今回は「ジャンプ+」で連載中のオカルティックラブコメ「ダンダダン」より、動く人体模型「太郎&花」について解説します。
太郎と花は作中で登場した動く人体模型の妖怪。
この作品では本当に珍しい害のない善良な妖怪で、愛のために全力疾走する熱い魂の持ち主です。
単なる一発ネタ妖怪かと思いきや、後に意外なところで活躍する太郎。
本記事ではそんな人体模型の太郎と花のプロフィール(声優)や登場話などを中心に解説してまいります。
「ダンダダン」人体模型のプロフィール(声優など)
プロフィール①太郎
太郎は主人公のオカルンやモモたちが通う高校で使われている男性型の人体模型。
元々は何の力もない普通の(?)人体模型でしたが、オカルンのゴールデンボールの影響を受け(詳細は後述)、唐突に動きだし暴走することとなります。
作中では珍しい根っからの善良な妖怪で、愛のために生きる熱い男。
ちょっぴり間抜けでアホなところはありますが、愛する人のために全力で走るその姿は、モモへの好意を諦めかけていたオカルンの心に火をつけることになります。
凄いパワーと速度で走ることができ、内臓などのパーツをバラバラにして再合体することができますが、所詮は人体模型なのでそれ以上特別な能力はありません。
声優は無駄に豪華に杉田智和さんが担当。
プロフィール②花
花は太郎と同じく、元々オカルンたちの高校で使われていた女性型の人体模型。
ただ型式がかなり古く、その役目を終えて廃棄され、粗大ごみ置き場に打ち捨てられていました。
太郎と同じくゴールデンボールの影響を受けて自我に目覚めてはいたものの、手足がなく太郎のように動き回ることはできません。
心優しく愛の深い女性であり、愛する太郎とは作られた年代が違い過ぎると、大人しく廃棄されていたのですが……
声優はやはり無駄に豪華に平野文さん(「うる星やつら」の初代ラムちゃんの声優)が担当。
「ダンダダン」人体模型の登場回(何話)
オカルンの〇玉の影響で動き出すが……
太郎と花の初登場エピソードは29~31話。
昼間学校で普通に過ごしていたオカルンたちの前に、突如玉を金色に光らせ暴走する人体模型「太郎」が現れます。
この人体模型の玉はきっとオカルンのゴールデンボールに違いないと考え捕まえようとするオカルンとモモ。
しかし強い想いをもった太郎は二人を振り切り、粗大ごみ置き場へとやってきます。
実はそこには廃棄されたもう一つの人体模型「花」が捨てられており、太郎は愛する花を探して暴走していたのでした。
太郎は学校、花は綾瀬家で世話になる
太郎と花の愛に心打たれたオカルンとモモは、星子に頼んで花を綾瀬家で引き取ってもらうことに。
花が無事なら心置きなく人体模型をしていられると太郎は安堵し、昼間は高校の化学科室で働き、夜に抜け出して花に会いに来るという生活を送るようになります。
最初は渋っていた星子でしたが、後に「深夜に花を変な男に会わせるなんて嫌だね」と発言するなど、花のことはかわいがっているようです。
ちなみに太郎はオカルンのゴールデンボールが原因で動き出したのは確かのようですが、光っていた彼の玉はクリスマスの飾りをつけて光らせていただけで、オカルンの玉とは別物でした(動物の求愛行動的なアレ?)。
「ダンダダン」人体模型、邪視の封印で活躍
一発ネタ的な妖怪かと思われた人体模型ズですが、後に太郎は意外なところで活躍。
47話では邪視に身体を奪われ暴走するジジの前に、星子やシャコと共に颯爽と(?)登場しました。
太郎の身体の内側に封印の札を張り巡らせ、そこに星子と弟子の満次郎がジジの肉体ごと邪視を封印。
邪視の封印の補助具として、しばらくの間ジジの身体となって彼を助けていました。
星子も封印できたのは太郎のおかげであり、野良模型も助けておくものだと発言しています。
「ダンダダン」人体模型の元ネタ(スカタン野郎)
太郎と花の動く人体模型の元ネタは学校の七不思議。
最近はただ人体模型が走るだけで、さほど害のない怪談として扱われることも多いですが、実は元々かなり怖い怪談です。
古い怪談なのでパターンは色々ありますが、人間に「内臓をくれ」と襲い掛かってきたり、「背くらべをしよう」と持ち掛け応じれば背が10cm縮み断れば首を斬って殺したり、かなり凶悪。
人体模型を傷つければ同じ場所が傷つくというパターンもあるようです。
ちなみにモモは初めて太郎を見た時「スカタン野郎」と発言していますが、実はこれにも元ネタがあります。
それは動く人体模型・定吉を巡って繰り広げられるギャグ漫画「スカタン野郎(作:北道正幸先生)」。
こんな誰も気づかないようなところにサラッとネタを仕込んでくるあたり、龍幸伸先生らしいですねぇ。
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