちに激怒。
実は生前、カシマレイコは空襲の最中、母親を探して泣きじゃくっていたことがあったようで、絶望の中、祖母に会いたいと泣くモモの姿に過去の自分を重ねてしまったのです。
「ヒトの頭の上に」
「爆弾落とすようなカスともは」
「全員 殺す」
カシマレイコは宇宙人の大艦隊を鏡の中に封印して瞬殺。
その最強ぶりを遺憾なく見せつけてくれました。
「ダンダダン」カシマレイコ、その後どうなった?
宇宙人の大艦隊を瞬殺したカシマレイコですが、彼女がモモを狙っていることに変わりはありません。
しかし必死に自分からモモを守ろうとするオカルンの姿に、生前好意を寄せていた青年の姿を重ねたカシマレイコはモモを襲おうとせず、無言でその場を去っていきました。
これによりカシマレイコがモモを狙える1週間が経過し、モモはカシマレイコに付け狙われることは無くなります。
その後120話では、美しい女性の姿となったカシマレイコ(こっちが化粧してない状態らしい)が再登場。
オカルンとモモのじれったい関係を見せつけられた彼女は、自分も恋したくなっちゃったと乙女の顔です。
これからは恋に全力投球すると宣言した彼女は、
「おとこどこじゃあああああ!!」
と叫びながら走り去っていきました。
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